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のりおさんのこと

昨夜は田町で飲み会だったんだけど、その前にどうしても会いたい人がいて、助家に寄った。

助家というのは、リクルートエージェント時代の同僚が作った紹介制のBARだ。食べログにも載っていないし、看板も出ていない。人事や人材業界のお客さんが多く、銀座のBARなのに飲み放題があり、しかも安い。

で、その店に、リクルートエージェント時代にとてもお世話になった「のりおさん」が来ると聞いて、駆けつけたのだ。

のりおさんはリクルート勤続40年?
今年の10月で65歳になられるので、リクルートでは超珍しい定年退職をされる方。

実はNewsPicksでもお世話になっている。


この記事に出てくるキャリアアドバイザーが、のりおさんだ。ご本人は目立ちたくないから、と顔出しはされていないけど、記事内のアドバイスを見て、「ああ、のりおさんだ」と分かる。

私がリクルートエージェントにいたのは遥か昔だし、のりおさんと仕事で絡む機会が多かったわけじゃない。でも、私を含め、当時リクルートエージェントでキャリアアドバイザーをやっていた人は、全員のりおさんのことを知っていたと思う。

のりおさんはよく自分のことを「ブラリーマン」だと言って、オフィス内を歩いていた。元気なさそうな人がいたら、さりげなく声をかける。元気な人にも声をかける。

私も「最近どない?」と声をかけられて、その時に担当していたお客様の話をした記憶がある。

のりおさんはまだ20代の小娘だった私の話をニコニコ聞いてくれて、「それ、めちゃええやん」「そうかそうか」と言いつつ、たぶんさりげなくアドバイスもしてくれていたはず。ずいぶん後になって、「これ、前にのりおさんが話していた気がする」みたいな気づきが何度もあった。

当時の別チームの同僚たちが「のりおさんを囲む会」という飲み会を開催していて、私もたまに呼んでもらった。相変わらずニコニコとみんなの話を聞いてくれる。昨日もそう。

あと、毎年4月にFacebookで新卒向けのメッセージを投稿してくれるんだけど、その言葉がステキだ。毎年読ませてもらっているけど、新卒なんて20年以上前の私も背筋が伸びる。

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最近会社で「ポジティブ・デビアンス」という言葉を知った。

のりおさんがやっていたことって、まさにポジティブ・デビアンスだなと。

私も、のりおさんのように組織の潤滑油になりたい。みんながハッピーに働けるサポートをしたい、と改めて思った。

30分ちょっとしかいられなかったけど、会いに行ってよかった。

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