第1期麻雀リーグFC観戦記・第21節

こんにちは。麻雀リーグFC広報部です。ついに9/11(日)より対局がスタートした第1期麻雀リーグFC。第1期麻雀リーグFCは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合のチーム戦です。

本日は11/20(日)に行われた第21節の第1試合、第2試合からそれぞれ1卓ずつピックアップした観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

注目カード

・第1試合C卓

育成枠3人のフレッシュなメンバーを相手に、ヨプ選手が今期初勝利を目指す一戦。独特の仕掛けを活かして場を支配出来るか注目。
ボーダー争いから一歩抜け出した感のあるななないとぺんたごん、未だにギリギリのラインを彷徨うぽんてんLv47、もうこの先はプラスを積み続けることが絶対条件の優曇華の花と、チーム事情的なポジションが分かれた対決になっているところも展開に影響を与える可能性もありそうだ。

・第2試合A卓

Luna de esperanza、ANC PURPLE BATSは首位攻防戦第2ラウンドを迎える。1戦目はエンデ選手がオーラスに月音ゆき選手を逆転し2着をもぎ取って勝利。2戦目の行方はいかに。
またMJ SOUL PROFESSIONALはボーダー争いに巻き込まれている。ここでトップを取り抜け出したいところ。GOLDEN BODENSもそろそろ余裕がなくなって苦しくなっている頃。どちらもトップが強烈に欲しい。
選ばれた出場選手がそれぞれのミッションを遂行する。

本記事では第1試合C卓第2試合A卓をピックアップしていきます。

第1試合C卓

試合経過

開局、ヨプ選手が8000先制でロケットスタートを決めるも、東2局にむかたふ選手のダマ24000に捕まるという悪夢のような展開で一気に断ラス目に落ちてしまう。その後ボムチュウ選手に12000、ひらめちゃん選手に8000としっかり全方位満貫以上放銃を達成し持ち点がマイナスに。他家の高打点についていけず、親番はすぐに落とされるという終始苦しい対局となってしまった。試合は序盤で実質的に勝負を決めてしまったむかたふ選手がしっかり点棒をキープしたまま逃げ切りを決めて、チームにとってもうれしい見事な大勝。熾烈な2着争いは南3局のリーチ合戦を制したひらめちゃん選手に軍配が上がり、逆転が厳しくなったボムチュウ選手はオーラスを1000点で流して3着を確定させる冷静なプレー。3和了4放銃と全局参加に近い勝負を見せたヨプ選手は無念のハコラスとなった。

勝負を分けたハイライト

これが私の生きる道。副露効率MAXに受けたその先は(優曇華の花・ヨプ選手/ぽんてんLv47・むかたふ選手)

開局で満貫和了スタートのヨプ選手、東2局もこの手をもらって追撃が見える場面。

索子が両面であれば雀頭を固定する3p切り一択となりそうな牌姿だが、強い待ちでリーチを目指すなら索子の縦受けを残す6p切りも有りそうな手格好。ここからヨプ選手は迷わずにタンヤオを固定する3p切り。副露の切れ味(?)に自信のあるヨプ選手らしい選択と言えるだろう。

結果はなんと4pを即キャッチし、これがむかたふ選手への24000放銃。額縁に入れて飾りたくなるような裏目引きで、今期の不調を象徴するような場面となってしまった。

今期を騒がせるルーキー対決。迷ったリーチ、迷い無きリーチのめくり合いの先は(ぺんたごん・ひらめちゃん選手/なんでも鳴けばいいというものではない・ボムチュウ選手)

むかたふ選手がダントツ、ヨプ選手がダンラスで迎えた南3局。2着が5000点差の大接戦で、先にテンパイを入れたのはボムチュウ選手。

七対子の9p単騎ながら、河はいかにも変則手というリーチに迷う状況。「七対子はしばらく見たくない」と本人に言わしめる難しいダマ判断となった。ひらめちゃん選手は苦しい形に急所の6sを引き入れて一気に手広い形へと変化し、後手でも押し返しが利く格好に。他家の自由な進行を嫌ったか、ボムチュウ選手が9p単騎のままリーチに踏み切るも、同巡でテンパイを入れたひらめちゃん選手が親リーにも全く怯まず追いかけリーチ。これを一発でボムチュウ選手が掴んで勝負有り。激しい2着争いに決着をつける一撃となった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

第2試合A卓

試合経過

高打点のツモ合戦から開始した東場は叩き合いの展開に。東3局に硬軟織り交ぜ3連荘したよしふじプロがそのまま抜け出して盤石のリードを抱えトップを獲得。
2着には中盤の要所で和了を重ねたあかさた選手が滑り込み、守備でファインプレーを披露したゆうれいいか選手が耐えの3着を獲得。東場のツモ合戦で取り残された矢絣京選手がラスを押し付けられた。

勝負を分けたハイライト

トップが欲しいそれぞれの事情 運命のルーレットは誰を指す(東3局1本場=MJ SOUL PROFESSIONALS・よしふじこうすけプロ)

この試合、結果に大きく直結した本局を取り上げる。トップを強く欲している2位・8位・12位のチームによるリーチ合戦に発展した。

2着目で連荘中の1本場、比較的まとまった配牌をもらったよしふじプロだったが、10巡目にトップ目のゆうれいいか選手から先制リーチ、次巡矢絣選手から追いかけリーチを受ける。
しかしすぐに7pを引き追いつくと少考の末リーチへ。試合の趨勢を占う3件リーチへと発展した。
この時点で待ちはリーチ順に3vs3vs5とよしふじプロがやや有利だがまだ分からない。

薄い47pを入れてリーチ!

捲り合いの結果はすぐについた。トップ目ゆうれいいか選手がよしふじプロの和了牌4mを一発で掴み満貫。トップ目を明け渡した。勢いに乗ったよしふじプロは次局4000オールをツモりトップを盤石なものとした。

デバサイのマンガン!

あなたは諦められますか? 冷静に勝負に徹する大局観(南3局=GOLDEN BODENS・ゆうれいいか選手)

苦しい。ただひたすらに苦しい。何がというとチームポイントと残り試合数である。

1試合目トップを取ったゆうれいいか選手であったが、それでもまだボーダーラインの8位チームには350ポイント程度の差をつけられている(第21節第1試合終了時点)。対する残り試合数はこの試合を含め19。単純計算で1試合あたり20ポイントずつ詰めていけば良い計算ではあるが、他チームの動向にも左右されるためこの数字よりも若干ハイペースにする必要があるだろう。

第2試合も先行したゆうれいいか選手であったが、東3局に12000放銃してからはジリジリと削られ、気づけば3着目に落とされていた。

そんな状況の南3局、配牌を開くとそこに煌めく赤3枚。ここでマンガンを和了ると2着目でオーラスを迎えられるためなんとしても和了りたいだろう。タンヤオで動けるように手を組んでいく。
11巡目に上家矢絣選手からリーチがかかるも、その宣言牌はゆうれいいか選手がマンガン聴牌を入れられる4s。当然チーして全面戦争である。

しかし両者和了はなく、ゆうれいいか選手が3巡後に持ってきた牌は2s。

自分はマンガン聴牌、状況的にも2着に上がれる聴牌はかなり嬉しい。待ちのカン4mはカンチャン待ちとはいえかなり場況よく見える。何よりチーム状況に余裕がなさすぎる。目に見えるこの8000点を和了って2着を取りたい。

押す理由を挙げればキリがないが、ゆうれいいか選手の決断はーーーーー
オリ

6s打って離れて4s切りリーチということで、25sはかなり危険な筋に見える。両面だけでなくシャンポンや単騎まである、捨て牌だけ見れば最も放銃率が高い牌の一つだろう。
マンズもほぼ通りピンズも45pダブルワンチャンスでパターンが少なく、確かにこの2sはリーチの矢絣選手に対して大本命に見える。

そしてこのラス目のリーチに放銃した場合、この試合まさかのラス落ちがはっきり見えてくる。もしもラスった場合、レギュラーシーズン突破の可能性がより小さくなってしまうのは確かだろう。

実際25sは矢絣選手の和了牌。可能性を確かに残したのだ。

ゆうれいいか選手は勝負を諦めて2sを止めたのではない。
チームが苦しくてもレギュラー突破の可能性をつなぐために、何より勝つために2sを止めたのである。

これは局収支や半荘収支などという括りではなく、リーグ全体を通した勝負への考え方、いわば「大局観」という言葉が相応しいだろう。この一打にゆうれいいか選手の大局観が存分に詰まっている。

本人の試合当日のTwitter投稿より。

この2sは本命すぎる待ちで実際に当たり牌なのはおまけであるが、この2sを止める選択に意志を感じない打ち手などいるものだろうか。
私はこういうところにこそ美しさや楽しさを感じられる打ち手になりたい。

“意志あるところに道は開ける”

(アメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーン)

ピンチに陥っている古巣に対しこの言葉を贈り〆とさせていただく。

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

試合結果

今節はほとんどのチームの順位は変わらず、ななないライジングサンが入れ替わるのみとなり、そのななない・ぜろろく選手は序盤の不調から完全復活となる3連勝を記録しました。
上位ではAPBGENESISの差が縮まり激しい2位争い、ボーダー付近ではぽんてんBCCの差が広がる展開に。大きなマイナスとなった優曇華の花GBと共にこれから1戦も落とせないような状況となりました。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。麻雀リーグFiveColors広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していきますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#麻雀リーグFC"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、麻雀リーグFive Colorsは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、各試合の切り抜き動画の投稿、公式応援配信"熱闘!麻雀リーグFC"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

また、広報部メンバーはVtuberとしてYouTube配信を行っていたり、noteの投稿等の活動を行っておりますのでTwitterのフォロー・Youtubeのチャンネル登録をどうぞよろしくお願いします。

穹憧るか
Twitter:@Kyudo_Ruka

あさひなひなた
Twitter:@Asahi_7_Hinata

西向く侍
Twitter:@Thsawhfawe

銀貨先生
Twitter:@ginka1108

Keitaさん
Twitter:@syohaikitei

まさき/Masaki
Twitter:@Masaki1989

最新情報は麻雀リーグFC公式アカウントをチェック!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?