ウルトラトレイル

先日BSで「富士山一周156Km ウルトラトレイルマウント富士」という番組が放映されていました。 富士山を48時間以内に激走する(人間がです。)というレースだそうで、参加者は山に入り、峠を越えて、また山に入り走り続けるという過酷なものです。 私は平地のマラソン、いえ、ジョギングですら経験がないので、ただただ彼らが駆け巡る景色に見入って言いました。156Kmは100マイル。このコースを歩くと一週間から10日かかるそうです。 このトレイルに参加されていたひと組のご夫婦がとても印象的でした。 トレイル一日目は夫が胃痛に襲われます。休憩所で不調の夫を妻は「出発の時間が来た」とトレイルを続けることを促します。夫を先に走らせ自分は後ろを固めます。 二日目には妻が頭痛で不調。夫は妻の先を行き、ゴールまで導きます。番組では彼らのほんの一部しか写していませんが、「大丈夫?」「やめようか?」といった言葉は出てきません。 またお互いの体を支えたり、引っ張ったり、押したりといった所も撮影されていないのですが、 最後にゴールした二人は、「あなたがいたからゴールできた。」「ここまで引っ張ってきてもらって感謝している。」とお互いを賛えます。何度も二人でマラソンやトレイルに参加しているからこその信頼感。相手の能力を信じるからこそ叱咤激励できるということなのだと思いました。 相手を思う時、つい心配が先に立ちがちですが、その存在を心から認めることが応援となるのかも知れないなと、そんなことを感じました。 トレイルランと呼ぶそうですが、すごいことに挑戦する人が、本当にたくさんいるのだと、驚きました。 すごい。

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