見出し画像

性器大作戦 全エピソードガイド


【性器大作戦とは】

 常軌を逸したポコチン事件の数々に、愛と侠気の私設軍隊・ケツRI(ケツ・アール・アイ)の面々が立ち向かう特撮番組。全26話。奥深いテーマや骨太のドラマとは無縁だが、毛深い肉体や極太の弩マラは満載という挑戦的な作風が話題を呼んだ(警察も呼ばれた)。
 制作の佐尾プロダクション(通称サオプロ)は、テレビ最初期のヒーロー番組として知られる『流星仮面』、帝都を舞台に妖しく魅力的な世界を描いた『探偵 神宮路』シリーズで名を上げた映像会社である。『性器大作戦』制作発表において、同プロダクション社長の佐尾さお諸春もろはるは「我々は“勇気”と“猟奇”で、子供と大人の根強いファンを得た。次なるチャレンジは“性器”だ」と、本作に対する意気込みを見せた。彼は狂っていた。


■第1話「壁ヌキ男」
 床オナならぬ、壁オナ愛好家の男性たちを狙った謎の連続誘拐事件発生。ケツRIが追う壁穴風俗との関連は? 事件の裏には壁オナでしかヌケなくなった老漫才師の悲しい過去が…。

■第2話「太くいいマラ」
 体育大のラグビー部を狙った連続ハッテン事件発生。被害者は皆、かなり太くていい感じのアレに襲われたと語るが、具体的にどの辺がいいのかよくわからなかった。「チラス菌に対抗して…漏らすチン!」涙と笑いが満載のアクション・アドベンチャー巨編開幕!

■第3話「白い汁」
 国際白い汁飛ばし大会の開催中、ノンケの男子体育大生の顔に白い汁がかかる無差別汁事件発生。彼は会場の川崎球場から500mも離れた場所にいた。そんな遠くまで飛ばすことが可能なのか検証するため、ケツRIはションベンを代用した実地調査を行うが、汁飛ばし大会の連中ともども球場は出禁になった。

■第4話「恐怖の電マ」
 謎の連続人体発火事件発生。原因は電マの使い過ぎと推察するケツRIは旧日本軍の開発した原子力こけしの行き先を追うが、パイロキネシス(発火能力)の調査を進めるうちにパイ揉みエステ(店舗風俗)にたどり着いてしまう。

■第5話「知り合いのモノ見せた」
 「7人の男がモノ見せた、7人の男がモノ見せた。熊(隠喩表現)に襲われ8人目も見せた…」。体育大の男子空手部をターゲットにした謎の連続露出事件を追うケツRIは、現場の状況がヒット曲「知り合いのモノ見せた」の歌詞と一致することに気づく。曲に仕込まれたサブリミナル音声が脳をアレしていたのだ! 一方、モンスター教授はスパイダーマンの動きを封じる殺人ロック作戦を決行する。

■第6話「吸ケツしごく」
 屈強な男性のケツに吸い付いてしごき始めるという史上最大の変態が出現、ケツRIは九州の別府温泉へと向かい変態をやっつけた。別府温泉と言えば別府八湯と呼ばれる8つの温泉地が有名で、その中の1つ、竹瓦温泉は『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルにもなったという大歓楽街である。また、温泉の蒸気「地獄蒸し」を利用して作られたプリンや豚まんといった名物も有名な人気スポットだ。

■第7話「青い尻のノンケ」
 いつも人形を相手にアレしている孤独な老人を笑う、青い尻のイキり大学生が惨死した。ケツRIの調査により、被害者は2ちゃんのまとめサイト運営者でありパクツイとクソリプとクソ引用RTの常習者だったことが判明。下がる犯人逮捕のモチベーション…。

■第8話「挿れるケモナー」
 人であろうと獣であろうと、木の幹であろうと自動車のマフラーであろうとおかまいなしに挿入する謎のケモナーが出現。果たしてそれはケモナーなのだろうかという疑問を抱く暇もなく、ケツRIは九州の阿蘇山へと飛びケモナーをやっつけた。火口に落ちたケモナーはマグマパワーを得て復活、炎魔冥獣ケモナーモンスへと転生し大変なことになった。

■第9話「チンポ吸う首」
 チンポを吸う謎の生首が話題に。じつは机の下に斜めになった鏡が立てかけられており、鏡面が床を反射するので胴体が見えないようになっているのだ。

■第10話「詩を読むチンポ」
 テレビ画面に映った拳銃に撃たれ、被害者が死亡するという謎の怪事件が発生。それはそれとしてアイドルや声優のアカウントに謎のポエムでリプライを返す男性の10割がチンポ脳であることが判明した。

■第11話「ジャニーのあれはデカい」
 謎のSMAP強制解散事件が発生。それはそれとして社長の巨根説を追うケツRIは新人として事務所に潜入するも「YOU、脱いじゃいなよ」と大ピンチに。

■第12話「尻の動画」
 山奥の寒村に残された唯一の収入源は、尻の動画を撮影してDLsiteで配信することだけだった。撮影は徐々にエスカレート、屈強な男性らが胸毛にモチを絡め、猟銃を尻で挟み、たぬきを掴んで振り回す狂態の数々…。村人らのテンションがクライマックスを迎えたその時、ダムが決壊し全て濁流に呑まれていった。

■第13話「氷の陰茎だい」
 休日なしの118連勤でおかしくなり、つららを股間に当てて「氷の陰茎だ~い!」と男子高校生を追い回すサラリーマンを新兵器・サンビーム5000で焼却処分した。

■第14話「サオダシナサイ」
 周囲の人間がみな竿を出していれば、自分が出しても大丈夫なのでは? と盲点に気づいた中年男性は集団露出を計画、町田駅前で道行く人々に「サオダシナサイ」とささやいて回るが、機動隊の一斉掃射でハチの巣になった。

■第15話「24センチのポコ臭」
 戦争終結を知らず、久しぶりに人里に出てきた元日本軍の老人は24センチのポコを持っていたが、あまり風呂に入っていなかったため町を追われてしまう。怒りの真珠湾ハッテンを展開する老人を狙う無慈悲な銃弾…。

■第16話「カマにタチ」
 謎の無差別ハッテン事件が発生したが、前も似たような事件がさんざんあったのでスルーされた。

■第17話「竿出しの尻出し」
 警官隊の目をそらすため、公衆の面前で竿と尻を同時に出すという強硬手段に出た密輸団は普通に捕まったので意味がなかった。

■第18話「死者が竿出す」
 死んだふりをしながら竿を出せば罪に問われないのでは? と盲点に気づいた中年男性はさっそくオガワのゴムマスクでゾンビになりすまして公衆面前露出を決行するが、転倒して後頭部を強打し白目を剥いて動かなくなった。

■第19話「ホモり男」
 ケツRIの所長を狙う謎のホモり男が出現したが、前も似たような事件がさんざんあったのでスルーされた。

■第20話「ポコチンカイロ」
 ポコチンの振動を利用した新型の携帯カイロによる謎の人体発火事件が発生。原因が分かっているのでそれほど謎ではなかった。

■第21話「見事脱糞」
 トルコ風呂で謎の連続脱糞事件が発生。オプション料金徴収のため犯人を追うケツRIは、全身が大便に覆わ(以下、汚すぎるので割愛)

■第22話「果てしなく棒吸おう」
 車の運転中、助手席の女に棒を吸われたため老婆を撥ねてしまった中年男性。老婆の呪いで運転するたびに棒を吸われる幻覚に襲われ、ガリガリに痩せ細ってしまった彼の運命は…? スティーブン・キング『痩せゆく男』のリメイク。

■第23話「そそり立つ棒」
 壺作り名人の家に生まれた青年は、壺を見ると「秘壺…肉壺…すなわち女芯のメタファー!? ムハーッ!!」と棒がそそり立ってしまう壺フェチだった。彼の作った作品は「エロいの壺」としておもに中年男性に売れたという。完

■第24話「凶器ちんちん」
 ちんちんを凶器にして撲殺すれば証拠不十分で無罪になるのでは? と盲点に気づいた中年男性は殺害対象の顔を見るとちんちんが硬くなる自己催眠装置を使うが、いつしか殺意が性欲に、そして愛へと変化して…!? ちょっぴりエッチで時には切ない、おっさん同士のドタバタ・ラブコメディ!!(欠番)

■第25話「今日も出します」
 ありがたい仏像になりすまして竿を出せば捕まらないのでは? と盲点に気づいた中年男性は露出しやすい服を身にまとい、全身にニスを塗りたくった。当然警察には袋叩きにされたが、それでも中年男性は竿を出す。今日も出します、明日も出します。そしてまた明後日も…明々後日も…。そしてまた次の日も 次の日も 次の日も 次の日も

■第26話「いきそうだ」
 かつての名ボクサー、ピストン竿口は竿にダイヤモンドを埋め込んでいるとのもっぱらの噂。国際ギャング団はダイヤをあれしようとするが、ピストン竿口はあっちのピストンも凄かった。「いきそうだ!」返り討ちに遭いつつ快楽の叫びをあげるギャング団…。


【執筆メモ】

 サークル誌『二級河川22 怪奇は踊る』(テーマ:ホラー)寄稿。メキシカン忍者/霧隠サブロー氏の「『陰茎露出シリーズ サオ出しマン』全話エピソードガイド」「ペニス探偵局部くん」に感銘を受けて書かれた原稿で、特撮番組『怪奇大作戦』の各エピソードタイトルをもじって性器寄りに再構築したものになっている。公開時の反応は「酷すぎる」一択だったが、完成まで2年を要したこともあり個人的には思い入れ深い。第8話「光る通り魔」→「挿れるケモナー」は悩み過ぎてよくわからないことになっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?