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Ironman Cairns 2023 レースレポート

全くレポートを書く気分ではないが、自分への戒めとして、49歳にしてやってしまったお茶目なトライアスロン失敗アルアルをココに残すことにする。旅は最高に楽しかったしね。

トレーニング振り返り

去年12月のIMWA後、Aussieに比べ圧倒的にバイク(NP192W/FTP275W)が弱い事を痛感し、自分なりに半年かけてバイク練の質とボリュームを上げて強化してきた。3月にFTP測定を実施するとFTP285W(+10W)まで向上!!
定点観測を兼ねて出場した4月の宮古島トライアスロン(スイム3km、バイク123km、ラン30km)でもおおよそ想定通りのパフォーマンス(NP220W)を発揮でき成長を実感。あとはパワーを維持しつつロング耐性をつけて行くだけ。レース1.5カ月前から4週連続で雨の日☔も飲み会🍺の翌日も欠かさず週末にレース強度での5時間バイク+2時間ランの実践形式トレーニングを実施。
俺エライ👏👏👏
今回のレースペースは、バイク:NP205w、ラン:4‘40-45/kmで行ける。
やり切った。

5hrs bike & 2hrs run

今回のケアンズの目標は去年12月IMWAで出した9:45:52(スイム:1:05、バイク5:10、ラン:3:20)と同じタイム。超どフラットだったWestern Australiaに比べるとケアンズのバイクコースの方が多少タフと聞いていたので、同タイムでフィニッシュできれば、自分自身の成長が実感できると思い、このタイムを設定。さぁ、成果発表の場が待ちきれない!!

レース2週間前の10個のルーティーン

①歯科検診🦷(峯歯科)
②散髪(1gでも軽く)
③爪切り(1gでも軽く)
④スネ毛剃り(1wを削り出す)
⑤バイクメンテ(1wを削り出す)
⑥スポーツマッサージ(ケッズ吉祥寺、今回は予約時間間違わなかった)
⑦禁スイーツ
(バイク練のコンビニ休憩でガリガリ君リッチチョコチョコチョコチップだけは我慢できず)
⑧禁酒(ほぼほぼ我慢できた)
⑨電解質(KODA エレクトロライトパウダーを毎日摂取し電解質ボディへ)
⑩暑熱対策(毎日41度の湯船に浸かりアマプラ20分鑑賞)
をこなし、いざケアンズへ出発🛩
あとは思いっ切り楽しむだけだ❗️

6/15(木)

早朝ケアンズ着。ホテルチェックイン(14時)まで時間があるし、せっかくの海外なので観光も兼ねてグリーン島へ。シュノーケリング🤿🐠でリラックス。奇跡的にウミガメ🐢にも遭遇し、初日からテンション上げ上げ☝️

ウミガメ with 同世代チームメイト(泰介)

6/16(金)

朝7時からPalm CoveからCairns市内へ戻る向かい風の強い1番辛いと言われている区間を約30km試走。バイク異常なし🚴

with 泰介

その後、朝5:30からオープンしている屋外長水路プールでクールダウン🏊なんて最高な環境なんだ‼️

with 若山Bros.
チームで集合写真

6/17(土) レース前日

バイク預託でT1へ移動。スイム会場で試泳🏊例年に比べて波も高くなく、泳ぎやすい環境らしい。(コンディションも俺に味方している)
夜は早めにカーボローディングして、20時に就寝。

I’m ready🚀🚀🚀

6/18(日) レース当日

朝4:40にケアンズ市内からスイム会場のPalm Coveへシャトルバスで移動。バイクの補給食を仕込み、タイヤに空気を入れて決戦準備オッケー👌日本人も多く心強いぜ😎

お互いの健闘を誓い合う

スイム編

3種目の中で一番苦手なスイム。それでも去年から週3朝スイムに通い、苦手意識を克服してきた。相変わらずタイムは伸びてないので気が引けるが先頭の方へ並ぶ。「後ろから来る自分よりやや速い人の流れに乗りやすい」とのアドバイスからだ。

前から5列目でソワソワ

「心拍上がりすぎない程度に気持ちよく」心の中で言い聞かせていざスタート。

ノンストレスなHi−RIDGEウェットスーツで🏊
スイムコース

海は透明度が低く、4、5回に一度ヘッドアップを入れる。「速く泳ぐより、最短距離を目指した方が結果的に絶対速い」とチームメイトの源PROのアドバイスを頭の中で繰り返し言い聞かせる。ローリングスタートでバトルもなく、波もない。先頭の方に並んだのでどんどん抜かれるが、朝スイム時に頂いたアドバイス①体重を前に乗せる②腰を反らないを意識して焦らず淡々と。約200m置きに設置されているブイを目標に200mを19本(計3.8km)のつもりで、1本1本を丁寧に。

スイムアップしてウェット脱ぎながら時計を確認するとなんとなんと1:00+α‼️
思わず時計を2度見👀

自分のタイムに驚きの表情

目標にしてた1:05より約4分も速い❓T1テントでいつもスイムで5分程先行するチームメイトの泰介と会ってテンションMAX!コレが地獄への序章になるとは・・・👹
スイムパート:エイジ20位

バイク編

テンション上げ上げでライドオン🚴🚴🚴

顔から喜びが滲み出てる・・・
バイクコース(Palm Cove-Port Dougras2周回)

補給計画はIMWAと同じフロントボトル(750ml)とVENTUMフレーム一体型タンク(1400ml)にTOPTEN、グランフォンドウォーター(ACTIVIKE)、スーパーメダリスト9000とKODA エレクトロライトパウダーを混ぜ混ぜしたものを10分毎にチビチビ飲みながら、1時間毎にご褒美ジェルを摂取(計2,000kcal)。全エイドで掛け水用にウォーターボトルをゲットする計画。
 乗車後しばらくしてチームメイトの泰介、IMWAでも終始同じペースだった須田さん、TRION 御年60歳田中隊長と合流し、「一緒に行きましょう!」と声をかける。この位置でスイムを上がるとバイクの速いAussie達にビュンビュン抜かれるが何とか付いていけるパックを探そうと気合を入れる。20km地点からしばらくアップダウンが続きNP値が235W(目標205W)を示しているが、バイクの成長の成果を信じて(今振り返ると根拠の無い自信いや、過信・・・)少し速めのパックに付いて行く。前半1周回(75km)終了時点でNP224w、アベ35.2km/h。このまま行けば5時間10分は切れるぜ😎と俄然やる気が出る。

ウハウハビュンビュン🚀🚀🚀

ところが2周回目(75〜150km)は走力の差が出てきて単独走が多くなりアップダウンと向かい風の影響で徐々にスピードが出なくなる苦しい展開。パワーコントロールすべき所をいつの間にかタイム(=スピード)を意識し過ぎて踏み過ぎたせいか脚が徐々に削られていく。いつもの踏み過ぎた時のシグナルで右腰が痛くなるが、ダンシングやケイデンスを変化させてなんとかコントロール。辛かった辛かった実践形式トレーニングを思い出す。

徐々に削られて行く

不幸な事に残り約10kmで後輪がスローパンク。交換の手間を考えるとそのままで続行。カーブで後輪が滑るので落車しない様に慎重に。

何とかバイクフィニッシュ。

バイクデータ

最後の30kmはスローパンクもあったので参考にならないとして前半NP224w→後半196w(-28w)は明らかに前半ツッコミ過ぎ🥲
【原因:子供のような思考回路】
①バイクの成長を感じていたための根拠のない自信と自分への過度な期待
②苦手なスイムが速かった事によりパワーコントロールからベストタイムを狙う計画に脳みそが勝手に変更
③ちょっとしたアップダウンが途中にあるだけでほとんどフラットなコースと聞いていた(フラットなWAコースに毛の生えた程度の認識)ので舐めていた(フラットな荒川実走メインの練習だった)

この時点でエイジ15位。

ラン編

T2でバイクを降りた時に前腿に違和感。
コレは実践形式トレーニング中には感じたことのない感覚。臀部とハムストリングを使ったペダリングを自分なりに身に付けてから、ランで潰れる事は無くなった。が今は後ろの筋肉より前の筋肉の方が疲労感が強い。よっぽどバイクで前腿使って踏んだな?不安を抱えながらも最初のエイドでKODA エレクトロライトパウダーを流し込み設定ペース4’40-50でスタート。

周りの声援にパワーをもらう
ランコース(10k4周回)

何とか20km地点まではペースを維持し、11位まで順位を上げたがついに前腿が痙攣し限界に。止まってストレッチ&マッサージをするも、もはやまともに走れる状態に戻る事はなく残りの21km地獄の始まり始まり。それでもコース上ですれ違うチームメイトや日本人の方々が頑張っている姿を見るとDNFの選択肢はない。特に一番辛い時に塩&アミノ酸カプセルをくれた麻衣子コーチSpecial thank you!!エイド毎に氷をもらっては前腿を冷やし何とかキロ6‘30程度で次のエイドまで走るの繰り返し。

姿勢が崩れてボロボロに

今日のスイムアップのテンション上げ上げからのバイクで設定ペースを20w以上超えて攻めてしまった自分を後悔😢この日のために3ヶ月かけて積み上げてきたトレーニングは無駄だったのか?何度も何度も自問自答。
皆んなに公言していた「自称レース中に潰れない男」。だってレースペースはZ2の範囲なので潰れる事は絶対にない。そのためのレースペース設定だもんって偉そうに言ってた自分が情けない😭日が徐々に傾いてきて、ネガティブな感情が止むことなく溢れ出てくる。我慢してたスイーツ返してくれ‼️

明るいうちにゴールするんじゃなかったの?
ランデータ(途中地獄の2km 20分)

結局ランは4時間かかって何とかゴール。エイジ19位。ラストの赤いカーペットと大声援は格別。諦めずにゴールして良かったと思える最高の瞬間。

やってモータと頭を抱えるの図

この失敗を次に生かせるかどうかは自分次第。
リベンジしにまた戻ってくるぜ😎待ってろよケアンズ🇦🇺

今回初Ironmanの親友マー君と。おめでとう!

ポストレース

翌日のパーティでチームメイトが世界選手権出場のスロット取ったり、エイジ入賞で表彰されたり、本当にリスペクト㊗️

リスペクトなオッサン達
ラグーンで戯れるオッサン達
待ってろよケアンズ

最後に、今回一緒に出場したチームメイトの皆様、相部屋でストレスフリーな生活を送る事ができた初Ironmanマー君、成田空港から家まで送って頂いた60-64カテで優勝したTRION田中隊長、レース中に声援を送って頂いた皆様、いつも諦めて俺の金のかかる趣味に対して放任してくれる家族、本当にありがとうございました。


自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ、これこそがアスリートの義務であり、最も大切なことである。

by ピエール・ド・クーベルタン



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