仲林自伝〜初恋3〜

私は、とある連盟の女流プロのファンの少数に異常に嫌われている。ある人には協会のプロはこれだからと配信中に怒られたこともある。配信中に怒ってきた人からフリーで初めて同卓した時に、国士をあがった時は気持ちが良すぎて射の精をしかけた。この話を聞いて貰えばわかるだろう。私は性格が悪いのだ。なぜ嫌われてるかと言ったら、たぶんチャラチャラしてるのが腹が立つのだろう。麻雀プロはこうでなきゃいけないみたいなのは誰が決めたんだ。連盟のプロのようにしっかりプロらしくしろって言われても、私は協会のプロだから関係なくないかと思う。こんなことを言ってるが、念頭に置いておいて欲しいことは、私はアホではあるが連盟の人たちは大好きだということだ。飲み会に行っても楽しいし、馬鹿なことをしても許してくれる。めちゃくちゃ心の広い方々が多いのだ。誰と仲が良いと名前を出すと、その人たちに迷惑がかかるから言わない。とにかく私は日本プロ麻雀連盟は大好きだ。一つ苦言をていするなら、藤原さんは会うたび新人王の仲林くんと私のことを呼ぶが、私は新人王をとったことはない。そこだけは訂正して欲しいなとは思う。

さて、本編に移っていこう。

学校に行くと、みあちゃんと目があったが、目を逸らし、どこかに消えていってしまった。それはそうだ、勝手に他の女の子に告白をされ、半分という謎の回答をもらったのだ。気まずくて話ができるわけがない。

それからと言うもの、なぜか女子達に悪者扱いをされていた。みあを振った忌まわしき男と言うレッテルを貼られ、毎日罵られる事になる。彼女達はクラス中にこのことを言いふらしていた。そんなことを言われたら、みあちゃんも傷つくんじゃないかと思うが、馬鹿なのだからしょうがないとは思っていた。

そんなある日、期末テストに向けてみんなで集まって勉強をしようと言う話になった。場所は家が大きい仲林家で集まってする事になった。

当時、数学と理科は学年でいつも1位を争っていた仲林は、カナちゃんにいいとこを見せるチャンスだと思い、当然カナちゃんも誘ってみた。

「私も参加したいんだけど。」

カナちゃんに話しかけている後ろから、突如声が聞こえた。振り返るとそこにはみあちゃんが立っていた。みあちゃんのせいで女子達から忌み嫌われているのに本人に話しかけてくるとは、なかなかクレイジーな女だ。断る理由もないため、参加することを承諾した。結局、男子3名、女子3名の合コンスタイルで勉強会をすることになった。

当日、仲林家に集合した6人は円になり勉強をはじめた。どうにかカナちゃんの隣を取れないものかと滑り込もうとしたが、赤木ばりのスクリーンアウトをみあちゃんに決められ、結局みあちゃんの隣で勉強をすることになった。

「ねぇねぇ、ケイこれわかんなぁい。」

みあちゃんは猫撫で声で仲林に質問をしてくる。数学の証明問題だったと思うが、数学が得意な仲林はスラスラと解答を書いていった。問題用紙を覗き込むみあちゃんの白鯨が仲林の左肘に押し付けられ、不覚にも勃起をしてしまった。

「ほらできたよ」

そう言って解答を渡し、なぜこうなるのかを説明していった。説明している時にみあちゃんは俺の太ももに手を置きながら聞いていたため、ジュニアの存在に気付いてしまうのではないかと心配になっていた。

1時間ほどして、カナちゃんが分からないところがあり、質問をしてきた。ついにこの時が来たかと前乗りになり、質問に答えようとした。

「それさっきみあ教えてもらったよ!私が教えてあげる」

なんと言う守備力だ。この女、嫉妬の魔女ではない。こいつは池上だ。ディフェンスに定評のある池上がここにいる。陵南の中でも地味だが、池上がいるからこそ仙道や魚住は果敢に攻め上がることができる。作中で表現されてはいなかったが、福田の守備が下手な部分を埋めていたのもこの池上だろう。そんな池上が仲林の前に現れたのだ。その後も何度も何度もカナちゃんがパスを出してくるが、俺の目の前にいる池上がパスを通してくれなかった。

結局、いいところをカナちゃんに見せられないで終わってしまった勉強会だったが、白鯨の感触を初めて体験した仲林は非常に満足はしていた。男とはこう言う生き物だ。

そして、期末テストが終わり、春休みがすぐそこと言うところまで来ていた。

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