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『I Told Sunset About You』を見ていると胸が疼く(4話まで) タイ/テレビドラマ

4話まで見た。
BLという括りに閉じ込めるべきか迷うような作品。4話までの彼らを見て、恋愛感情と簡単に言ってしまえないような、とても繊細な感情を描いていると感じる。
主役のオーエウとテーのやり取りを見ていると、胸が疼く。”キュンとする”という感じとはちょっと違う。疼く感じ。
言葉にならない名前のつかない感情を持て余す二人の間には、折に触れて沈黙が訪れる。正体不明の気持ちは高まり、時に爆発寸前なのに、何を言いたいのかどうしたいのか分からないから、何も言えない。緊張感のある、決して甘い雰囲気ではない、むしろ時に険悪でさえある、でも何故か打ち捨てるわけにはいかない沈黙がよく出てくる。見ていると胸が痛む。そしてこの沈黙は、甘くないのに何故かとても熱を帯びている。

私には、二人の間の気持ちはまだ恋愛感情とは思えない。もっと厄介な正体不明の感情に見える。それを直接的な言葉を使わずに描けているところがすごい。二人が仲良く一緒にいたり、近くで触れ合ったりする場面より、感情のすれ違いで険悪な雰囲気になったり、互いに理解しあえず離れて過ごしたり、わざと距離をおいて座ったりする場面でこそ、二人の間の特別な感情がより強く描き出されている感じがする。

主演の二人の見た目の組み合わせが好みかどうかということも、BLドラマを観るときにどうしても気になる要素なのだが、この作品ではそれよりも、物語自体の素晴らしさに引き込まれてしまっている。

見終わった後に余韻に浸ってしまう作品。






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