自己探索機の育成
人間、目には見えない自己探索機というものを持っている。
これは自分探しをするマシンだ。
旅に出なくても、あまり経験できないことを経験しなくても、生きている限り、人は無意識にでも、このマシンを育成する。
しかも、強制的に。
人間はなぜか、感情や精神や思考という能力が高めに備わってるから。
なんでこんな特徴があるんだ?
と、考えると、理由が見えてくる。
自身がマシンではないことが、ポイント。
自分とは別に、マシンがある。
ただ、油断したり、何も気にしなければ、自身がマシンになってしまう可能性がある。
消費ばっかりしたり、レールの上しか歩けなくなってしまうような。
自分とは別の、客観的に自分を見ることができるマシンでないと不具合が出て、しんどい。
しかも育て続けないと、いつまでも古びたまま凝り固まって、衰退して壊れてしまう。
自分がどんな人間かを知る、というのはとても大切。
しかも内側からじゃなくて、外側からも知る。
外側、といっても、そこには仲のいい友人もいるし、先輩もいるかもしれない。
あるいは、子供や、後輩かもしれない。
そこに、自分の育てた自己探索機も含めるだけ。
このマシンは内側と外側の間にいるから、得られる情報が特殊。
自分にとって特別なことをしなくても、毎日アップデートしていく。
精度が上がると、いろんなものが見えたり、いろんなことに気付けるようになる。
そこで得たものは、自分の中に染み入るから、いろんな影響を及ぼす。
それはきっと、どんなことでも、宝物。
知ること、気づくこと、というのはそれだけ貴重。
育てても育てても、自分自身が変わっていくから、終わりがない。
人生って、終わらない旅みたいなものだけど、この自己探索機という相棒を、どこまで育成出来るのかの挑戦でもある。
レベル99なんていう上限のない、生きることが終わる時まで育ち続ける相棒。
そんな相棒と、今日も旅してる。
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