第1期麻雀リーグFC観戦記・ファイナル第4節

こんにちは。麻雀リーグFC広報部です。ついに9/11(日)より対局がスタートした第1期麻雀リーグFC。第1期麻雀リーグFCは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合、セミファイナル全10節20試合、ファイナル全5節10試合のチーム戦です。

本日は2/22(水)に行われたファイナル第4節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合

前節ついに首位を奪還したAPBはリーダーの甲森あん選手自ら出陣。コウモリーチを武器にその差を広げる構えだ。
GENESISからはジョコラー選手が連闘。連勝すれば優勝が大きく見える要所を任される。
るなすぺからは野々宮ねむ選手、ぽんてんからはむかたふ選手が登板。この二人はスコアを大きく叩かなければならない位置。頂きを目指して腕を振っていく。

試合経過

対局が大きく動いたのは東3局1本場、甲森選手がコウモリーチからの一発ツモで2100-4100をアガり一人抜け出すと、続く東4局ではむかたふ選手が会心の6000オールをアガってラス目からトップ目まで一気に突き出る。
ジョコラー選手も負けじと満貫2発を決めオーラス時点でトップ目となるが、そのオーラスで甲森選手が満貫を見事ツモってトップを奪還。要所で値千金のトップを獲得した。
終盤の放銃が響いたむかたふ選手が3着、序盤こそ加点したものの中盤からまるで参加させてもらえなかった野々宮選手が無念のラスとなった。

勝負を分けたハイライト

苛烈極まる首位争い ソナーを掻い潜った1球(南1局1本場=GENESIS・ジョコラー選手、APB・甲森あん選手)

下3人がやや平らで迎えた本局、ジョコラー選手が好配牌を受ける。
すると4巡目に高目タンヤオ三色の平和ドラ2を聴牌。当然のようにリーチを放った。

4pツモで倍満確定

チーム事情、自身が親ということもあってこのリーチに屈するわけにはいかないのは甲森選手。端牌は全部行くといった感じで切り出していき、6pをチーして前に出る。するとこの鳴きで本来ジョコラー選手がツモるはずだった1pが野々宮選手へ食い流れた。

鳴ける牌がしばらく出てこないまま進んでいったが10巡目に7mをチーしてようやく2副露目。なんとこの鳴きでまたも1pが野々宮選手へ食い流れる。まるでソナーが付いているかのようだ。

受け取る側の野々宮選手からしたらたまったものではない

しかし甲森選手の粘りもここまで。6sを切った直後の6sをチーすれば三度食い流せたが流石にそれは厳しく、ジョコラー選手がなんとか1pをツモり上げ無事満貫を和了。
首位チームの甲森選手との差を広げ、トップ目のむかたふ選手を視界に捉える和了となった。

頂きへと翔けるコウモリーチ(南4局=ANC PURPLE BATS・甲森あん選手)

トップと5500点差の3着目でオーラスを迎えた甲森選手は、カン8mはしくじったものの8巡目に聴牌に漕ぎ着けた。
アガれば2着、トップとなるためにはツモでも直撃でももう1翻必要だが甲森選手は自慢の武器、コウモリーチをかけていく。

待ちは4-7p。コウモリーチで一発ツモを狙う。

一発ツモなら無条件でトップとなるが一発目でツモってきた牌は7s、残念ながら和了牌ではない。しかし甲森選手はこの7sをカン!
優勝という頂きを目指してかけたコウモリーチは、嶺上牌へと翔けていき、

見事大輪の花を開かせた。

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

第2試合

前節で上位の差が一気に差が縮ったものの、またもAPBが抜け出しを図る展開で登板するのは百戦錬磨の武則プロ。全体2位からは連投のジョコラー選手が登板となり、自身の着順に関わらずなんとしてでもAPBより上の着順で終えたいという状況。3位のるなすぺはAPBを沈めた上でのトップを狙う状況で獅子ヶ谷選手が登板、4位ぽんてんは全ての並びを作った上でのトップが欲しいというかなり苦しい条件を既に強いられている状況ながら、条件作りでは最も信頼が置ける牧野プロが登板。果たして最終節に望みを繋げるチームはどこになるのか。

試合経過

序盤は僅かなリードながら獅子ヶ谷選手がトップ目で場を進めるも、東4局で4000オールをツモったジョコラー選手がトップ目に立つと、すかさず武則プロが3000-6000をジョコラー選手に親被りさせてトップ目に。全体順位のためにはどうしても武則プロを引きずり降ろさなければならない獅子ヶ谷選手が武則プロから8000直撃を引き出して並びを作りにいくも、今度は後が無い牧野プロが南3局の親番で3本場まで積む執念を見せ、気が付けばオーラスで全員2万点台という奇跡的な展開となる。全員が前に出るこの展開でトップを勝ち取っていったのは武則プロ。誰も止まれないことを見越して両面チーから発進する思い切りの良さで、最後は牧野プロからの白を捉えて4着からの逆転トップ。優勝を大きく引き寄せる大きな一撃となった。

勝負を分けたハイライト

たとえ手足すら動かずとも。心を穿つ獅子の咆哮(Luna de esperanza・獅子ヶ谷フレア選手)

高打点のツモで点棒を削られ続けるも、トータルトップ目のAPB武則プロからの8000直撃に成功して微差のトップ目で南2局親番を迎えた獅子ヶ谷選手。ドラ3のチャンス手をもらうも、なかなか手が進まないまま武則プロとジョコラー選手からの仕掛けが入る。そして迎えた7巡目、既に受け入れ7種のイーシャンテンに構えていた武則プロがドラの8mをツモ切ると、これに瞬時に反応。

ポンして中ドラ3の鳴き手へと切り替えた。手格好だけ見れば、あまり進んでいないどころか、はっきり言えば平面では後退している。しかしそんなことよりも、最終盤でこの重要な試合を任せられた強者が揃ったこの卓で、ドラのポンから発進するメリットの方を獅子ヶ谷選手は選択した。まずはジョコラー選手。イーシャンテンを維持することもなく、あえなく5pを中抜きしてギブアップ。武則プロは一時テンパイを果たすも、無筋の2mを引かされて、1pを落としていく大回り。結果的には、ドラをポンしていなければほとんどのケースで蹴られていたであろう親番を一人テンパイで繋ぐことに成功した。

顧みると、獅子ヶ谷選手はこの前局、望外とも言える武則プロからの8000直撃でトップ目に立ったその瞬間さえ、一瞬の喜びも束の間、「終わらせないぞ!」と叫んだ。どんなに泥臭い不格好な仕掛けでも、出来ることを全てやった上でチームに条件を残すのだ、という気迫が生んだ、まさに魂の連荘と言えるだろう。

もはや誰も止まれない。心理の虚を突く両面チー発進(ANC PURPLE BATS・武則輝海プロ)

この対局中、トータルトップ目という立場もあって、終始安定感のある選択で点棒をしっかりと守ってきた武則プロだったが、獅子ヶ谷選手への8000放銃をきっかけに少しずつ点棒を削られると、オーラスを迎えて微差ながら4着目のピンチ。しかし役牌対子2種の絶好配牌を受け取ると、3巡目にジョコラー選手が切ったドラの9pに反応して両面チー発進。

通常であれば役牌が絞られてもおかしくないような局面でもあるが、微差のオーラスであり状況的にも誰も降りられないという点数状況、チャンタ以降も出来るという手格好も手伝って、迷わず仕掛けの手に出た。3900以上になればトップという条件下で最も自由が利くダブ南が鳴けると、最後は並びを崩せない牧野プロが白を掴んでこれを放銃。APBの優勝を大きく引き寄せる大逆転トップとなった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

試合結果

最終節を目前にして、APB甲森あん選手武則輝海プロの継投で連勝を記録し一気に突き抜ける結果となりました。トップを独占された他チームはスコアを減らさざるを得ず、ここにきて追い込まれる状況となりました。
次節はついに第1期麻雀リーグFCの最終節。優勝に王手をかけたAPBに待ったをかけるチームは果たして現れるのでしょうか。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。麻雀リーグFiveColors広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していきますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#麻雀リーグFC"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、麻雀リーグFive Colorsは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、各試合の切り抜き動画の投稿、公式応援配信"熱闘!麻雀リーグFC"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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