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全訳ハトホル㊴「Duality and the Triune Force(二元性と三位一体の力)」

 トム・ケニオンによる高次存在ハトホルの、39番目の惑星メッセージの翻訳をお届けします。

 今回の内容は、既に知っている人もいるでしょうし、初めて聞いたという方もおられるかもしれません。

 「俯瞰視」、つまり、物事を俯瞰して見るということを述べています。

 今でも、あちこちに様々な「ドラマ」がありますが、そのドラマに自動的に同一化せず、一瞬、距離を置いて、俯瞰して見ることは、「混沌の節目」の加速する状況下では、ますます必要になる能力かと思われます。

 物事を明晰に見ることができれば、たとえ真実をつかむのが容易でなくとも、少なくとも、怪しげな情報に惑わされることを減らせるでしょう。


ハトホルの記事の四タイプ

A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない、あるいは隠された概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」

 このハトホルの四タイプの内、今回の記事は、AとBとCを扱っていると思われます。


Duality and the Triune Force(二元性と三位一体の力) 2012/07/01

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/08/23(月)

原文:

 あなた方は二元的な宇宙に住んでいます。これは宇宙の性質そのものです。それは、力は等しくて反対の反応をする傾向があるという、「反対の原理」として現れます。これは、あなた方の宇宙の物理学にも、二元的な意識の性質そのものにも当てはまります。

 この宇宙の二元的な性質は、あなた方が経験している「時間加速(Time Acceleration)」の影響を受けています。その結果、二元性が増し、「人間意識の偏向(polarization of human consciousness)」が増大します。

 国家・コミュニティ・宗教・個人の間で、極端な対立が増えています。このような不幸な状況は、惑星と銀河の「エネルギー(energetics)」が増大するに連れて、予想されることです。

 今回のメッセージでは、偏向の進展による困難を乗り越えるための戦略を扱います。実際、あなた方の社会的サークルの中には、ある種の敵意や、状況に対する偏った見方があることを、既に発見しているかもしれません。

 私たちが提案する戦略は、「三位一体の力(Triune Force)」と呼ばれるものです。

 これは「靈的自己統御(spiritual mastery)」の属性です。対立や葛藤のドラマに「巻き込まれる」のではなく、対立の中をより効率的に動き、自分の望むものを実現する可能性をより高めることができます。

 その原理は単純です。人間は、人や状況に惹かれたり、反発したりする傾向があります。 この魅力や反発に陥る傾向は、ほとんどの場合、無意識の内に起きています。

 誰かと出会い、その人(彼/彼女)に惹かれます。そして、その魅力の深さや強さから、その人に関する他の情報を削除してしまうことがあります。同じように、社会的・政治的・宗教的な状況があなたの周りで起こると、その状況があなたにとって「正しい」かどうかを判断するのに役立つ他の情報がなくても、その状況に引き込まれてしまうことがあります。

 反発についても同じことが言えます。人や状況に嫌悪感を覚え、同様にその嫌悪感と自分を同一化してしまうことで、役に立つかもしれない他の情報から自分を切り離してしまうかもしれません。

三位一体の力
 仮に三角形をイメージして、その左角が引力、右角が斥力だとすると、その両端から線を伸ばして上で交わる点が「三位一体の力(the Triune Force)」です。

 それは、靈的属性を持つ精神的な視座です。状況の「上に浮かんで(float above)」、多面的な視座で見ることができます。

 例えば、ある人に惹かれて、その人についてのサインや情報にアクセスすることなく、その魅力に身を任せてしまうと、自分を不安定な状態に置くことになります。

 しかし、その魅力に自分を同一化しないことによって、あなたは三位一体の力へと「浮き上がる(float up)」ことになります。そして、その人との関係に伴う不適切な性質、あるいは危険な性質を示す行動を、自由に観察することができます。

 同様に、もしあなたがある人や状況に反発した場合、「三位一体の力」によって、あなたは「上に浮かんで」反発との同一化を解除することができます。そして、この非同一化の中にいる間は、関係する他のレベルを自由に見ることができます。それは、その人や状況があなたにとって有害であることもあれば、その人や状況があなた自身の嫌な部分を映し出す鏡であることもあるでしょう。

 魅力と反発のどちらかに同一化するのを一時的に保留することで、より明確に見ることができ、人や状況についての情報に、拡大した視点からアクセスすることができるようになります。

 知識は力です。「三位一体の力」は、あなたに、明晰さという生来の力へのアクセスを与えます。人間の偏向の増大と時間加速の今、私たちが提案するのは、自分自身を見ることです。魅力に取り付かれてしまったら、ちょっと立ち止まってみましょう。その魅力との同一化から離れて下さい。言ってみれば、その上に浮かんで、「三位一体の力」を働かせるのです。そうすることで、人であれ、状況であれ、目を開いて関係を築くことができます。

 ある人やある状況に嫌悪感を抱いたら、少し立ち止まって、その人や状況への嫌悪感に、自分を同一化しないようにしましょう。その状況や人の上に浮かんで、「三位一体の力」を働かせて、その人や状況が有害なものなのか、それとも自分の中にある変容すべき何かを映す鏡なのかを、より深く見て、より明確に感じ取って下さい。

 惑星アセンションの極性化の段階により深く入るに連れて、個人的・人間関係的・集団的な対立が高まるこの困難な時期を通過する際に、「三位一体の力」が大きな助けとなります。

ハトホル
2012/07/01


トム・ケニオンによる見解と考察
 知覚は、知覚する者にとって、確かに相対的なものです。そして、この知覚の相対性が、私たちの人間関係ほどはっきりしているものはないと思います。

 さらに、以前から(つまりここ数ヶ月ほど)、人間関係の偏向が進んでいると感じていました。

 もちろん、意見の相違はいつの時代にもあります。人と人、国と国との争いも、今に始まったことではありません。歴史を振り返ると、人間同士、あるいは宗教や文化の間で、破滅的で悲惨な出会いのあったことが数多くあります。

 しかし、ハトホルがここで取り上げているのは、個人間における、偏った認識や信念の増加です。

 この偏向の不穏な増加は、私たち全員が経験している「エネルギー(energetics)」(太陽の変化、銀河系の中心太陽や深宇宙からの加速された進化パルスなど)と、私たちが「時間加速(Time Acceleration)」の極端な影響を受けていることの結果として起こっているというのが、彼らの意見です。

 セッションの最後に、ジュディは、この極性化(偏向)が進んだ時代がいつまで続くと思うかと、彼らに質問しました。彼らの答えは、「正確な時間座標を特定するのは難しいが、この人間の知覚の極端な偏りは、少なくとも1年半から2年、あるいはそれ以上の期間、続くだろうと、私たちは感じている」というものでした。さらに、この期間中、偏向の強さは減少するのではなく、増加すると、彼らは予想していました。また、ジュディは、偏向体験の奇妙さについて問いかけ、さらに詳しく説明してくれるかどうかと、尋ねました。彼らによると、私たち人間が経験している困難の一部は、惑星や銀河のエネルギーの強さがあまりにも極端であるため、しばしば認知処理がショートしてしまうことだと言います。その結果、人々は、通常よりもさらに不安定で非合理な状態になることがあります。

 もし、彼らの認識や予測が正しければ、このような対人関係・文化・宗教の不和が高まる時期を乗り越えるために、何らかの優れた方法を見つけることが賢明であると思われます。

三位一体の力
 私の考えでは、「三位一体の力」という考えは、ハトホル的な単純さの最たるものです。

 視覚的に物事を想像しやすい人は、三角形を思い浮かべて下さい。左端に引力、右端に斥力を置きます。三角形の2つの角から上に線を引いて交わる点が、「三位一体の力」の視座です。この視座を持つことで、魅力や反発に囚われている時には見えなかったり、感じ取れなかったものを、俯瞰して見たり感じたりすることができます。

 もちろん、この三角形は単なる比喩です。実際にやっていることは、意識を高めて、引きつける力や反発の力に「魅了(enchanted)」されないようにすることです。このように、どちらの状態(引力あるいは反発)にも同一化しない状態から、自分の意志決定に役立つ情報を、より良く感じ取ることができます。

 「三位一体の力」を発揮するためには、思考プロセスの転換が必要です。その転換とは、単に自己同一化から離れることです。

 性急に魅力や反発に同一化するという通常の人間がすることを行うのではなく、貴重な情報を得るために、自分の自動反応に一時的に介入するのです。

 非同一化状態の時にアクセスできる情報の種類は、瞬間的な強さにとらわれている時にアクセスする情報の種類とは、質的に異なります。

 ハトホルは、自己同一化のプロセスを止めることに加えて、「三位一体の力」と関わるためのもう一つのステップとして、空間的な視点のシフトを提案しています。

 “魅力に取り付かれてしまったら、ちょっと立ち止まってみましょう。その魅力との同一化から離れて下さい。言ってみれば、その上に浮かんで、「三位一体の力」を働かせるのです。そうすることで、人であれ、状況であれ、目を開いて関係を築くことができます。

 ある人やある状況に嫌悪感を抱いたら、少し立ち止まって、その人や状況への嫌悪感に、自分を同一化しないようにしましょう。その状況や人の上に浮かんで、「三位一体の力」を働かせて、その人や状況が有害なものなのか、それとも自分の中にある変容すべき何かを映す鏡なのかを、より深く見て、より明確に感じ取って下さい。”

 もし空間能力が発達していれば、状況や相互作用の上に自分が浮かんでいるのを想像し、自分が惹かれたり反発したりするのを観察することができるでしょう。このように、「観察者」の部分と「反応者」の部分を空間的に分離することは、自分の反応(魅力や反発など)に同一化するパターンを中断するのに非常に役立ちます。しかし、このような空間能力がないと、これはなかなか難しいでしょう。

 もし、反応している「状況や人の上に浮く」ことができなくても、心配する必要はありません。「三位一体の力」を発揮するために必要な第一の行動は、自分の反応への自己同一化のプロセスを止めて、状況や人に関する新しいタイプの情報を感じ取れるようにすることです。

 人間であるということは、魅力と反発があるということです。それは、人間と哺乳類の方程式の一部に過ぎません。あらゆる動物には、何かに向かっていく(引力)、あるいは何かから遠ざかる(反発)という生物学的反応が生まれつき備わっています。ハトホルは、このような生物学的反応をなくそうと言っているのではありません。それらの反応への自己同一化を一時的に停止すると、(比喩的に言えば)意識の中に扉が開くと言っているだけです。そうして、新しい洞察や理解が得られ、その知識を元に、より優れた方法で創造や共同創造を行うことができるようになるのです。

 しかし、魅力という興奮や反発という恐怖に囚われていると、人や状況に関する重要な情報である「赤旗(危険信号)」を、見たり感じたりすることができません。

 もし、強烈に惹かれる(場合によっては反発する)瞬間に見えなくなっていたものを「見る」ことができていたら、どれだけの「ネガティブな」人間関係や状況を避けることができたでしょうか。

 この方法に取り組むには、個人的な規律が必要だと思います。そして、強い魅力や反発に囚われた時に起こる、「感情的な興奮(emotional intoxication)」を避ける必要があります。

 感情生活の多くの側面と同様に、これは「言うは易く行うは難し」の場合があります。

 しかし、私は感情的な規律は努力する価値があると思います。何よりも、より深い心理的洞察へと導いてくれるのですから、これは良いことです。

 また、「三位一体の力」を発揮することで、誰と何を共同創造しようとしているのかについて、より高いレベルの情報にアクセスできるようになり、創造者や共同創造者として自分の助けになります。

 ところで、最後の文はわざと前置詞で終わらせています(訳注1:直前の文章が"with"で終わっていることを指している)。前置詞は、引力や斥力が人と人との関係を築く力であるように、言葉と言葉との関係を築くものです。文章を前置詞で終わらせることが正しいことについては異論を唱える文法学者もいますが、前置詞が必要な場合もあると指摘する人もいます。このように、前置詞のルールは、実際には、神話のようなものだと、私は、多くの言葉を愛する人たちと共に考えています。神話の中には、なかなか死なないものがあります。その点、前置詞の神話は、屈強な文法学者たちのドグマに守られた、粘り強いものでした。

 ここでの私のコメントは、文法というよりも、「私たちの人生の構文論(the syntax of our lives)」についてです(訳注2:「構文論」とは、文法において、文中における語の配列や語順などを扱う言語学の分野のこと)。「人生の構文論」とは、私たちの経験の秩序と関係――つまり、私たちがそうあるべきだと考えているもの――を意味しています。文章や生活(人生)の中で構文(秩序)が変わると、知覚にギャップが生じます。そのギャップを通して、新しい意味や新しい知覚の世界が生まれることがあります。

 私たちの多くは、もう一つの神話に囚われています。それは、自分の人生を自分の望むように創造する(あるいは再創造する)ことはできないし、すべきではないという神話です。

 この文脈における「三位一体の力」とは、基本的には、私たちの知覚と精神的・感情的な生活の両方の構文(秩序)を変えるための方法です。秩序が変化した時に現れるギャップ(またはポータル)を通して、私たちは新しい可能性を垣間見ることができるようになります。


コメント

 トムのコメントにこうあります。

 もし、強烈に惹かれる(場合によっては反発する)瞬間に見えなくなっていたものを「見る」ことができていたら、どれだけの「ネガティブな」人間関係や状況を避けることができたでしょうか。

 ここを最初に読んだ時、思い当たることが多々、浮かびました。

 強烈に惹かれたり、あるいは反発していたりした瞬間に見えなくなっていたものを「見る」ことができていたら、深入りしなかった関係や状況、あるいはひどくなる前に引き際を見極められた関係や状況がたくさんあったことに気づかされます。

 俯瞰視に自力で辿りつける人もいるでしょうが、私は、あるところでこういう見方があることを教わりました。

 訓練の必要はありますが、自分にとって、本当の意味でネガティブな関係や状況を避ける上で、これは磨く価値のある能力です。

 他のハトホルのワーク同様、「周りがどんな状況であろうと、自分の中心に戻る」ために、「三位一体の力」は、とても有用だと思われます。


以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。


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