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【英文法の話001】まずは品詞から覚えよう その1

はじめに

英文法の説明を自分なりに書いていこうと思います。自分なりの解釈なども入れますが、ちまたに出回っている参考書に書いてあることはなるべく網羅するつもりです。

ただ、書きたいこともちまちま書くので、脱線することもあると思います。よく学校の先生で、説明していること以外に話が飛んでしまう人っていましたよね。そんな風に思っていただければ…。

対象は高校生くらいを想定しています(中学英語は一通り終わっている前提)。学びなおししたい大人の皆さんも、読み物の一つとして楽しんでいただけたら幸いです。

最初に覚えるのは品詞

個人的に英語の学習ですごく大事だなぁと思うのは、品詞の理解です。英語に限らず、外国語全般でそうかもしれませんね。

英語の品詞の数は、解説によって8通りだったり10通りだったりするようですが、手元にある文法書(『表現のための実践ロイヤル英文法』)では8通りが挙げられていたのでこちらを採用します。

8通りの品詞とは「名詞」「代名詞」「形容詞」「動詞」「副詞」「前置詞」「接続詞」「間投詞」です。多くてめんどくさい? 大丈夫。品詞については、次のことがポイントです。

「名詞」「動詞」「形容詞」「副詞」の4つを優先的に覚える。

半分になりました。

なんで4つ?

経験上、この4つが理解できていれば、たいていの文法的な説明を理解することができるからです。逆に言うといいかげんに覚えていたり、あやふやだとうまく理解できません。

ただ、それぞれの品詞の細かい話をいきなりしてしまうとわけがわからなくなりますので、簡単にポイントのみ紹介するにとどまることにします。

名詞について

名詞のことを英語では noun といいます(文法に関わる英単語はたいてい単語帳では紹介されませんが、知っておくと都合がよいことがあります。できるかぎり紹介します)。

名詞の一番の特徴は主語、目的語、補語などになれることです。また、日本語とは違い、数の概念が厳格で、可算名詞と不可算名詞に分かれています(単数と複数によって意味が違うこともしばしば…)。

動詞について

動詞は verb といいます。

動詞は述語になることができます。また、人称変化と時制による変化が特徴的ですね。いわゆる「三単現」と、「規則動詞」「不規則動詞」というのがあります。どちらも日本語にはない概念で、中学の時に必死で覚えた人もいるのではないでしょうか。私もそんな感じでした。

ちなみに、フランス語とかドイツ語とかを勉強したことがある人はわかると思いますが、英語の人称変化はとても少ないです。「三単現」の1つしかありません(ついでに性別もありません。そのため他のヨーロッパ人からは「英語めっちゃ簡単」とか「文法が適当すぎ」とか思われてます)。

もともとは他のヨーロッパ言語と同様に細かく変化していたらしいのですが、三単現を残して消失したそうです。三単現自体もいずれ消えるのではないかと言われています。

形容詞について

形容詞のことは adjective といいます。日本語とは違って比較変化することが、大きな特徴かと思います。

形容詞で重要なのは、「そもそも形容詞って何?」という質問に答えられることです。この質問を高校生にするとだいたい「最後が『い』で終わるもの」という回答が返ってきます。

国語の授業をきちんと受けていてそれはそれで良いのですが、これは日本語の場合ですので、英語には適用できませんね。というわけですので、形容詞については次のことをしっかりと覚えてください。

形容詞とは、名詞を修飾するものである。

形容詞の定義、ということにしておきます。修飾というのは文法用語ですが、「くわしく説明する」くらいの意味だと思ってください。個人的には「くっつく」「くっついている」という言い方をよくします。

副詞について

最後は副詞ですが、英語では adverb といいます(verb でピンと来た人、良いですね。これは動詞 verb と関連がある言葉です。はじめの ad- は接頭語と言いますが、これも意味がありますので、気になったら調べてみてください)。

形容詞のときと同じように、副詞とは何か? という質問をしてみると、こちらはたいてい「???」という反応になります。さっそく答えを見てみましょう。

副詞とは、名詞以外を修飾するものである。

「名詞以外」とは具体的には、「動詞」「形容詞」「副詞」「文の全体」を差します。つまり、修飾している言葉が名詞かそうでないかによって、形容詞と副詞が区別されているということになります(これは結構わかりづらい面があり、副詞には「品詞のゴミ箱」という不名誉なあだ名がついています。分類できなかったものが副詞扱いになるからです)。

「4つの品詞を優先的に覚えましょう」の意味とは

なぜ4つの品詞だったのかというと、これを理解して入れば文法が分かりやすくなるから、というのは先述した通りです。具体的には次の2通りの組み合わせになり、たいていの文法や構文の説明はこのルールに当てはまります。

つまり、

①「名詞」+「形容詞」の組み合わせがある
②「動詞(名詞以外)」+「副詞」の組み合わせがある

ということです。個人的には「公式」だと思っています。「なんだかよくわからない」と思った文法も、上記の2通りのあてはめですんなり理解できることがよくあります。細かいことは都度、説明できたらいいなぁと思います。

のこりの4つの品詞と、その関係

「代名詞」「前置詞」「接続詞」「間投詞」が残りました。これらの4つも放置するのはよくありませんので、次の記事でまとめたいと思います。

実は、のこったこの4つの品詞ですが、実際のところこの記事で紹介した4つの品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞)のいずれかの役割におさまってしまいます。つまり、結局は名詞、動詞、形容詞、副詞の役割をきちんと押さえておけば(上で紹介した「公式」が理解できていれば)、すべての品詞を攻略したことになる、というわけです。

というわけなので、名詞、動詞、形容詞、副詞を優先して覚える必要があったのです。こちらも具体的には、折に触れて説明したいと思います。

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