第1期麻雀リーグFC観戦記・セミファイナル第9節

こんにちは。麻雀リーグFC広報部です。ついに9/11(日)より対局がスタートした第1期麻雀リーグFC。第1期麻雀リーグFCは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合のチーム戦です。

本日は2/1(水)に行われたセミファイナル第9節から2試合をピックアップした観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

注目カード

・第1試合A卓

ボーダー上の2チームはエース級の選手が登板、最終節を有利に迎える為にポイントを伸ばしにかかる。
MSPは現状ボーダーラインのGENESISとの直接対決どこまで差を縮められるか。
あさひなライジングサンはファイナル進出に向け絶対にトップが欲しい。
各チームの想いがぶつかる。

・第1試合B卓

逆転突破のためには是が非でもここでトップが欲しいななないからはリーダーメカZ選手、優曇華の花からはヨプ選手、そしてボーダー上で余裕を持って最終盤に臨みたいるなすぺからは野々宮ねむ選手、APBからは拝田頼選手が出場。ポイントを比較的持っているチームが育成枠二人となったこの卓で、トップが至上命題の下位2チームはどんな結果となるか注目。

本記事では第1試合A卓第1試合B卓をピックアップしていきます。

第1試合A卓

試合経過

東1局東2局は手がぶつかるも小さい点数の移動で局が進行していく。
東3局藤井プロが8000点のアガリを決めると続く東4局親番で18000点、2900点、更にジョコラー選手の1人聴牌で流局して迎えた南一局で5200点をアガり点棒を積み上げていく。
南2局このままトップを譲る訳にはいかない咲楽めい選手が親番で藤井プロから2連続のアガリ、更に南3局でも8000点をツモアガりトップ目まで3500点差まで詰め寄るも反撃はここまで。
南4局はジョコラー選手がアガり3着を確保、終始苦しい展開だった穹憧選手が4着、南場で猛烈な追い上げを見せるもあと一歩届かなかった咲楽めい選手が悔しい2着、咲楽めい選手の猛追を振り切った藤井プロが見事トップを獲得した。

勝負を分けたハイライト

チャンスは逃さない ドラポン一閃(MJ soul professional・藤井プロ)

東3局 藤井プロにドラが対子で形も良い好配牌が訪れる、何としてでもアガりたい。2巡目に対面からドラの5mが切られる。

ポン!!!!

良い発声だ。門前でも何とかなりそうな手だがここは発の重なりも残しつつ一気通貫メインで仕掛けていった。打点は満貫で充分、門前で進めるとドラ表示牌の4-7m二度受けがネックになりアガりまでは遠いと判断したスピード重視の鋭い仕掛けだ。またドラをポンしただけじゃまだ役がなにか読めないというのも理由の一つにありそうだ。

4巡目に4sを引いてカン2s待ちの聴牌、他家の仕掛けやリーチとぶつかりながらもしっかりとアガりきった。
好配牌を逃さない藤井プロの判断が光った一局となった。

これが私の成長です🌸(あさひなライジングサン・咲楽めい選手)

南2局 ファイナルに進出する為に絶対にトップが欲しい咲楽めい選手の親番。前局にトップの藤井プロから5800点をアガっているがまだまだ遠い。

9巡目 積極的に仕掛けて3900点の聴牌、トップを取る為決死の仕掛けだ。

12巡目 トップの藤井プロからリーチを受けて一発目8mを切れば満貫の聴牌だが出ていく8mは全く通っていない、押せるか…

ナイスプッシュ!!!

この後藤井プロとのめくりあいを制し見事満貫のアガリとなった。

咲楽めい選手はこの半荘早いリーチに放銃してしまったり、勝負手のリーチでめくりあいに負けて放銃してしまったりとかなり苦しい展開。
いや、この半荘だけではなくセミファイナルを通して展開が向かず苦しい麻雀を打ってきた。
少しでも気持ちが切れてしまっていたら筋の1pの対子落としで回っていたかもしれない。
それでもしっかりと押し切れたのはこのリーグを通して咲楽めい選手が成長した証なのではないだろうか。

この対局の牌譜はこちら!

(記・ゆうれいいか)

第1試合B卓

試合経過

東1局、東2局は連続でヨプ選手の一人テンパイで流局。そして迎えた東3局、トップ目の親番でヨプ選手が牽制気味の仕掛けを無視されて痛恨の満貫親被りとなると、その先は点棒を持った拝田選手が終始圧倒。一人だけが4万点オーバーで他3者が僅差で競る展開となり、南場後半は煮詰まる展開に。オーラスはまたも拝田選手が先制リーチとなり卓上を焼き尽くすかと思われたが、ヨプ選手がなんとか追いついて追っかけリーチ。暗槓からの嶺上開花でラス目からの2着浮上となり、次戦に望みを繋いだ。トップは拝田選手で、APBはセミファイナルで大躍進となる7勝目。2着ヨプ選手、3着は終始我慢の展開で、ラス前の1000点和了で着順を上げたことが最後に響いた野々宮選手。4着は勝負手が和了に結びつかなかったことが敗因となってしまったメカZ選手となった。

勝負を分けたハイライト

ノスタルジック・ナイトメア(優曇華の花・ヨプ選手/ANC PURPLE BATS・拝田頼選手)

今期のヨプ選手は、良くも悪くも目立たない麻雀を続けて来た。チームメイトのふみKUN選手の影響が大きいのであろうか。あまり派手なアクションを使わず、シンプルに損得で打つような、良く言えば隙の無い、悪く言えば尖ったところが無くなったような、そんな麻雀をレギュラーシーズンから見せてきた印象がある。そんな前提もあって周囲も油断していたのだろう。久しぶりに繰り出したシグネチャー(サイン入りの)ポンに、各控室がざわついた。応援に来ていた盟友とらふくさんの声を聞いて郷愁の感に呼び起こされたのか、正に発作と呼ぶに相応しい、衝動的な仕掛けであった。

※東場の東家のトップ目

最大限肯定的に受け止めれば、まあ足止めの効果は狙っているだろう。孤立の役牌を重ねてバック進行にする手もあるし、チャンタやイッツーへの分岐もギリギリ無くはない。しかし、この仕掛けを下家のメカZ選手、対面の野々宮選手が完全に無視。メカZ選手は發とドラを切り飛ばし、野々宮選手は残りの役牌全てを切り飛ばし、役牌ドラドラや対々ドラドラの可能性を潰されて一気に脅しの効果がほとんど消え去る。もちろん、ただ無視しているわけはないので、野々宮選手にはメンタンピン一盃口のリャンシャンテン、メカZ選手にはメンピン赤赤のリャンシャンテンの手が入っている。当然の如くメカZ選手からリーチが飛んできて対応に回されると、野々宮選手はこれに対応して迂回するも今度は拝田選手からリーチが入り、難なく2000-4000をツモられてヨプ選手が親被り。結果としてこの南ポンは、親番で供託も出ておりある程度は戦わなければいけない局面で、役無しドラ無し守備力減のトリプルデバフを自らに課す悪夢のような悪手となってしまった。

三千年に一度の奇跡を。遥か高嶺のその先に咲かせた優曇華の花(優曇華の花・ヨプ選手)

拝田選手が大きなリードで迎えたオーラス、またも5巡目テンパイというスピード違反の先制リーチ。そして暗刻の7sを持ってくるとなんとこれを迷わず暗槓。僅か1000点差以内に3人がひしめく大混戦の2着争い3者に大きなプレッシャーが掛かる。ここでチーム状況的にも後が無いヨプ選手が前に出て追っかけリーチで勝負すると、一発目に持ってきたのは暗刻の3m。もちろん暗槓して嶺上をめくると、なんと持ってきたのは和了牌の5s。2000-4000で2着浮上での終局となった。

仮に拝田選手が暗槓をしていなければめくられることが無かった5sでもあり、もしそのまま鳴きも入らずにめくり合いが続いていたとすると、和了っていたのは拝田選手だった。まさにこれしかない、というルートで辿り着いた嶺上開花で、優曇華の花はギリギリ戦線に踏み止まることに成功した。
余談となるが、ヨプ選手が仮に倍満ツモの場合は拝田選手をまくってトップになっており、暗槓した3mがそのままドラとなる2mは実は山に3枚残っていた。もし裏が3種類めくられたことで倍満になってしまっていたら、と考えると、APBの控え室は肝を冷やしたことだろう。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

試合結果

APBは今節も快勝、ここまでの18試合を7-6-4-1でセミスタートからおよそ+400Pと驚異的なスコアを叩き出しファイナル進出をほぼ確実のものとした。それに対してライジングサンは1-5-4-8で-400Pと対照的な結果になり、セミ敗退がほぼ確定した。前節えぞひぐま選手の奮闘で希望を繋いだななないであったが痛恨の連ラスで最終節は厳しい立場に、MSPは連対で上位チームとの直接対決を制すればファイナル進出がかなり期待できる位置につけた。2位から4位までのチームが混戦状態、レギュラーシーズン同様に最終節にも波乱が待っているのだろうか…

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。麻雀リーグFiveColors広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していきますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#麻雀リーグFC"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、麻雀リーグFive Colorsは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、各試合の切り抜き動画の投稿、公式応援配信"熱闘!麻雀リーグFC"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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