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全訳トム・ケニオン音源解説「Lament For Whales: A Shaman’s Song(鯨たちの嘆き:シャーマンの歌)」

 トム・ケニオンによる音源解説「Lament For Whales: A Shaman’s Song(鯨たちの嘆き:シャーマンの歌)」の全訳をお届けします。

 トムが奥さんのジュディや仲間たちと、フィジーの沖合にあるナメナという小さな離島で、短期間の非公式な生態調査を行った際に、この作品は生まれました。

 「瞑想使用音源」としていますが、他のサウンド・メディテーションのように、視聴の際の特別の指示はありません。

 私の印象では、トムが大きなクジラたちと一緒に泳いだ体験から生まれた小品であり、リラクゼーションミュージックの一種だと感じています。

 疲れている時に、これをヘッドフォンで聴いていると、ふわ~っとした気持ちになり、そのまま、気持ちのいい夢うつつの状態になることもあります。

 記事を読んで、ご興味があれば、ダウンロードして、御視聴下さい。

 また、最後に、いくつかの海洋保護団体のリストがありますが、これは原文にあるので翻訳したまでで、ご興味がなければ、無視していただいてかまいません。

 私としては、それらの団体が、DS・カバールと無関係かどうかを調べる必要があります。

 現時点でそれをする時間が作れないのと、お金がないので、今のところ、それらの団体に関わる氣はありません。

 ここでは詳しく述べませんが、世にある多くの「問題」は、人為的かつ意図的に作られたもので、そのいくつかは真の問題を隠す煙幕と見ています。海洋保護に関わるとしても、真の問題が何かを究明してからその選択をするのが、賢明であろうと、私は考えております。

 海洋生物の保護・育成に関わるはずが、実態はその真逆だったなどというのでは、何の意味もありません。

 ※音源は、本来であれば、トムのウェブサイトの「listening」ページに行ってダウンロードしていただきたいのですが、英語や操作に不得手で、辿りつけない可能性もあるので、この記事の最後に、該当音源を載せておきます。


トム・ケニオン音源解説

「Lament For Whales: A Shaman’s Song(鯨たちの嘆き:シャーマンの歌)」

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/08/21(土)

原文:

瞑想使用音源:”Lament For Whales(鯨たちの嘆き)” (04:33)

 この音楽のアイデアは、フィジーの沖合にあるナメナという小さな離島で、短期間の非公式な生態調査を行った際に、ゴンドウクジラの群れと思いがけず遭遇したことから生まれました。

 20頭ほどの大きなクジラの中を泳ぐのは、まさに心(mind)を変える体験でした。私は、この畏敬の念と驚きを表現する音楽を作りたいというインスピレーションを感じました。この曲を仮に「鯨たちの子守唄(Lullaby For Whales)」と名付けました。しかし、クジラやイルカの集合意識に浸っている内に、だんだんと憂鬱になってきました。地球上のクジラやイルカが極度の苦境に立たされていることに、疑いの余地はありませんでした。私は、この素晴らしい海の哺乳類に携わる海洋科学者による海洋調査や報告書を詳しく読み始めましたが、その内容は決して良いものではありませんでした。

 作曲を「成功」させようと、一週間ほど悩んだ末に、曲の調性は明らかに、長調と短調が混在した奇妙なものに変化していました。

 これまでの私の音楽プロジェクトと同様に、妻のジュディは、私の考えや感情、印象を話し合う上で、不可欠な協力者でした。その結果、この曲は「子守唄」ではなく、「嘆き」であることがわかりました。この見方のシフトにより、曲のタイトルは「鯨たちの嘆き(Lament For Whales)」となりました。

 私が発声したザトウクジラの声や、マウイ島の海岸線で録音した波の音など、この作品の基礎となるトラックを聴いた直後、私はアラスカの人里離れた場所で、古代のシャーマンがザトウクジラの群れに向かって歌っているようなサイキックな印象を抱き始めたのです。

 当時、ジュディと私が仮住まいをしていたマウイ島の沖合では、ザトウクジラの出産シーズンを迎えており、私の心(mind)の中では、これらの印象が展開されていました。たまたま私たちは、マウイ島海洋保護区の「保育園」と呼ばれる場所の近くにいました。私たちの近くの海は、文字通り、ザトウクジラの赤ちゃんとその母親であふれていました。

 このシャーマンの印象はとても強く、心の目で見ることができました。ある日の午前3時頃、私は臨時のスタジオに入り、彼の声を録音しました。彼の声にはとても哀愁が漂っていて、私にとっては、強く心に訴える瞬間でした。

 私はこのような発声を「原始語(proto-languages)」と呼んでいます。なぜなら、これは疑似的な言語の一つだからです。本当の言語のように意味を伝えます。ただ、その意味は、音のパターンを認識する人にとって、非常に相対的なものです。

 私の認識では、シャーマンは何十年も前からの古い友人である数頭のザトウクジラに向かって歌っていました。彼の歌は、魂のこもった謝辞であると同時に、鯨の友人たちが間もなくこの世を去ることを、受け入れているようにも見えました。彼の悲しみの一つは、クジラは1世代か2世代で物理的にこの世から消えてしまう(つまり絶滅してしまう)ため、ひ孫たちがクジラを見ることはなく、部族の長老たちの話でしか知ることができないということでした。ザトウクジラの仲間たちへの歌の最後のリフレインで、シャーマンは、彼らが他の世界(=精靈界)への良い旅をすることを祈っています。

 曲の最後には、クジラの鳴き声もシャーマンの声もなくなっています。海の波の音だけが残り、人間がこの世から消えたことを示しています。

 私たちは、気候変動(その理由が何であれ)や、多くの動植物の種が失われつつあることを受け入れる中で、地球の生物学的現実と、私たちの文明の文化的現実の、大きな変化を目の当たりにしているのだと思います。

 「鯨の嘆き(Lament For Whales)」は、「精靈界(the spirit worlds)」からの歌です。それは、自然の中で予言されているかもしれないし、そうでないかもしれない。もし、私たち人間が地球の海との関わり方を変えなければ、この「嘆き(Lament)」は必ず現実のものとなると思います。

 リンクをクリックすると、このシャーマンの「Lament For Whales」を聞くことができます(訳注:リンクにある” Click here to listen to and/or download Lament For Whales”をクリックして下さい)。

 この音声ファイルへのリンクの後には、海の質を向上させるために実際に活動しているいくつかの保護団体のリストが掲載されています。

 これらの団体に目を通し、自分が賛同できる団体に寄付をすることを検討してみてはいかがでしょうか。

「鯨の嘆き:シャーマンの歌(Lament For Whales: a Shaman’s Song)」
録音技師:トム・ケニオン
マスタリング技師:リン・パターソン、マウイ島レコーディング


オセアナ(Ocean)
 オセアナは、海洋保全に特化した最大の国際組織です。オセアナは、ホタテ漁業によるカメの死を減らすことや、持続不可能な海洋動物製品の販売を中止するよう小売業者に請願することなど、測定可能な結果が得られる非常に具体的なキャンペーンを限定的に行っています。また、オセアナは、自然保護活動を支援するために手紙や請願書を送る「ウェイブメーカー(Wavemakers)」と呼ばれる「e-activist」の大規模なチームを活用しています。www.oceana.org

海洋管理局(Ocean Conservancy)
 海洋管理局は、海洋生物、ひいては人間の生命を脅かす活動を防ぐために、公衆を教育し、政策変更を提唱しています。海洋管理局は、年に一度の国際的な海の清掃活動に加えて、「一つの世界/一つの海(One World/One Ocean)」というマルチプラットフォームの人気キャンペーンに参加しています。このキャンペーンは、世界中の何百万人もの人々に、世界の海を回復し、保護するための活動に参加してもらうための活動です。
www.oceanconservancy.org


ウッズホール海洋研究所(Woods Hole Oceanographic Institution)
 ウッズホール海洋研究所は、海洋科学に特化した施設です。海洋生物、沿岸海洋、気候変動、深海探査に焦点を当てた5つの部門があります。ウッズホールは、3隻の大型調査船で科学者を現場に送り出し、侵食や水の循環、汚染など、海洋生物に影響を与える事象を調査しています。世界で最も影響力のある海洋保護団体の一つとして評価されています。www.whoi.edu


米国スクリプス海洋研究所(Scripps Institution of Oceanography)
 これは世界で最古・最大の、最も影響力のある海洋研究・教育・公共サービスのセンターの一つです。スクリプスは、カリフォルニア大学サンディエゴ校と連携し、大気中の温室効果ガスを観測する世界最大の民間ネットワークを統括しているほか、海洋生物多様性保全センター(the Center for Marine Biodiversity and Conservation=CMBC)も運営しています。www.scripps.ucsd.edu


深海保全連合(Deep Sea Conservation Coalition)
 深海保全連合は、70以上の小規模な国際組織が連携して、脆弱な種や生態系を保護するために公海底でのトロール漁のモラトリアムを国連に要請するなど、海洋保護・保全のための法案に影響を与える活動を行っています。www.savethehighseas.org


グリーンピース(Greenpeace)
 私は当初、グリーンピースを世界の海に貢献する非営利団体としていました。彼らの活動には価値があると感じています。ただ、ユネスコの世界遺産であるペルーのナスカの地上絵に修復不可能なダメージを与えるような広報活動には、大きな憤りを感じています。私の意見では、環境保護運動家は、私たちの生態系が直面している危機について、人々の認識を高めるために熱心に活動している中であっても、古代の遺跡にもっと敬意を払うべきだと思います。

※なお、この音楽は、運転中や複雑な機械を扱う作業中には聴かないでください。操作を誤る可能性があります。瞑想や静かなワーク、あるいは、リラックスのためにお聞きください。

※瞑想音源は、個人使用に限り、無料で使用できます(トムの公式サイトの「リスニングセクション」注意書きより)。


以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。



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