第1期麻雀リーグFC観戦記・ファイナル第3節

こんにちは。麻雀リーグFC広報部です。ついに9/11(日)より対局がスタートした第1期麻雀リーグFC。第1期麻雀リーグFCは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合、セミファイナル全10節20試合、ファイナル全5節10試合のチーム戦です。

本日は2/19(日)に行われたファイナル第3節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合

ここまで2戦共連投で首位を走るGENESISは元教室生タク選手が連投となり、この先の登板予想がほぼ固まる形に。2位のAPBからは拝田選手。持ち前の爆発力で首位逆転を狙う。前節がほとんどポイントの動きが無かったことで相対的に苦しい立場となったのは3位のるなすぺと4位のぽんてん。最終登板となる月音選手、ポストシーズン好調のむかたふ選手の起用で、大きくポイントを伸ばして後半に優勝の望みを繋げるか。

試合経過

開局から4局連続で満貫和了が発生する大打撃戦。むかたふ選手、月音選手、拝田選手、月音選手と加点し、2回放銃に回された元教室生タク選手が置いて行かれる展開に。南場はむかたふ選手が連続和了でトップ目となってオーラスを迎えるも、最後は拝田選手が8000を和了りきって逆転トップとなった。終始手数を繰り出し続けたむかたふ選手が2着、序盤のリードを維持しつつも最後は僅か100点差に泣いた月音選手が3着、手が入りながらも勝負どころで負け続けて痛恨の5放銃となった元教室生タク選手が4着となった。

勝負を分けたハイライト

打ち砕いたのは弱気な自分。全身全霊のマッスルパンチ(Luna de esperanza・月音ゆき選手)

月音選手は開局で満貫を親被る苦しいスタートながら字牌暗刻が二つのこの配牌。

くっつき残りがなかなかくっつかないもどかしい中で南が槓子になると迷わず暗槓。そして嶺上から引いて来た發もそのまま暗槓し、攻守兼用の配牌から守備力を完全に捨て、役は發のみながら加符が64符の迫力のある手へと舵を切る。そして次巡に6mを縦に重ねて三暗刻に変化すると、仮テンのままむかたふ選手から3m単騎で8000直撃。恐怖心を振り払い、チャンス手を最大限に活かすために暗槓の打点アップとワンドローを選択した、強気の決断が最高の結果を生む形となった。

対局前から今期最終登板を告知していた月音選手。シーズン中も悩みの種となっていた、リスクを先回りで考えて手狭に受けてしまう弱気な手順の克服は、このリーグを通した成長の証とも言えるだろう。

ただひたすら高みを目指して。本能が生んだ大逆転劇(ANC PURPLE BATS・拝田頼選手)

現状3着目ながらトップまで2100点差の拝田選手。瞬く間に發と中を仕掛け、2600の逆転テンパイが入る。

しかしこれがなんと残り1枚の激薄テンパイで、元教室生タク選手が素点回復のテンパイで追いつく方が早いか、と思われた刹那、拝田選手が3pを引いて来るとなんと迷わずシャンポンに待ち替え。一見待ちの枚数が大損になる選択ながら、実はこのシャンポンが山に3枚残りというとんでもない事態。そして元教室生タク選手が即座に掴んで放銃し、拝田選手が奇跡的な手順を辿っての逆転トップを手にした。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

第2試合

連闘となる元教室生タク選手、前回登板時は3着のエンデ選手、前回登板時は痛恨のラスとなった牧野プロはファイナル2戦目。それに対し、銀貨先生選手はファイナル初登板。あまりにも短い最終決戦、下位勢に残された時間は多くはない。

試合経過

東1局、銀貨先生選手が親番でいきなり大物手を成就させる。立直ツモ平和一盃口赤裏裏の6000オールで先制。
東1局1本場、優位に立った銀貨先生選手が6巡目で七対子赤赤のダマテン。牧野プロから溢れた4mを捉えて9600の加点。
東4局が終了した時点で銀貨先生選手が54500点持ちの独走状態となる。
南1局、エンデ選手が4巡目で立直。牧野プロが1sを一発で掴む不運で5200の移動。
一発のバーゲンセールが続く。南2局、親番の元教室生タク選手が5巡目の立直から次巡ツモ。立直一発ツモ平和赤の4000オールで2着が堅くなる。
オーラス、エンデ選手が傷を広げない3着確定の和了。ツモ平和ドラの700-1300の加点でゲームが終了。銀貨先生選手の+80.2ptトップは、るなすぺに大きな希望を与えるだろう。

勝負を分けたハイライト

平面で微差なら、最後に場況が顔を出す(東1局=るなすぺ・銀貨先生選手)

東1局、銀貨先生選手にいきなり分岐点が来る。

例の赤い本に載ってそうな難問

打牌候補は2sか6mになりそう。打2sは369m3467sの21枚(河込みで20枚)、打6mは1234567sの24枚(同20枚)で聴牌。打2sは369mの三面張になる可能性が残る。また、運よくドラ2mを引いた時に打点が上昇した上でとてつもなく広くなる。ただし、索子が安いので2356sを縦に引いてくる可能性も高そう。それから369mの三面張と言っても実はそこまで枚数が多くない上に、9mは一盃口が崩れるのが惜しい。この形は、「369mと索子のどっちで頭を作りますか?」というクエスチョンを投げかけられていると解釈できる。

打6m / ヘッドレス両面両面

銀貨先生選手のチョイスは打6mだった。俺なら23sを縦に引けるという決断だ(麻雀に俺ならとかはないけど)。
細かい比較として3mと6mどっち切るかもある。つながっている部分を分断するのは勇気が要るが、数巡後にドラ2mを引いた時に改めて25m待ちにする選択を残せる分、打3mよりよさそう。(25mは待ちとしては場況的に微妙だが、例えば運悪く先制立直を受けたり上家が萬子の染め手だった場合、中終盤で掴まされたドラ2mが既に切れなくなってしまっているケースがある。その時に「非常手段」として25m待ち聴牌の芽を残せるのは大きい。)

ツモ2s

これを待っていた。腕を振り下ろしすぎて卓が揺れそうな立直。

ツモ7s

裏も乗り、6000オールの完成。恐ろしいほど萬子が高い場となった局で、取りこぼさずに会心の和了を決め切った。

どうにもならないという側面(東4局/南1局1本場=ぽんてん・牧野伸彦プロ)

この半荘では、牧野プロは厳しい展開が続いてしまった。

ツモ4s

東4局。2軒立直に対して完全に降りるなら白落としだが、ラス目での親番、更にはチーム状況等を加味したら簡単にノーテンにしたくない。ただし絶対8pは打てない。となれば、6mの壁を利用したい。
7mの対子落としをし、8pにくっつけて索子を1面子1ヘッド、もしくは3sチーからの8p単騎という構想になるのは想像に難くない。立直者が上家なのでチーはしやすい。3sは当然鳴くが、25sも鳴けば聴牌確率がぐっと上昇するので鳴く想定だったかも知れない。

打7m放銃

ほとんどないはずの辺7mが現れた。「本人が打牌しているノーチャンス」は本来は本当に信頼できる。689mから6mを切る理由が存在しないといけないからだ。それが、今局に限っては1手変わりで純チャンに変わる牌姿であったために、689mから6mが打たれていた。膝に来る。

4巡目立直 / 現物無し

南1局1本場。ご丁寧に孤立字牌の掃除が終わったタイミングで上家のエンデ選手から立直の声がかかる。1mだけはかなり通りそうだがこんなところから3着目の立直に降りても仕方がない。

打1s放銃

何も一発で掴まなくてもと言いたくなる結末だ。
長くなるので割愛するが、東1局1本場のダマテン9600放銃もあまりにもどうしようもなかった。
4着目となってしまった牧野プロをあえて取り上げたのは心苦しいが、この厳しい展開がとにもかくにも「妥当な選択」によって引き起こされているのが、あまりにも麻雀すぎると感じずにはいられなかった。
残るはたった4半荘。下を向いている時間は残されていない。

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

試合結果

APB拝田頼選手のトップでここに来て首位を奪還。GENESISはスコアをマイナスしたもののAPBとの差は約19pt。たった1試合で入れ替わる立ち位置です。るなすぺ銀貨先生選手の大トップでAPBを視界に捉えており、まだまだ逆転のチャンスはあります。対して厳しくなってきたのはぽんてん。残り2節4試合、200ptオーバーの差をひっくり返す大ぽんてん返しをみせることはできるでしょうか。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。麻雀リーグFiveColors広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していきますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#麻雀リーグFC"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、麻雀リーグFive Colorsは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、各試合の切り抜き動画の投稿、公式応援配信"熱闘!麻雀リーグFC"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

また、広報部メンバーはVtuberとしてYouTube配信を行っていたり、noteの投稿等の活動を行っておりますのでTwitterのフォロー・Youtubeのチャンネル登録をどうぞよろしくお願いします。

穹憧るか
Twitter:@Kyudo_Ruka

あさひなひなた
Twitter:@Asahi_7_Hinata

西向く侍
Twitter:@Thsawhfawe

銀貨先生
Twitter:@ginka1108

Keitaさん
Twitter:@syohaikitei

まさき/Masaki
Twitter:@Masaki1989

ゆうれいいか 
Twitter:@yuureiika_jan

最新情報は麻雀リーグFC公式アカウントをチェック!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?