【ドクトルJの告白004】医師との適正な距離感が健康の肝

もしも読者のみなさんのなかで、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病で何年も病医院通いを続けているのに、症状がいっこうに改善されないという方がいたとしたら、思い切って医師通いをやめてみるという選択肢があることを知ってほしいと思います。

言うまでもなく、病医院とは病気や怪我を治してくれるところです。しかし、多くのみなさんが拡大解釈をしてしまい、病医院がみなさんを健康にしてくれるところだと勘違いされているような気がしてならないのです。だとしたら、それは決定的なまちがいです。みなさんを健康にしてくれる誰かがいるとすれば、それは医師ではありません。答えはみなさん自身であり、みなさんを心の底から愛してくれる人です。

みなさんの心身の状態をいちばん理解できているのは、生まれてからこの方、ずうっとともに生きてきたみなさんに他なりません。少なくとも、昨日今日たまたま出くわした医師ではないはずです。そして、みなさんが誰かに愛されていることを実感できたとき、みなさんは心身ともに幸せを感ずることができるはずです。この本を読み進めていただくうちに、みなさんは自然とそのことを再認識されると思います。

現在わが国では、いかに国民医療費を削減するかという議論が繰り返されています。さらに、医師の数が足らず医療崩壊だなどと言って、急きょ医学部の定員を増やしたりもしています。しかし、そんなことより以前に、今日の医療にはムダなものがたくさんあるという事実に正面から向き合うことが先決だと、私は感じています。

にもかかわらず、日本という国を操縦している人たちがそれを敢行しないのには訳があります。いつの時代でもそうだったように、現状を変えることで損をする人たちがいっぱいいるということです。国がもし本気で国民医療費適正化を実現したいのであれば、製薬および医療機器メーカーや一部の医療機関や団体との馴れ合いを解消するのが先決だと思います。

でもそれには政治とお金が絡みに絡んできますから、かなりの時間を要することは明らかです。であるならば、せめて読者のみなさんと、みなさんが愛する大切な人たちだけでもいい。今日の医療や健康についての真実を知っていただいて、健やかで幸せな人生を送って欲しいと思います。

ということで、忙しい読者のみなさんのために、次の記事では、まずは本質的な結論から先に述べることにしましょう。

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