カラカラ(結束バンド) 歌詞解釈

はじめに

歌ってるのは山田リョウ

山田リョウについての情報。pixiv百科事典が詳しかったのでリンク
重要なこと

  • バンド仲間やバンド関係者からよく金を借りる(または奢らせる)。そして借りた金はなかなか返さない。

  • 変人を自覚しているがそれで人に迷惑をかけることは嫌(中学文化祭でドマイナー曲をやりお通夜状態になったのを夢に見るなど)

  • ビビリで責任が嫌い(事故が命に関わる自動車教習が苦手)

  • 自分に自信のあるやつが苦手(気合の入った体育会系、テンションの高いオタクが苦手)

  • 自己が薄い(バンドやってるときはバンドだけ、勉強したときは勉強だけなど影響されやすい)

  • 病院を経営する金持ちで立派な両親の溺愛に耐えられず反抗のポーズとして音楽をする。が、親のことは嫌いどころか好き(立派で偉大な両親に貧弱な自己意識では耐えられなかっただけ)

歌詞解釈
重大な問題抱えて眠る
この重大な問題とは上述の通り金を借りて返さないし変人を直そうとしないしビビリで責任が嫌いだし自分が薄くてバンド以外なにも取り柄がないと思ってること。それを悩みながら眠る
愛されたほうが確かに夢想的だけれど
誰にでも愛される真人間(虹夏や両親)のような人になることを夢に見るほど憧れたりもする
冷たい夢から目覚めて痺れる
でもそれはやはり夢でしかないしそんな自分なんて嫌だ
体中が眩しいから私は影になれる
今の自分のことが好きだから誰からも愛される真人間じゃなくて変人のままでいられる
いざ踏み込め確かなことなど一つもないけれど幼い心を明日に運ぶのさ

そんな変人のまま生きよう。確立した自己なんて持ってない不安定な自分だけど幼いとき音楽を始めたその時の心のまま、それを頼りに今日を生きて明日も音楽をしよう。
あぁカラカラ騒ぐ思考飛ばして

自己や信念など何も入ってないただただ今までやってきたバンドと音楽しかない私をそのまま表現しよう
前借りしてるこの命を使い切らなくちゃ今この時も

普段だめでだらしないのが許されてるのは音楽をやってるときの活躍でその前借りした分を返してるからだ。だから今みたいに音楽をやるときだけは全力で、死ぬ気で結果を出す。絶対に。
ダラダラしてる日も愛して
音楽をやってるときの自分が好きなら普段のだめでだらしない自分も愛してほしい。許してほしい。
きっと君に会いにゆく
また普段のだらしない自分のまま君(バンド仲間やバンドを見てくれて普段でも関わる人)に会う。バンドやってるときのかっこいい自分じゃなくてね。
いつか消えてしまう前に
いつかみんなはこんな自分に愛想をつかしていなくなってしまう。あるいは自分も変わってしまうかもしれない。そんなふうに日常は変わって消えてしまうけどその前にこの日常を楽しみたい
yay yay yeah
(辛いな、でも仕方ない、だから本当にみんなと過ごす時間が好きなんだ)
簡単な道も遠回り行き止まり
素直に言ってしまえばいいけど、そうするのはなんかやだ、でもそうすると伝わらない
振り返り便利な方が確かに楽だけど
自分の過去の言動を振り返ると変人じゃなくてまともな方がきっと生きやすいけど
どうせどこかの誰かみたい言い切れない
そうしようと思っても虹夏みたいにまっすぐ言うことなんて自分はしたくなくてできない
だから私のことなら私が推せる

だから私は私らしく変人のままいよう。私は変人らしく生きてきたその生き方が好きだから

繰り返し

自慢の武器など一つもないけれど
バンドも音楽も自慢の武器じゃない。私はなにもない。でも何もないなりに必死にやりきってきた。今日も。

明日は君に会いにゆく早く言わなきゃ
バンドが終わってその明日、みんなに会いに行く。会って言いたい、聞きたい
スカート揺れる教室の隅でずっと溢れる夢を抱きしめてた
さっきは会いに行くって言ったけどその逆で、私はいつもどおり教室の隅っこで、いつもみたいにみんなが話しかけてくれることを待ってる。変人のまま変わらない、変えられないだめな私をいつもみたいに許してくれることを夢見てる
きっとやれるわやれるわ
バンドで結果を出して普段借りてる分をきっと返せたはず。だからいつもみたいな日常が今日も続くはず
やれるわやれるわ
どうだろう?大丈夫だよきっとね

感想
山田リョウ好き。変人でダメ人間で実はそれをちゃんと負い目だと思ってるけどでも真人間になれないしなりたくないからどうしようかと悩んで、その借りてる分を借りにしたままに終わらずにバンドという形で返そうと努力するところ好き。そしてバンドなんてやってる割に意外と臆病で小心者なところ、音楽やる人間ってこういう人なんだろうなって感じ。自分(これ書いてるやつ)もそういう理屈で人に甘えたいところあるからちゃんと貸し借りを意識して釣り合わせようとしてるところ共感してこの曲好きなのかもね。

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