桃源Qをみたよ! #2

今回は、『桃源Q』第2話「染まれ 青春よりも青く汚い 空の果てまで」の感想や考察などを書いていきます(ネタバレも含まれているので、まだ観ていない方は注意!です)!

まずはタイトルがかっこいい!
劇中で、Qが赤星にセミの話をするシーンと赤星がセミに関するピンネタをやるシーンがあるんだけど、その二つが組合わさった感じなのがグッときます(そのシーンの感想は本編のところで書きます)。コンビ愛を感じることができて良いなあと思った。

では、次は本編に移ります(色のついた部分は大まかな内容です)。

赤星の部屋にてTikTokにあげるための動画を撮っているQ。そこに赤星が帰宅する。もう少し撮りなおしていいか尋ねるQに、どうぞどうぞと答える赤星。赤星はQとお笑いコンビを結成したきっかけを一人語り出す。赤星にとって、お笑いは娯楽であり仕事でもあるらしい。TikTokを一緒に撮ってとお願いするQ。渋々やる赤星。「お願い 待って やっぱり 行かない ないで」。Qは載せたい!とお願いするが、それを拒否する赤星。

赤星がQとお笑いコンビを結成したきっかけを語る部分、かっこいい。二人のコンビ名「じゃがいもパピヨン」を決めるときの二人の様子とかも知りたいなあと思った。
あと、QがTikTokにかける情熱もすごいけれど、赤星のお笑いにかける情熱もすごい。「Qにキューっとしちゃったんです」ってさらっと洒落を言えちゃうんだから。
「お願い 待って やっぱり 行かない ないで」は、めちゃくちゃかわいい!
Qの「おねがいキューメロディ」はうざかわいいです!

明後日の劇場公演に向けて練習をする二人。バスジャックにあう運転手とバスジャックの犯人が、実は昔、セミの抜け殻選手権で一位と二位だった因縁の相手で、バスの中でセミの抜け殻選手権を行い、悔しい結果だった犯人が自殺しようとするところを、食い止めた運転手が死んでしまうなかで生きていこうっていうネタらしい。練習中に電話が鳴るQのスマホ。

劇場公演のメンツが空気階段や天竺鼠で、テレ東のプロデューサー的な人も来るらしいのところは凄すぎて笑った。それはアゲだわ。
バスジャックのネタはシュールすぎて笑った。二人の得意分野は「感動お笑い」らしいので、他にもどんなネタがあるのか見てみたいなあ。
ネタ中のQのセリフ「客じゃねぇんだ(以下略)」が桃源Qの第1話に出てくるジャッキー・リー(Q)のセリフのオマージュで好き。赤星の返しのセリフ「それはできません」も第1話に出てくる薬屋を営む娘のセリフのオマージュですよね。こういうのたまらんです。

Qへの電話はピンでの仕事の話。電話の内容を聞いてしまう赤星。TGC(東京ガールズコレクション)の打ち合わせが明後日あるらしい。劇場のほうを優先するQ。電話が終わり、練習を再開しようとする二人。だが、打ち合わせに行きなよとQに言う赤星。それを無視(という言葉で合っているのか分からないけれど)して、セミの抜け殻選手権をやるQ。「目の前にでかい光があんなら私を殺してでも掴めよ」と叫ぶ赤星。それに対して、Qはセミのおしっこの話をする。

電話中の赤星の表情、好き。こう上手く言葉にできないんだけど良い。
「じぶんのやりたいこと、やれ」と言う赤星とセミの抜け殻選手権をやるQ。たぶんここが第2話のすれ違い?ズレ?のシーンなんだと思いました。YouTubeにある『桃源Q』特別予告〈1.2.3話〉のなかで、「二人がいて、その二人がお互いのことを想っている気持ちが、こう均衡がとれてない状態のことが恋だっていうふうに思っていて……」という言葉が出てくるので、これらのすれ違い?ズレ?のシーンはやっぱり重要なんだろうなあ。第2話のこのシーンもお互いのことを想っているが故のシーンだと思うので切ないです。
赤星の「目の前にでかい光があんなら私を殺してでも掴めよ」と、それに対するQの返し(セミのおしっこの話)はめちゃくちゃかっこいい!セミのおしっこで泣いちゃうのは、実際にセミにおしっこをかけられたときくらいしかないと思っていたのに……!

本当はTGCに出たいと告げるQ。それに対して、知ってる。早く帰れと言う赤星。Qが赤星の部屋を出たあと、赤星がつぶやく「お願い 待って やっぱり 行かない ないで」。明後日はピンの頃のネタするかと、ネタ帳を開いて「セミのセミ子」というネタを練習する赤星。カメラに映るお笑いの雑誌や漫画たち。「空の果てまで」のセリフでピンネタを終えたあとに映る赤星はカメラの向きを変えて、テレビ画面(エンディング)へ。

Qの「赤星、大好き」に対する赤星の「バカ……」のところはどちらもかわいくてキュンときた。
赤星の「TKG」に「TGCな!」とつっこむQ。息が合っているのが良い。
ここで、最初の「お願い 待って やっぱり 行かない ないで」がくる伏線回収はグッときた。最初のはかわいいだったのに、ここではめちゃくちゃ切ない。
そして、「セミのセミ子」のシーン!お笑い雑誌や漫画たちが映ったあとに赤星。からのエンディングはかっこよすぎ!『ギャグマンガ日和』や『夏がとまらない』などが映っていたのも、なんかすごく良かった。
あと気になったのは、『ドラえもん第0巻』!ネットで調べたら各誌の第1話が6つも収録されているらしい。『桃源Q』も、赤星がQと出会って恋に落ちるというストーリーを毎話繰り返しているので、その部分が共通しているなあと思いました!
開演前アナウンスの文言のなかの一つに「桃源Qは国民的アニメの都市伝説」というのがあるのですが、ここでの都市伝説って、もしかして、ドラえもんの「行かなきゃ」ですか?!そうだとしたら、「お願い 待って やっぱり 行かない ないで」のところ、めちゃくちゃ重要じゃん!!よく考えれば、『桃源Q 』の第1話でも薬屋を営む娘がジャッキー・リーに「待って」と呼び止めようとするシーンがあるし、第3話以降でもそれっぽいシーンがあるもんなあ。ヤバっ!怖っ!

あと思ったのは、第2話の「バグ」はセミのことっぽい(他にもあるかもしれない)?
第1話のタイトルに出てくる「ミンミン」は、ミンミンゼミのことも表しているのかなあとも思いました。

「じゃがいもパピヨン」の二人のかわいさ&かっこよさと南極ゴジラさんの凄さに震えつつ、本編に関する感想や考察は以上です。

最後に、メインビジュアルについて!
第2話のメインビジュアルは、ネクトカリス。
この子たちもお目目がくりくりしていて不気味かわいい!二匹ともお笑いコンビみたいに蝶ネクタイつけているのが良いですよね。
「ネクトカリス(ネクトカリス・プテリクス)」の属名の意味は「泳ぐエビ」で、種名は「翼」らしいです(今回もWikipediaより)。Qの「飛びながらおしっこするのがちょうどいいんだよ」や赤星の「お前らが想像してないところまで飛んでやるし、生きてやるからな。空の果てまで」などといった言葉と合っているのも素敵だなと思いました!

おわり!

蛇足の一首!

「青春はセミのおしっこ色だよ」と教えてくれたきみと飛びたい (西淳子)