木造校舎と遊び

木造で2階建てなので教室を作るためには横へ広げていくしかありません。
片側に廊下がある教室がロの字形につながっていてちょっとした迷宮のようでした。

そんな中で特別な遊びを編み出しました。
まさにこの迷宮の特性を十分に引き出した遊びです。

当時は「ツケ」と呼んでました。つける、尾行すると言う意味です。
一人鬼を決めて残りを追いかける鬼ごっこの変形版です。
ただツケでは鬼は追いかけません。皆んなの先頭に立って自由に学校内を歩き回ります。残りのものは後ろからひたすら追いかけるのです。

鬼は時々、振り返って10秒数えます。後ろをついてきた残りは10秒以内鬼から見えないように隠れる。ルールはそれだけです。隠れられなければ次の鬼に変わります。

ルールは簡単ですが、かなりざっくりし過ぎて結構その場の雰囲気で鬼が決まります。まず本当に隠れていないのか。見ているのは鬼だけです。
鬼のいう事は絶対なのです。メンバーはどこから入って、どこで止めるかも自由でした。

さてこの遊びの恐ろしいところは次回、ご紹介します。

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