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Netflixの時価総額がディズニーを超えた

来週の決算発表を前に、動画ストリーミング企業「Netflix」の株価が上場来高値を更新していた。

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時価総額は1,872億ドルに上昇。日本で上回っているのはトヨタだけ。

ここで、以前からチェックしているRecode Mediaのメディア勢力図を確認してみる。

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2019年12月時点で時価総額が最も大きかったのは、AT&T×タイム・ワーナー連合で2,780億ドル。傘下にワーナーブラザーズとHBO、DirecTVがある。

2番手がディズニー×21世紀フォックス連合(The Walt Disney company)で2,670億ドル。ABCやESPN、マーベルにスターウォーズのLucasfilmも傘下に収め、Huluの株式も買い増していた。まさにメディア・コングロマリット。

しかし、昨今の情勢から株価は低下傾向。

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年明けから約30%下落しており、4月16日時点の時価総額は1,866億ドル。つまり、ストリーミングの王者Netflixがメディア・エンタメの帝王ディズニーを時価総額で上回ったということになる。

2019年11月にローンチしたDisney Plusは、開始5ヶ月で会員数5,000万人に到達。圧倒的なコンテンツ・パワーを見せつけています。

Netflixの牙城を崩す最有力候補としてストリーミング事業が爆発的に伸びているディズニーだけど、なぜ株価が下がっているんでしょうか。

The Walt Disney companyの売上は「パーク関連」が4割。世界各地でパークが閉鎖され、業績インパクトはかなり大きそう

理由を探るためにFY2019のアニュアルレポートを確認してみると、パーク関連収益が売上全体の約4割を担ってました。

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ここがガッツリ削られてしまうとなるとなかなか厳しい。

ディズニーの株価下落はパーク再開の目処が立たないことを織り込んでいるんでしょうか。

アメリカのメディア業界は巨大企業が統廃合を重ねながらもふんぞり返っている印象ですが、Netflixがディズニーを時価総額で超えたというのはセンセーショナル。今後もいろいろと動きがありそうです。

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