冬の土用

1月17日から2月3日までは冬の土用に当たります。 土用は年4回ありますが、何と言っても夏の土用、丑の日が有名ですね。 陰陽行思想では、四季にそれぞれ五行*が当てはめられているのですが、(*陰陽五行思想)春=木の気、夏=火の気、秋=金の気、冬=水の気。そして其々季節のつなぎ目に4回の土の気=土用が配されています。 各土用の期間には、土いじり、建物の棟上げなど禁忌があります。 これは①土の気が旺盛となる期間に、土をいじって(畑作業や庭仕事など)土中の生物を殺したり、植物の根を切ったりするのを嫌ったこと。 そして、 ②其々の季節が極まって変化し、次の季節へと移り変わる期間で、人間の身体もその変化に影響されやすい時期もあるので、身体を休め、仕事を控えるという意味。 そして、 ③土の気が旺盛となる期間、土から良くない気が発生する。と考えられていたという所からくるようです。 確かに、冬の土用が終わったら啓蟄(七十二候では立春のうちに蟄虫始振がありますしね)ですから、そろそろ冬眠から目覚める虫達を傷つけてはいけませんよね。 また、土用の期間は土の成分が実際に変わるとも言われており、昔の人が③のように土から良くない気が発生する、というのは、土中の細菌の活動が活発になっていたり、また季節の変化と共に土中の湿度が上がったり(土潤溽暑)腐葉土ができる時期だったり、土の質によってはガスが発生したりする期間でもあることから言われるのかも知れません。 さて、冬の土用の今、水の気から木の気へ変化する途中にあります。 土用の丑の日にはうなぎを食べますが、実はうなぎは冬が旬。 脂が乗り、身も肥えて柔らかく、おいしいよ!とうなぎ屋さんに教えてもらいました。 長野の方では冬の土用にもうなぎを食べようという活動?があるそうです。 四季折々土用に食べたい食品があります。 夏の土用:「う」のつく食べ物。黒い食べ物。 秋の土用:「た」のつく食べ物。青い食べ物。 冬の土用:「ひ」のつく食べ物。赤い食べ物。 春の土用:「い」のつく食べ物。白い食べ物。 「ひ」のつく食べもの、ひらめとかでしょうか? ひじき、ひやむぎ、ピザ、ピーマン? あ、〈ひつまぶし〉だと冬の土用もうなぎ食べれますね! 赤いピーマンか、トマトソースのピザなど(?)、春の気配を待ちながら食べてみてはいかがでしょうか?

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