[デュモリン] 知性教育(2)
デュモリン神父の『全き人間』より知性教育について、前回の続き。
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真の知性教育
まことの知性教育というものは、このような戯画をつくりあげるためのものではない。また学校で課される一定の分量をひと通り修得すれば、それでよいというものでもない。各人の知識はその種類や程度からいって、それぞれ大いに異なっていてよいのである。自然科学者、文学者、経済・法律学者などの知識の範囲が相当違っているのは当然であろうが、真の教養人であるためには同一水準に達していなくてはなら