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「ストックホルム・ケース」を観て来ました。

ストックホルム症候群の語源となった、実際に起きた事件の話です。
イーサン・ホーク演じるラースが、強盗犯なのにお茶目。そのお茶目っぷりが愛おしいのですが、観終わったあとにどんどん怖くなります。
犯罪者って何?いい人って何?

犯罪者と被害者が心を通わすって??と思って観たのですが、まるでコメディ。ドキドキしつつも、楽しく観ることができます。
権力への反発のような部分は、映画のオリジナルなのかもしれないと思いましたが、被害者は実際に警察を敵だと思っていたのですね。結束が、ただの追い詰められた心理による誤動作のようなものというだけではなく、観客が(犯罪者に心を寄せる)被害者側に違和感なく感情移入できる描き方だと思いました。
とにかくラースが憎めないのですが、この人は罪を犯さないだろう、というところまではいっておらず、イーサン・ホークさすが、と思いました。

ビアンカ役のノオミ・ラパスもすばらしかったです。
現場に警察が夫を連れてくる場面があるのですが、そのときの対応がコメディチックにも見え、でも実際にあの状況になったらそうなるだろうな、という言動で、しかもそのあとの感情が変化もとてもリアルでした。「わかる!わかるよビアンカ!」と心の中で叫んでいました。

この事件について、本を探して読んでみたいと思いました。詳細を知りたくなります。

なりたまさんのブログに、私が気になったことが書かれていました。


予告編とは字幕が少し違っていて、限られた字数で、前提を共有しない人たちにもわかるように訳すのはさぞかし大変だろうな、と思いました。

気になる方も、そんなこと言っても犯罪者だろ、おかしいだろ!と思う方も、いやそういう方こそ、ぜひ映画を観ていただきたいと思います。
ボブ・ディランが好きな方もぜひ。


お気持ち嬉しいです。ありがとうございます。