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5.13 父になった日(前編)

5月13日、何でもないこの日、父になりました

妊娠週数は38週0日、妻の実家への里帰りも39週前を予定してたので、完全なる油断。
(初産は通常1〜2週ほど遅れると言うので)

たまたま私は重要な仕事があり、妻だけは産まれる前日に都内の実家に里帰りをしていました。
(前日の12日には一緒に出産前日のジンクスと言われる焼肉をお昼に食べたり、大雨の日に産まれやすいよと話してたりしたけど、まさか。)

5月13日、雨が降っていた日。
朝7時に妻から破水した連絡。妻が病院に行くと既に子宮口が5cm(出産が始まるのは子宮口全開大と言われる10cm)、つまり時間がありません

でも子宮口1cm開くのに1.5時間ほどかかるので、午前の仕事だけは行けそうだと

迷いました。でも、もし早くお産が進んで、子の誕生に間に合わなかったら、一生後悔すると
急いで午前•午後の仕事もキャンセル
着ていたスーツから着替え、雨の中タクシーを拾い1時間かけて病院へ急ぎました

タクシーの中で関係各所に連絡を入れ、妻からの「早く来て」コールに応えるために運転手さんにもかなり無理をしてもらった

病院に到着したのは、9時7分。
その時、既に子宮口は8cmまで広がっていた。

陣痛室に走って向かう。
妻の部屋に入ると苦悶の表情を浮かべながらも
やっと来てくれた、と安心していた妻の表情が忘れられない

待っててくれてありがとう。

陣痛室では妻の母から学び妊娠中から実践していた「骨盤マッサージ(恥骨(お尻の骨)に近い骨盤を指で押し痛みを和らげる手法)」を実践したが練習していた時より比べものにならないほど指に力を入れないと痛みに効かない 

赤ちゃんを押し出さないように「ひっひっふー」といきみ逃しする妻と呼吸を合わせながら

指がそり返るほど全身の力を込めてお尻の穴の上あたりを上に突き上げるように押す

1cm、また1cmと開いていく子宮口。
目標とする全開大に達し、9時40分、分娩室に移動した

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後編で立ち会い出産の話、そして父になった瞬間の気持ちを残しておきたいと思う

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