私とトイレ
こちらは全国学生トイレ研究会 12月19日の記事です。
はじめに
初めまして。
冒頭に記載した通り、私は「全国学生トイレ研究会」(以下全学トイレ研)という団体に所属しています。
そこでは全国各地の大学生がトイレについて語ったり、オンラインでゲストスピーカーを招いて講演会を行ったりしています。
そんな私がなぜトイレが好きなのか、どんなトイレが好きなのか語っていこうと思います。
トイレが好きだ
突然ですが、私はトイレオタクです。
便器そのものが好きで、品番を覚えたり製品ごとの違いについて調べたりしています。
ではなぜトイレに興味を持ったのか。
実は分かりません。
物心ついた頃からずっとトイレが好きなのです。
幼い頃の話ですが、両親曰くショッピングセンターやデパートといった商業施設に行った際、いつの間にかどこかに行ったかと思えばトイレに行っていたそうです。
今思えば水の流れやデザインに惹かれたのだと思います。
幼い頃から好きだったものとして電化製品があり、ウォシュレットをはじめとする温水洗浄便座などのハイテク機能にも魅力を感じたのかもしれません。
とにかく、私の人生はトイレとともに歩んできたようなものです。
TOTOのお膝元である福岡に住んでいたこともあり、TOTOの工場で行われるイベントには幾度も出向き、社員の方とお話をする機会もありました。
そしてトイレオタクの私にとって大切なもの、それはカタログです。
ショールームやホームセンターに行ってはカタログをもらってきて集めてきました。
持ち帰ったカタログを見返しては、どの便器がどの品番か、どんな機能がついているのかといったことを調べています。
どんどんカタログがたまっていき、今では本棚のほとんどを占めています。
当たり前といえばそうですが、私が生まれる前の時代のカタログはなかなか見ることが出来ず、もどかしい思いをしていました。
そんなこともあり、アルバイトを始めてからフリマサイト等で古いカタログを購入し一万円以上つぎ込んでしまいました。(笑)トイレメーカーさん、カタログのバックナンバーをもっとWEBに公開して…
![](https://assets.st-note.com/img/1639884112585-N1YmckrNkm.jpg?width=800)
もし家電量販店やホームセンターに行く機会がありましたら、トイレのカタログを手に取って見てみて下さい。
案外引き込まれるかもしれませんよ。
魅力的なトイレ
さて、ここからは私が好きなトイレ製品を紹介します。
下の写真をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1639886138285-1Q3JsprLeS.png?width=800)
私はこういった製品に惹かれます。
これらが発売された時期は1980年代から1990年代前期、そうバブル期と重なります。
自動車業界におけるハイソカー(注1)、オーディオ業界におけるバブルラジカセ(注2)と同様にトイレ業界でもバブル期ならではの流行がありました。
ではどういう流行があったのか紹介していきます。
まずは写真一番左の変わった色の便器です。
現在は白やアイボリーが主流ですが、かつては多くのバリエーションがあり、中にはワインレッドや黒といった濃い色も存在していました。
シンプルな色もそれはそれで良いのですが、部屋の雰囲気によっては濃い色でもマッチするでしょうし、何よりも選択肢が多いというのに魅力を感じます。
続いては写真中央のデザイナーズ便器です。
これは私が勝手に名付けたものなのですが、著名なデザイナーなどとコラボした製品がメーカー各社から発売されました。
特にLIXIL(当時はINAX)では当時流行していたCI(注3)を実施して社名を伊奈製陶から改称するとともに、さまざまな新コンセプト商品を発売しました。
その中には奇抜なデザインの便器もあり、独特なムードを醸し出しています。
最後は写真右のハイテク便器です。
それは今の話だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと違います。
写真の便器はTOTOのQUEENというモデルです。
まず見てわかるのはどっしりとした佇まいですよね。
それに加えてさまざまな機能が備えられているんです。
例えばウォシュレットの洗浄ノズルの調節機能があります。
前後に調節する機能なら現在販売されている機種にもありますが…。
![](https://assets.st-note.com/img/1639886481007-CJ3Z4bQs3C.jpg)
写真をよーく見てください。「右」「左」というボタンがあります。
そう、左右の位置も調整できるのです。
ほかにも空調をキャビネットに内蔵した便器、ボダンを押すと自動で便座シートが出てくる便座、クリーンルーム(注4)用のトイレがあり、「これって本当に必要か?」といったものもあります。
しかし、その無駄とも言える機能が愛らしいのです。
このようにバブリー便器へのついて語っていきましたが、もし奇抜な便器を見かけたり、その時代のカタログを持っていたりしたら、私に教えていただければ幸いです。
最後に
ここまでトイレについていろいろと書き連ねてきました。
実は私、いつもは他のサービスでトイレのブログを書いています。
当初はそのブログで全国トイ研向けの記事を作成しようと思っていましたが、普段とは異なる文体で書くためにnoteに投稿することにしました。
しかし読み返してみると、結局いつもと同じテイストで書いているような気がします。
もうちょっと文を書く腕を磨かなければなりませんね。
話が脱線しましたが、私が伝えたいことはトイレって奥が深い、ということです。
Advent Calendarから全学トイ研の他の部員が書いた素敵な投稿のリンクに飛べますので、ぜひご覧ください。
また異なった視点からトイレをとらえることが出来るはずです。
では。
注釈
注1 上流階級的なイメージの車で、高価な高級車。内装が豪華で先進機能 (当時)を備えたものが多い。
注2 1980年代後半~1990年代前半に製造された多機能ラジカセの通称。コストをかけて開発された機種が多い。
注3 Corporate identityの略。企業のイメージを統一させるため、シンボルマークやシンボルカラーなどを制定して社内外にアピールする経営戦略。
注4 壁や空気中に漂う塵の数を少なくするように管理している部屋。IC製造などに利用される。
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