仲林自伝〜初恋1〜

読者の方はお気づきだとは思うが、私はかなりの破天荒だ。顔が吉村に似てると言われることもあるが、吉村より破天荒である自信がある。こんなnoteを書いている時点で、頭いかれてるとしか思えないだろう。自分で薄々感じているが、Mリーグも遠のいている。このnoteのせいだろう。Mリーガーで私のnoteにいいねした人は未だいない。腫れ物扱いをしてる。どうせあの人は、馬鹿だなーこれでMリーグ無くなったよ、みたいな事を飲み会で言ってるんだろう。おっしゃる通りだ。ちょっと後悔してる。でももうやっちまった事はしょうがない。アウトロー路線で頑張って行くことにしよう。

さて話は本題に入る。中学2年の夏、可愛らしい女の子がクラスに転校をしてきた。イギリスから転校をして来たと言う高飛車感満載のカナちゃん(仮名)だ。イギリスに留学してたと言うだけで高飛車と判断した。仲林はやなやつだ。はっきり言う、俺はいい奴では無い。むしろやなやつである。イメージだけで高飛車と判断するなどやなやつ以外いない。失礼、また話が逸れた。カナちゃんは昔流行ったガールズバンドのZONEのベースに似ていた。ZONEと聞いてわかる人がいるかは怪しいが、とにかくめちゃくちゃタイプだった。多分一目惚れだっただろう。どうにか仲良くなれないかと、転校初日、話しかけようとしたが出来ずにいた。

学校が終わった後、友達と帰るふりをしてカナちゃんの後をつけた。軽いストーカーだ。幸いにも家が一緒の方面で、違和感なくついていくことができた。カナちゃんの家は仲林家から歩いて3分と言う、願ってもない微妙な距離感の家であった。それからと言うもの、通学路をリサーチし、同じ通学路でたまたま出会って学校に行くみたいな事を繰り返していた。何度も言う、これは軽いストーカーだ。麻雀プロの追っかけの人はこんな事をしてはいけない。地元ならともかく、ゲスト先でやられたらとんでもなく怖いだろう。

一緒に登校をして話をしてるうちに、元々イギリスで卓球部に入っていたという話をきいた。そして、吹奏楽部か卓球部に入ろうか悩んでいると言っていた。イギリスに卓球部があることに驚かなかった俺は恋をしていたんだろう。もちろん卓球部だった仲林は大いに喜び、こう言った。

「俺は卓球部だよ!見学しにおいでよ」

月2回ぐらいしか出ていなかった仲林は、当然卓球などめちゃくちゃ下手だった。形から入る仲林はラケットとユニフォームは一丁前のものを持っていた。白と青のユニフォームで、まるでパイレーツみたいなユニフォームだった。アサピンにラケット持たせたと思ってもらえればイメージは湧きやすいだろう。剛さん、石橋さん、瑞原さんごめんなさい。怒らないでください。

その日、カナちゃんは卓球部の練習を見に来た。月2回ぐらいしか出てない仲林は、部員たちに珍しいものがあるものだという目で見られた。張り切って練習に参加するものの、とんでもなく下手だったので、カナちゃんに冷たい目で見られた。

「うちの卓球部レベル低いんだね」

カナちゃんはそう言い残し、その場を去っていった。次の日、カナちゃんは吹奏楽部に入部をしていた。それ以降、体育館で卓球をしている仲林を見たものはいなかったという。

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