夢枕れむ、夢の外へ

人生も落語みたいに枕とかあればいいのに、えっ、あったのね、

じゅんこさん、まくらをかっていませんね。いいえ、それは日記帳でしょ

ドアも埒もあかない夜もあけなくてゆめにっきはあけたままで

帰宅部のテーマソングの「化物」を出囃子にして舞台にあがる

宙返りした傘も狸も雨粒も叩きつけられ奈落の底へ

貝殻を胸元につけて人魚ちゃん、まめだの真似でもしてるんかなあ

「みってらさん、みってらさん。境内で死んでるのは何?」「ちいさなたぬき」

亡骸も夢日記帳も埋めまして、サマー・ロマンス・タイム・カプセル

秋風が銀杏の落ち葉でスイミーをつくれば、仰山届いた香典

降黄量≒降桜量。けんけんぱいで、はなちゃんバイバイ

また、夢で逢えたらいいな!あったかくして寝ろよ!れむから以上!

目覚めたらベッドの上で、これはもう、げんじつてきよ、げんじつてき