第1期麻雀リーグFC観戦記・セミファイナル最終節

こんにちは。麻雀リーグFC広報部です。ついに9/11(日)より対局がスタートした第1期麻雀リーグFC。第1期麻雀リーグFCは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合のチーム戦です。

本日は2/5(日)に行われたセミファイナル第10節の観戦記をお届け致します。

最終節の対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合A卓

注目ポイント

SF最終節にしてもう何度目かのドラゴン対決。しかし今回だけは安全圏にいるAPB・矢絣京選手に対し、ラスだけは引きたくないぽんてん・穹憧るか選手が仕方なーく頭を垂れることとなりそうだ。
一方で優曇華・ふみKUN選手、ライジングサン・PDGON選手の条件は厳しい。優曇華は最低でも大トップ、ライジングサンは文字通り朝日が出るまで連荘が必要か。

試合経過

東1局、ふみKUN選手がダマ満貫をPDGON選手に直撃させ好スタートを切る。これ以降は互いに互いの本手を躱し合う展開となり、大きな動きもないまま対局はあっという間に南2局へ。
この親番を無限に続けるしかないPDGON選手は魂のリーチを放つも、ふみKUN選手が2度目のダマ満貫をツモり上げこれを一刀両断。見事トップを獲得し2戦目に託した。
終盤に2和了を重ねた矢絣選手が2着に滑り込み、ようやく手にした本手を惜しくも躱されてしまった穹憧選手が3着となった。

勝負を分けたハイライト

ドラゴンVS竜騎士(南1局1本場)

セミファイナルを通して我慢の展開が続いている穹憧選手、ようやく先制できそうな本手を手にした。4巡目、首尾よく有効牌を引き入れリーチを放つ。

早い親リーに対応を余儀なくされた3人だったが、ふみKUN選手の手牌はどんどん伸びていき一向聴となる。そして矢絣選手の4sをチーして穹憧選手の現物であるカン6m聴牌。
矢絣選手はこの仕掛けを見てもう一鳴きさせようと打6mのアシスト。これでふみKUN選手のロン和了となり、もう一匹の竜のアシストを受けドラゴンの猛攻を凌いでみせた。

不死鳥の「生き様」(南3局=ライジングサン・PDGON選手)

自身の親番がなくなりトップが絶望的となってしまったPDGON選手。手牌も勢いをなくし、平和が付けば御の字というぐらいのレベルだ。
そんな中、親の矢絣選手が白を仕掛けた。これを受けたPDGON選手は小考の後、自身の和了を放棄する打7sを選択。
ここは矢絣選手に浮いてもらい、ボーダーを争う穹憧選手をなんとか3着に引きずり降ろそうという魂胆だ。

目論見通り矢絣選手が5800を仕上げ、2着目に浮上させることに成功した。
目的地は少しでも近い方がいい。地に墜とされた不死鳥の眼は、いまだしっかりと、遥か彼方の決勝の地を見据えていた。

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

第1試合B卓

注目ポイント

ボーダーを巡って鎬を削るGENESIS、るなすぺ、MSP、ななないが固まったB卓。連勝や連続4着があれば全てのチームにとってファイナル進出も敗退も見える、まさに最終節に相応しい正面衝突と言えるだろう。GENESISからは中神プロが連投、ななないはぜろろく選手が連投。そしてるなすぺはあかさた選手、MSPは細谷プロが先発と、前後半全てのチームが魂天を投入し、総力戦の様相となった。

試合経過

序盤から中神プロが軽い和了を拾って積極的に場を回していきつつ、各家本手をぶつけて放銃決着となる打撃戦に。途中で高打点の和了を決めた中神プロ、細谷プロが僅差で競り合ったまま迎えた終盤、中神プロが親番の4000オールで一気にリードを広げるも、オーラスで細谷プロがツモ裏でトップの手をリーチして猛追。最後はもう前に出るしか選択が残っていなかったぜろろく選手が当たり牌を掴んで8000放銃で決着。トップは要所要所で和了り切って凌いだ中神プロ、2着は最後ギリギリまで逆転条件を残しながら躱し切れなかった細谷プロ、3着はノー和了ながら終盤じっと耐えてやり過ごしたあかさた選手、4着はチーム事情も相まって厳しい手格好から攻め続けるしかなかったぜろろく選手となった。

勝負を分けたハイライト

トップの価値は掛け値なし。プロ二人のノーガードのめくり合い(MJ soul professional・細谷プロ/GENESIS・中神プロ)

ここでトップを決めればファイナル進出が実質的に内定に近いGENESISと、逆転突破のためのるなすぺとのトップラスが現実的な状況となっているMSPが南3局にぶつかり合った。中神プロは目一杯の受け入れから6巡目テンパイを果たすと早々に親リーに打って出る。

これに対して細谷プロはドラ跨ぎのペン4mターツが残った比較的苦しいタンヤオ仕掛けながら、一発目に両無筋の6pをプッシュ。完全安牌無し、鳴きたい4mが中神プロの現物、そしてトップの価値が計り知れないほど大きいチーム事情全てに後押しされて、この後4mが鳴けるとまたも両無筋の6sを強打。奇しくも待ちは同じ47pとなり、二人のめくり合いとなる。しかしここは細谷プロの魂の全押しも実らず中神プロが4pをツモって決着。決定打となる4000オールとして、チームのファイナル進出を大きく後押しする結果となった。

交差する夢と現実。繋いだバトンは落とせない(MJ soul professional・細谷プロ)

オーラス、2着目でトップを追うMSP細谷プロに大きなチャンス手が入る。6巡目にタンピン赤のテンパイで、ここで複雑な選択を突きつけられる。

まずはリーチを打つか打たないか、という点だ。ダマにすれば出場所がどこになっても2着は確定で、直対相手のるなすぺは4着のまま。素点22000差+順位点40で、62ポイントを詰めて帰還出来る。しかし痛恨なのはダマの1300-2600だ。跳満ツモならトップ、満貫ツモでもるなすぺは4着のままということを考慮すると、曲げればトップを取れていた、というタラレバだけは残せないと考えたのだろう。細谷プロはここでリーチに打って出た。これに対して難しい判断となったのはあかさた選手。安全牌は切りつつも、どうにかぜろろく選手との逆転を狙って七対子で粘る進行へ向かう。そしてラス親のぜろろく選手はどれだけ望みが薄くとも押し返さなければいけない立場である。ノミ手ながらペン7sをチーして三色でテンパイを入れて親番を繋ぎに掛かると、持ってきたのは細谷プロの当たり牌5m。当然これをツモ切ると、細谷プロは僅かな逡巡の後にこれをロン。裏は乗らずに8000の出和了で終局となった。

決着だけ見れば細谷プロにとっては最悪のケースとも言えるが、実質的にダマで倒していても62ポイントのところが、リーチしたことで48ポイントになっただけで、次戦条件が激しく変わるわけではない。そして、ドラの白が1枚も見えていない状態で親番のぜろろく選手がペンチャンをチーしているのである。打点のレンジは下はノミ手から出て来る場面とはいえ、可能性のある役の中には白暗刻や白バックもかなり現実的な確率で入って来る。もし、ここで12000放銃に回ってしまうと、最終戦はもはや条件と呼べる条件が残らないような勝負になってしまう可能性すらあるのだ。確定している48ポイントを詰めて、最後は祈りを込めて仲間にバトンを繋ぐ。そんな細谷プロの意志が籠った和了となった。余談ではあるが、58m待ちの8mの方は山に4枚残っており、しかもそちらが裏ドラであった。開かれなかった未来の先には何があったのか、という点も気になるところではあるが、それは永遠に分からないままである、という取り返しのつかなさもまた麻雀の面白さの一端なのだろうと記者個人は感じる。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

第1試合終了時点でのスコア

残り1試合、大詰め!

第1試合終了時点でのスコアはこちら。以下これを受けての総評である。
🟦APB・GENESISはよほどのマイナスを叩かなければ通過。最終戦出場選手の実力を考慮するとほぼ通過確定と言っても差し支えないだろう。
🟨ぽんてん・るなすぺは現状ボーダー上だが油断できない。ぽんてんは最終戦2着以上でほぼ自力通過と言ったところか。ラスや大きな3着を取ると他卓の結果次第では敗退の危機が現実味を帯びてくる。るなすぺは5位MSPと同卓のためどうしても着順を意識して打たなければならないが、MSPを最終的に上回ればほぼ通過確定となる。またMSPに敗れたとしても、3着を取っていればぽんてんのラスで上回る他力条件も残っている。
🟧MSPは直接対決のるなすぺを落とす自力条件も、ぽんてんの結果待ちという他力条件も残っている。現状のボーダーをひっくり返す最右翼であろう。るなすぺとは61.9pt差であるため、「MSP1着ーるなすぺ4着」「MSP1着ーるなすぺ3着+素点差2000点以上」「MSP2着ーるなすぺ4着+素点差22000点以上」のいずれかが現実的か。ぽんてんを上回るにはトップが必須であるため、他力条件は保険程度でるなすぺとの自力決着を強く意識しそうだ。
🟥優曇華の花・ななない・ライジングサンは残念ながらほぼ目無し状態。優曇華の花には100pt以上の大トップ必須の上でるなすぺ大ラス、MSP3着による大まくりの可能性が僅かに残っているが自力条件はほぼないだろう。ななない・ライジングサンは大きな素点を叩いた上で他卓の結果を待つ必要もあるため針の穴を通すような厳しい条件が待ち受けている。一応親番が残ってる限り可能性は0ではないため、どのチームも大トップを取った上で他卓の結果待ちとなる。

第2試合A卓

注目ポイント

いよいよセミファイナルの最終戦。
APBはレギュラーシーズン最終節と同じく武則プロ。突破へ盤石を期す構えだ。あさひなライジングサンからは黒ヤギ選手。条件はとてつもなく厳しいが経験豊富な黒ヤギ選手らしい打牌を期待したい。
突破争いの渦中のぽんてんからは曉美ほむら選手。ポジションは有利だがこの卓内では最も大きな重圧を受けて打つことになるだろう。
優曇華の花からは蓬莱の玉の枝選手。これまでのシーズンでも幾度となく要所で登板してきたリーダーに最後を託す形となった。

試合経過

優曇華の花が不屈の闘志を見せつける大暴れとなった。
蓬莱の玉の枝選手はまずは東1局、平和をリーチ一発でツモ。
東2局は先制リーチを黒ヤギ選手が上手く回って5200のカウンターを決められてしまうも東3局0本場、これまた先制リーチに成功し4000オールをツモって大きく抜け出す。
東3局2本場は曉美ほむら選手が三色ドラドラ赤をダマで蓬莱の玉の枝選手から仕留め満貫のアガリ。ラスだけは確実に回避して突破を確実なものとしたいぽんてんには非常に大きな和了となった。
この和了から3連続でアガリを決め南場でぽんてんがトップ目に浮上する。
しかし南3局1本場、蓬莱の玉の枝選手が意地の4000オールをツモって再びトップに立つと南4局5本場も満貫をアガって5万点の大トップ。
ボーダーには届かなかったものの素晴らしい最終戦を見せてくれた。

勝負を分けたハイライト

たとえ地平の彼方でも(東2局=あさひなライジングサン・黒ヤギ選手)

東2局、蓬莱の玉の枝選手が7巡目に一盃口・赤のカン6pでリーチ。
これを受けた黒ヤギ選手はドラなしの2シャンテン。これでは戦えないので2p対子落としから一旦迂回を選択する。

2sや6sといった比較的通しやすそうな牌を丁寧に選択して15巡目、4p・3sのシャンポンでリーチ。

こちらも待ちは決して良くはないがテンパイなら勝負できる。
見事ハイテイに眠っていた3sを討ち取って5200の和了。
厳しい状況ではあるが無謀な突撃をかけるわけではなく、あっさり諦めるこもなく粘って和了を拾う。冷静な押し返しが光った。

ファイナルへ貫く意思(東4局 ぽんてんLv47・曉美ほむら選手)

東3局、見事な満貫をダマでアガった曉美ほむら選手。
続く東4局も早々にテンパイを果たす。
下家が染め手に見える仕掛けをしているがこの巡目の平和一盃口赤は局収支で見ればそんなことは気にせず鉄リーと言える部類だ。

しかしこの發を縦に置く。
これ自体は一発を消されるのを嫌っての次巡ツモ切りリーチというケースもあるが続く西でも曲げない。
打点よりも和了率の高い選択をすること、そして高打点へ放銃してラス争いになるケースを避けること。
この試合での自身のテーマに沿った打ち方を貫いたと言えるだろう。

6pをツモって1300-2600の和了とする。
南1局も同様の平和ドラ2をダマとして、こちらはテンパイ後に赤を入れて満貫をアガる形となった。
ダマでの三連続和了というリーグ戦ではあまり見られない光景を確かな意思で作り出し、惜しくもトップこそ逃したものの確実なセミファイナル通過へ堅実な打ち方を見せてくれた。

この対局の牌譜はこちら!

(記・穹憧るか)

第2試合B卓

注目ポイント

第一試合終了時点でボーダー争いの渦中にいるMSPとるなすぺ。その差はわずか61.9ptと、MSPからすればそこそこ逆転できる条件が残った。
攻めるはMSP・安井勇樹プロ、守るはるなすぺ・銀貨先生選手。チームメイトがここまでつないでくれたバトンを手に、ボーダーの最終攻防戦が幕を開ける。

試合経過

中神翔平プロの連続和了で幕を開けるが、放銃した銀貨先生選手が南バックからタンヤオ移行し満貫和了で取り返す。平たい東3,4局にぜろろく選手に連続で倍満が飛び出し一気に抜け出す。南入して安井勇樹プロにもようやく和了が飛び出すも、ボーダー争いのライバル銀貨先生選手が小刻みに和了を重ね微差でリードを保ちオーラスへ。最後も上がりきり見事2着を勝ち取ってファイナルへの切符を手にした。
トップは高打点を見せつけたぜろろく選手、安井勇樹プロが和了を重ねられず3着に沈む。4和了を重ねたものの打点負けした中神翔平プロがラスとなった。

勝負を分けたハイライト

言葉はいらない結果で魅せる "なんでも鳴けばいいというものではない"
(東3局・東4局=なんでも鳴けばいいというものではない・ぜろろく選手)

1戦目に残念ながらラスを引き、セミファイナル突破はかなり厳しくなった。それでも歴戦の猛者は揺るがず、いつも通りの打ち方で可能であれば素点を叩いて突破を目指す。

平たい点数状況の東3局、仕掛けを入れられるも最大打点を見て丁寧に進行し12巡目に満を持してタンピン三色確定の手を曲げ、倍満ツモを見る。ドラ側の待ちとはいえ36pの見え具合に加え、特に親が降りてそうなのもリーチを後押しする。

豪快に倍満ツモ狙いのリーチ!

これには誰も向かえず降り気味の他家を尻目に見事ツモ和了!

1戦目にこの和了が欲しかった、とは無粋か。

圧巻なのは次局。マンズ9枚と染め手がほの香る配牌をもらうと、2巡目の9mをいきなりポン、清一色へと向かう。
確かにドラ色の清一色とはいえ声が出ない打ち手もいるのではないか。むしろ記者は迷いながらスルーしてそうだった。マンズの形が良いため、赤を使ったリーチ平和一盃口や一気通貫など手役も十分に見える手だからだ。

ここは高打点ルートを清一色に絞って鳴く。

しかし、合わせ打たれた3mはスルーして待望の2mを引き入れる。
確かに直接の34mポンはほとんど見込めないが、8m雀頭の25mの二度受けと考えれば3mチーする打ち手がいてもおかしくないように思う。その後上家から2mがかなり鳴きやすくなるためだ。ななないの配信ではチームメンバーは3mチーに否定的だったが、少なくとも記者はこの3mを鳴くことがそこまで損だとは思わなかった。ただし記者は声が出るか正直わからない。

たとえNAGAと判断違ってても関係ねえ!
俺のチーム名を言ってみろ!

その後ドラが次々に押し寄せ、14巡目に3枚目のドラ5mを引き入れて1436m待ち倍満聴牌。
海底で残り山2枚の待ちを引き寄せて執念の親倍ツモを決めた。

ななないの夏の終わりに打ち上がる紅くも儚い巨大な花火。
ななない、ここにあり。

誤解を恐れず正直に書くならば、チームの総合力では相対的に最上位に位置するチームだと思う。それでもこの追い上げ及ばずセミファイナルで敗退するあたり、麻雀というゲームの難しさだろう。

お疲れ様でした。いいチームでした。
個人的に夜更かしして麻雀談義に花を咲かせたいものです。
またいつもの愚痴を聞かせてください。

月あかり 希望輝く 合歓(ねむ)の花 翔ける銀獅子 天心にゆき
(南4局3本場=るなすぺ・銀貨先生選手)

いきなりであるが図の局面で何を切るだろうか。
上記の第1試合終了時の条件をよく確認し、6人目のるなすぺメンバーになった気持ちで、点差を意識して選択してほしい。

自分の手だけ見れば一択だが…

確かに自身イーシャンテンで河を見ても自分の手が最も速そうだ。役あり前提ならツモ2p打5sからのピンフのみ36p待ちルートなどもある。なのでパッと見「北しか切るものないじゃん」と思うかもしれない。
傍目から見ればそれが正解であるし、むしろ北を切らないと人によってはビンタが飛んでくるレベルだろう。

だが、少し考えて欲しい。ライバルの対面安井勇樹プロには2着-4着の並び、かつ素点差22000点以上で逆転される条件が残っている。それはすなわちこの局で安井勇樹プロにハネマン(12900点)の放銃で敗退を意味する。また親にハネマン(18900点)を放銃すると、並びができた上で素点差18700点。4本場が残るため、次局安井勇樹プロが1000点でも和了する(もしくは銀貨先生選手が他家に1000点でも放銃する)と敗退である。
ライバルのツモは役満のみアウトなので一旦考えないとして、とにかく親とライバルにハネマン以上の放銃は厳禁なのだ。

平面だと北切りしかないが、高打点の放銃を避けられる安全牌北を抱えたい気持ちは大いにある。ある意味、己との勝負。

銀貨先生選手は数秒悩んだ末...

覚悟を決めた!

北切り!この局和了り切る覚悟を決めた。

上述の通り北を切らないと相当ロスすることになる。銀貨先生選手がそれを知らないはずがない。しかしこうした感情やポイント状況など卓外の状況が選択に影響を及ぼすからこそこの競技は面白いと記者は思う。

最高と言わんばかりのご褒美ツモ。

その選択に応えるように次巡喉から手が出るほど欲しいドラ6sを引き入れ、唯一役アリとなる平和聴牌。和了れば通過のため当然ダマに構える。

待望のファイナルゆき四角い切符はすぐにやってきた。

万感を込めた「ツモ、700-1300」

前身の第4期Fリーグでは最下位に終わったるなすぺ。リーダーとともに2期連続でチームを支えた大黒柱・銀貨先生選手が見事アンカーを務め、チームをファイナルに導いた。

リーダーの月音ゆき選手は今期限りでのリーグからの卒業を発表。
希望の月はファイナルという空の頂点で皓々と輝くか。
ファイナルも実力に相応しいツキが来ますように!

おまけ -もしも北を切らなかったら-

インタビューによると、この局面役あり前提で北に代えて7s切りを考えていたそうだ。もしここで7sを切るとほぼ間違いなく親のぜろろく選手がチーを入れるだろう。その結果次巡銀貨先生選手に入るはずだったラス牌6sがぜろろく選手の元に流れ、銀貨先生選手の和了はかなり遠のいていた。
恐怖に打ち克って正しく選択した打ち手が報われてよかった。乾杯。

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

試合結果

本節を以てセミファイナルは全ての試合が終了した。
首位通過となったのはAPB。今節ではポイントを減らしたものの2位とは100pt差。半分になっても150ptほどを持ってファイナルへ進む。
2位通過はGENESIS。セミファイナルを通じて安定した位置をキープし続けることに成功した。最終節もしっかりと攻めて1トップを手にした中神プロの活躍がファイナルでも期待される。
3位通過はぽんてん。20戦を打ってチーム連対率75%は最も高い数字。レギュラーで振るわなかったメンバーが大活躍となったぽんてんは勢いをファイナルに持ち越していきたいところだ。
4位での通過はるなすぺ。実はセミファイナルでのトップ回数・2着回数ともにMSPを下回っており、ギリギリのところを耐えに耐えての突破となった形だ。ファイナルでの爆発に向けてチャージ十分。ポイント差も80程度とビハインドはそれほどではない。
5位敗退となったのはMSP。新たな風を吹き込んだ麻雀プロオンリーのチームはセミファイナルでも上位チームに脅威を与え続けたがここで無念の敗退が決まった。
6位は優曇華の花。最終日を迎える時点でマイナスが厳しかったがエースのふみKUN選手、リーダーの蓬莱の玉の枝選手の連続トップで最後に意地を見せつけた。
7位はななない。セミファイナルを通じて逆風が続き、1戦目のラスで敗退が決定的になってしまったが最終戦、ぜろろく選手が最後の最後に大トップで期待に応えた。
残念ながら8位に終わったのはあさひなライジングサン。セミファイナルでわずか1トップととことん風が吹かずここで日没を迎えた。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。麻雀リーグFiveColors広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していきますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#麻雀リーグFC"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、麻雀リーグFive Colorsは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、各試合の切り抜き動画の投稿、公式応援配信"熱闘!麻雀リーグFC"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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