桃源Qをみたよ! #7

今回は、『桃源Q』第7話「思い出たゆたう湖に果てなし」の感想や考察などを書いていきます(ネタバレも含まれているので、まだ観ていない方は注意!です)!

第7話のタイトルに関しては後から書くので、まずは本編にうつります(色のついた部分は大まかな内容です)。

しりとりをしているQ。

湖を泳いで、Qを捜している赤星。この先に絶対Qがいるはずだと確信している。この湖には何もないなと言っていると、赤星の前に線香花火が流れ着く……。

打ち上げ花火は苦手だと話すQに、赤星は手持ち花火をしようと提案する。線香花火が好きと話すQ。

あそこにも何かあると赤星は泳いで向かう。そこには笹の葉が……。「七夕なのに三途の川、見えないね」というQに、赤星は天の川だと訂正する。三途の川はパラレルワールドごとにあり、全部一つの黄泉の国につながっていると語る赤星。

「思い出拾うごとに重たくなるってこと?」と気づく赤星。泳ぎ進んでいくと、そこには大きなメガホンが……。

水泳の大会。Qは赤星を応援するために大きなメガホンを作ったらしい。応援するQと日本記録を更新する赤星。

湖をビニール(?)で表現しているのが、なるほど!すごいなあ!と思った。音も泳いでいるときの水の音っぽかった!
赤星の泳ぎのフォームもめっちゃよかった!昔、私も水泳を習っていたから、「水泳上手いんだろうなあ」と思った。
Qが打ち上げ花火などのドンドンとした大きな音が苦手なのは、目の病気(?)と関係があるのかなあ。
思い出の品を拾うごとに重たくなったのは、足枷や手枷みたいなものが付いていたからなのかなあ?
大きなメガホンで赤星を応援するQ、かわいい!

さらに泳いでいくと、メロンが浮かんでいて……。

具合を尋ねるQに、「最悪。先生が選手として君はもうやっていけないかもしれない」と返す赤星。Qは入院見舞いにメロンとマリモを持ってきたらしい。赤星は、交通事故で選手生命を奪われたことに怒り、落ち込んでいる。Qが話しかけるが、「ちょっと一人にしてほしい」と伝える赤星。

パズルを持ってきて、「たまにはQとも遊んでよ」と話しかけるQ。「パズルなら足使わないでしょ」というQの一言に、「馬鹿にしてんのかよ」と怒ってしまう赤星。

「昨日、病院行ったの?」と心配するQに、延期したと返す赤星。Qの心配に対して、赤星は投げやりな態度(?)で返す。「来週はいっしょに行こう。私も目の病院行くし」と声を掛けるQ。「目の病院?どこか悪いの?やっぱり行こうかな」と話す赤星。いっしょにプールへ行ったり、パフェを食べに行ったり、絵の具を買いに行ったりしようと約束する赤星。誕生日祝いもできていないからいつにしようかと話す赤星。

水面に浮かんでいる帽子(麦わら帽子?)を拾い、「これは……」と赤星が呟く。

湖で泳ごうと提案するQに、「Qだけで泳いできな」と拒否する赤星。Qは「赤星くんと泳ぎたい」と声を掛けるが、赤星は「泳がないって言ってるだろ」と強く拒否する。湖に帽子を投げ入れて、「落ちちゃった。取ってきてよ」と言うQ。赤星はやっぱり拒否して、「近くにあるうちに取っておいで」と言う。しばらくして、赤星は「そろそろ帰るよ」とQに声を掛けるが、近くに見当たらず。湖面にはQが被っていた帽子が……。Qを捜す赤星。

思い出の品が、線香花火、笹の葉、メガホン、メロンと夏にまつわる物が多いのは、今夏予定の第9話(最終回)と関係があるのかなあ。たまたま?
このあたりから赤星とQの仲が遠くなっちゃうのが切ない。前半がすごく仲良さそうだったから余計に悲しい。
パズルのところで、「宇宙飛行士になるためのパズルにも使われていた」というQのセリフがあって、前話とつながっている!と思った。
「パズルなら足使わないでしょ」に怒ってしまう赤星のところ、切ないなあ。Qにとっては励まそうとしただけなのに……。落ち込んでいるときは悪いほうに考えてしまうからなあ……。
帽子を湖に投げ入れて「取ってきてよ」と言うQに、「嫌だよ。犬かよ」という赤星の返しがおもしろかった!たしかに。

赤星がどれだけ泳ぎながら捜しても見つからないQ。「無理だ。これ以上進めない」と諦めかけたとき、赤星の手をつかむQの姿が……。「こんなとこで溺れたら帰れなくなっちゃうよ」と語りかけるQ。Qが乗っている舟に乗り込んで、湖から泳いできたと話す赤星にQは驚く。赤星くんの泳ぐ姿を見たかったと話すQ。「ここどこ?」と尋ねる赤星に、Qは「分かんないの」と答える。Qの手が冷たいことに気づく赤星。Qの手を必死に温めようとする赤星。「あったかい?」と尋ねる赤星に首をふるQ。今なら間に合うから来た道を戻るよう、Qは赤星に声を掛ける。いっしょに帰ろうと伝える赤星に、私は帰れないと答えるQ。この世とあの世をつなぐ境目が湖にあることをQは話す。「Qは俺の目の前にいて、手もこうやってしっかり握れて、なのに……。あのとき……」と言う赤星に、「赤星くんが前を向いてくれたら……それだけだったの……」と話すQ。急に聞こえた大きな音に驚く赤星。Qは黄泉の国の主に見つかったみたいと伝える。もう行かなきゃと、赤星の目の前から消えるQ。

身体を拘束された赤星の目の前に現れたのは、黄泉の国の主(以下、ヌッシー)。「ネッシー」と驚く赤星に対して、吠え叫ぶヌッシー。黄泉の国の主だと気づいた赤星は、「Qを返せー!」とヌッシーに対して叫ぶ。Qを連れて帰る以外はここを一歩も動かないと言う赤星。ヌッシーが上空(?)に向けて青色の破壊光線(?)を放つと、「Q333」と書かれた飛行機が墜落してきた。「飛行機?!」と混乱している赤星に、時空警察と名乗る者がテレビから「赤星くん、今すぐそこを離れて」と伝える……。

赤星が溺れるシーンがすごく苦しそうで、自分も溺れているような感じがして苦しかった!
Qと赤星が会話しているシーンがめちゃくちゃ綺麗だった!照明や音楽も素敵だった!これまでの回想シーン(?)では二人が背中合わせの状態だったから、ここで二人が向き合って会話しているのもすごく良かった!
赤星がQの手を必死に温めようとするシーンはすごく切ないなあ……。第7話の赤星はすごく情熱的な感じだから温まりそうなのになあ……。このシーンのQは綺麗なんだけど、なんかこう儚い感じの綺麗で冷たさがあって、その二人の対比もあってグッときました!
いっしょに帰ろうと言う赤星に、「赤星くんみたいに泳げないよ。25mでせいいっぱい」というQのセリフや「あのとき……」と後悔する赤星に対するQのセリフも切ない……。
ヌッシーに対して、「Qを返せー!」と叫ぶ赤星はかっこいい!
飛行機が黄泉の国に墜落するのはなんとなく想像できたけれど、ヌッシーの破壊光線は想像できなかった!
ここで出てきた時空警察は第8話と関係がありそうだなあ。

テレビ画面に「桃源Q」の文字が写ったと思ったら……。
第3話のQ(Q3)と赤星(赤星3)が会話をしている。それは第3話の赤星の誕生日を祝うシーンと似ている。「これ何大福?」、「豆大福」とやりとりしている二人の目の前に、今度は「じゃがいもパピヨン」こと、第2話のQ(Q2)と赤星(赤星2)が現れる。状況が分からず、混乱している四人。出囃子が鳴って、ステージに行って、明転したらここだったと説明する赤星2。「ねぇ、赤星ってば」と赤星2に呼びかけるQ2。それに反応する赤星2と赤星3。四人が「えー」となったところで、次回予告が……。

最後のほうで、第2話と第3話の赤星とQたちが出てきたのは、びっくりでした!
第3話でも豆大福のシーンが途中までだけどあって……。第3話のあのシーンのときに、第2話と第3話の赤星とQたちはすでに出会っていたのかなあ。それとも今回の第7話がきっかけでバグが広がったのだろうか?
第2話の二人は、TGCの後の二人なのかなあ?謎がいっぱいすぎて分からない!

次に第7話のタイトル「思い出たゆたう湖に果てなし」について!
すごく詩的で素敵ですよね!
あと、これまでの『桃源Q』に関連するワードがたくさんあるなあと思いました。
「思い出」や「記憶」は、タイムカプセルやラブセンサー、記憶喪失、第2話でQとの出会いを語る赤星などがありました。
「湖」については、水に関係するものや場所が毎話出てきています。桃源(桃→水菓子)、セミのおしっこ、銭湯、雨、太平洋、河川敷、湖など……。
「果て」についても、第2話の「空の果て」や第6話の「宇宙の果て」が出てきます。
こうやって見ると、それぞれの話が繋がっているんだなあと改めて思いました! 

というわけで、第7話の感想や考察は以上です!
あと15分ほどしたら第8話が始まるので、すごく楽しみです!!

最後に、メインビジュアルについて!
第7話のメインビジュアルは、ピカイア。
お手手(?)がうらめしや~!とお化けみたいになっていて、怖かわいいです!
Wikipedia先生の情報によると、属名Pikaiaは最初に化石が発見された地名に由来とのこと。ピカ山というところで見つかったらしいです。

おわり!

蛇足の一首は、第8話開始までに詠むのが難しそうなので、あとで追記します。

追記

蛇足の一首!

犬掻きできみの小舟をひっぱるよ思い出ひとつひとつ拾って (西淳子)

鹿児島の池田湖には「イッシー」というネッシーみたいなものがいるという噂があるんだけど、イッシーも黄泉の国の王なのかなあ?

第7話の最後のほうに映っている得点板が「99 9 99」になっているのもいいですね!