見出し画像

2023年2月3日 土曜日

節分。早めに豆を買っておいてよかった。

  

よい天気。神社には複数のお宮参りの家族。
カレンダーを見たら大安だった。

  

仏壇の花と国産のはちみつが欲しくて行った農協産直広場で、野菜が安くて買い込んでしまった。高いと思いながら買ったたまごは、名古屋コーチンだった。瓶詰めの国産はちみつも欲しかったのだけれど大きな瓶しかなくて、思っていたより高くなってしまった。


そのあと名古屋の栄へ。

『ことばの香る朗読会』を聴講してきた。
歌人の方々が自作の短歌を朗読する会。

谷川電話さんは一対一で語りかけているようだったし、辻聡之さんはお誕生日おめでとうございますなのにこちらがプレゼントをいただいた気分になったし、鈴木晴香さんはもはや現代アートだったし、荻原裕幸さんはあの場であの短歌を朗読されることの意味を考えたし、染野太郎さんは声がよく通ってというか響いてまっすぐ深いところに届いて構成もよかったし、toi toi toiさんは3人でしかできないパフォーマンス込みのキュートな朗読だったし、戸田響子さんは話すお仕事をされているとしか思えない滑らかさに感情がこもっていて歌集を脳内で読んでいたときと近くてうれしかったし、龍翔さんの短歌は初めましてだったけれども柔和な声で読み上げられた短歌からは重たくなりそうな現実へのあたたかい目線を感じたし、立花開さんは音と声とのコラボレーションがもう音楽そのものだった。

そこに存在する人が言葉を発しているのだということを、ネットで匿名で発言できてしまういま、そして感染症対策で分断された数年間があったいま、つい忘れがちだけれど、それはとても大切なことだと実感した。
どんなふうに生きてきたどんな人がどんな言葉をどんな声で発するのか。
写真も同じだ、と思った。
その人にしか表現しえない世界。積み上げられたその人から生み出される世界。
その場にいる、ということ。

荻原さんが最後の挨拶の中でおっしゃっていたことに共感したし納得できた会だった。

ローズマリーが満開だった

短歌を真剣にやっている人たちがほとんどの中で、好きな歌人さんたちが目の前にいらっしゃる、ということで気が高ぶっていたミーハーな私は、はたしてここにいていいのだろうか、と思いながらも図々しさ全開でいたわけだけれども、片方だけになってしまった蛇口のイヤリングをしていって、それがとても心強かった。

購入済みのサイン入りの歌集『初恋』を持って行って、染野さんに宛書と日付を入れていただいた。

宝物が増えた。

いつもなら撮り歩きながら帰るのだけれど、腰も治ったばかりだし、おとなしく帰ることにした。


先代のカバンが気に入っていたけれど廃番になったらしくて手に入らなくなったので、ここのところずっとカバンを探していた。ネットで見て気になっていたカバンがおそらく現品限りということで安くなっているのを見つけたので、買ってしまった。何かおいしいものを買って帰りたい気分だったのに。


人がたくさん並んでいる場所を通った。どんなスイーツのポップアップショップだろう、と思って覗いたら、恵方巻のオンパレードだった。
買わずに帰った。
帰ってから夕食後に豆を、撒かずに食べた。

お気持ち嬉しいです。ありがとうございます。