二大政党制

政党は無い方が良いと思っているのですが、その対局にあるのが二大政党制だと思います。

アメリカやイギリスに代表されるように二大政党制を取っている国はあります。

日本も同じような状況が実現できるでしょうか。
個人的には難しいと思っています。
そう考える理由はいくつかあります。

一つ目は、残念ながら日本の有権者はそこまで政治に興味が無い事です。
国政選挙の投票率がだいたい60%未満です。仮に二大政党制になっても、一番大きな有権者の塊が投票しなかった人達になる可能性があります。
つまり実際は与党・野党・どちらでもないの三大政党制と呼べなくもない状況なのです。

二つ目が、支持している理由です。世論調査で、今の政権を支持しているかという質問の次にどのような理由で支持しているかというというので何択かの質問が出ることが多いです。
例えば安倍政権、菅政権と自民党・公明党の政権が続いていますが、毎回支持している理由の一番は他にないという消極的な答えです。

三つ目として、実際の投票行動について、未だに会社で誰々候補に投票しようとか、地元の人に投票しようとか、若い候補者に、女性候補者に、といったように本来は政策と候補者の能力で判断され投票されるべきところが、感情や社会的関係で投票する候補者を決めている場合がまだまだ多いのでは無いかという事です。

結局のところ、選択肢を二つに絞ったとしてもどちらを選ぶのか、多くは論理的に判断されて選択される事は少ないという事です。

これでは政権交代派よりも現状維持派が常に有利であることは明らかです。
もっとお互いの力が拮抗して、常にどちらが勝者になるのかわからない状況でないと、単に現状を追認するだけなので二大政党にしてもほとんど意味がないという事になってしまいます。

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