見出し画像

最終回を前に『飴色パラドックス』についてもう少し書く

自分の中で飴パラ熱が高まりすぎて、この数日昼休みにインタビューを読みあさってしまった。

インタビューを読んでいると、撮影を通して二人はどんどんいい関係を築き、やはりそれによって演技もどんどん変わっていったのだなぁということがわかった。私もドラマを見ていて、二人の演技、ドラマ全体が回を追うごとにどんどんよくなっていくのを実感していた。
とにかくどれを読んでも大変仲がよろしいお二人。

ま、同じような内容ももちろん多いけれど、例えばこれとか

これとか

こんなんとか

こちらも

どれかのインタビューで、蕪木が尾上くんの口元についたヨーグルトを拭うシーンがあって(このシーンもよかったわ)、撮影していた監督も助監督もなんならスタッフがみんな見て照れていたとか。監督は撮影中よく照れていたらしい。まぁ、なんとなく気持ちはわからんでもない。

公式HPの古厩智之監督のコメントに「僕らは二人に生まれたパートナーシップのようなものを撮っていたのかなと思います。ふたりに撮らせてもらったんですね。」という言葉があり、監督が照れていたというのはここに繋がるのかと思った。キスシーンなども美しく見えるように角度などをカメラマンともかなり話し合いながら作り上げていったとのことだし、メイキング動画を見れば監督は具体的な演技の要望を伝えていたが、おそらく実際にカメラに映し出された映像は、想像以上に主演二人の仲のよさ、色っぽさ、切なさ、かっこよさが溢れ、物語の主人公二人の強い結びつきや恋情が表現されていて、その場で見ていたプロの大人たちさえもその甘い雰囲気に大照れせずにはいられなかったのだろうと思う。
監督が要望したものよりさらに数段素敵なシーンを生み出したのが主演二人の心の結びつきで、監督はそれをカメラに収めていったところ、期待以上に美しいラブストーリーが自然と撮れていたということか。監督の「僕らは二人に生まれたパートナーシップのようなものを撮っていたのかなと思います。ふたりに撮らせてもらったんですね。」というのはそういうことなのかと感じた。

ドラマでは、蕪木は飾らずまっすぐで優しくカッコよく、尾上くんは誠実で可憐でそして色っぽかった。
木村慧人くん自身が可愛いから尾上もそのまま可愛いのかと思っていたが、「天使でいて」と言う監督からの要望を受けて ”可愛く” 演じたのだということで、役としてちゃんと作り上げた人物像だったということをインタビューを読んで知った。伊達に可愛いわけじゃない。
また、やはり監督からの要望で原作よりも表情や動作も抑えめにして自然な感じにしたそうで、これも功を奏したと思う。木村くんのあの見た目と雰囲気でもう少し全体のジェスチャーが大きくて強めだったら、やはり可愛くなりすぎていただろうと思う。

このドラマはケンカの多い”ケンカップル”のラブストーリーと聞いていたけれど、単に恋愛の好き嫌いで喧嘩するわけではなく、仕事における意見の違いでの対立や言い争いも多かった気がする。いい仕事をするために妥協せず、その結果時に意見が対立することがあっても協力して仕事を成し遂げる、二人の大人のラブストーリー。木村慧人くんは下手したら大学生どころか高校生にも見えそうなくらい可愛らしかったが、彼がどんなに可憐でも、このドラマは大人男子が主人公のラブストーリーで、私が気に入った理由の一つはそこだったのかもしれない。仕事の場面も多かったので全体的に甘すぎにならず(恋のシーンは激甘だけど)メリハリもあってよかった。

さあ、いよいよ最終回だ。