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AWSの四半期売上が100億ドル突破。MicrosoftとGoogleのクラウド事業も確認

Amazonが2020年1Q決算を発表し、AWS売上が初めて100億ドルを突破しました。

年商4兆円ペースということは、AWSだけでNTTデータの2倍富士通と同じくらいの売上がある規模感です。

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依然として30%以上の成長率を維持しているうえ、営業利益率は30%。Amazonの利益のうち約7割を稼ぎ出しています。

ちなみに富士通は日本のITサービスシェアNo.1だそうです。

富士通データブック_2019年7月

富士通データブックより

Azure、Google CloudはYoY+50%以上の成長率でAWSを猛追

AWSを追う巨大IaaS/PaaS、「Microsoft Azure」と「Google Cloud」の状況も合わせて確認してみます。

まずはAzureから。

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(Microsoft Earnings Release FY20 Q3)

MicrosoftはAzureの具体的な売上高を開示していませんが、対前年の成長率を59%と発表しています。(為替の影響を除くと61%)

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(Earnings Call Slides)

サーバー製品も含めたIntelligent Cloud部門全体の四半期売上は122.8億ドル(YoY+27%)で、AWSを上回っています。

続いてGoogle。

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(Alphabet Announces First Quarter 2020 Results)

2019年4Qからついに売上構成を開示し始め、Google Cloudの売上は27.77億ドルとなっています。

売上規模はAWSの1/4程度ですが、対前年成長率は+52%と急成長を続けており、年間100億ドルに到達するペースです。参考までに、楽天やZ HD(ヤフー)の通期売上が1兆円くらいです。

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(Alibaba Group Announces December Quarter 2019 Results)

ついでにAlibaba Cloudを確認すると、四半期売上は15.4億ドルほど。3社と比べて規模は小さいですが、YoY+62%と急成長中です。

Alibabaは今後3年間でクラウド事業に2,000億元(約3兆円)を投資する計画を発表しています。中国国内のIaaS/PaaS市場シェアは5割弱を握っており、国外でも事業を拡大していく予定です。

最近ユーザー数が爆増しているZoomはOracle Cloudを選んだなんているニュースもありましたが、今後もテック巨人たちのクラウドインフラ陣取り合戦を追いかけていきたいと思います。

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