「マーケティングの地図」を読んで


今回は前回に引き続き、株式会社トライバルメディアハウスの池田さん著書「マーケティングの地図」を読んだ感想を。

  1. 商品カテゴリーマトリクス

  2. 今すぐ客・そのうち客

  3. 想起と買い求めやすさ

  4. PESOメディア戦略

  5. ZMOTを攻略せよ


  1. 商品カテゴリーマトリクス

商品には理性的(性能重視)⇔情緒的という判断基準があり、商品の特徴で最寄り品と買回り品に分かれる。
まずは商品のカテゴリーマトリクスがあるが、その商品の業界の中でもカテゴリーマトリクスはある。
例えば:ノートの場合。
理性的・最寄り品⇔100均ノート
理性的・専門品⇔文房具屋のノート
情緒的・買回り品⇔キャラクター印字ノート
情緒的・専門品⇔ブランドノート(MOLESKINなど)

2.今すぐ客とそのうち客

ニーズの顕在化する時期は商品によって違う。
顧客を時間軸で捉えることが重要である。
今すぐ客のみを狙おうとするが、それは得策ではない。なぜなら、現在、今すぐ客は検索するということは常識である。そのため、リスティング広告枠の取り合いになり、予算がかかるためである。
よって今すぐ客と並行し、そのうち客に自社を認知してもらい、ニーズが顕在化したタイミングで商品を提供することが重要である。

3.想起と買い求めやすさ

売上を構成している要素として、
①想起のされやすさ(メンタル)
⇔ニーズが顕在化した際にそのブランドが消費者の頭の中に(想起の集合)にはいっていること
②買い求めやすさ(フィジカルアベイラビリティ)
⇔そこから、店頭、ECを利用する際に、自分が行ける距離、利用しやすいかなど
の二軸がある。

4.PESOメディア戦略

メディアには4つの種類がある。
①Paid⇔一般的な広告
例:TVCM・デジタル広告・新聞広告・雑誌純広告など。
得意なこと:自社でコントロールできる(ターゲットセット・タイミングなど)認知が得意である。
苦手なこと:認知以外の部分。(興味喚起・購入など)
②Earned⇔PR
例:メディア掲載実績など(TV・雑誌記事・WEB記事)
得意なこと:信頼の獲得・興味喚起
苦手なこと:自社でコントロールできない
③Shared⇔ソーシャルメディア
例:流動的なUGC(SNS上の口コミ)、公式アカウント、レビューストック型(食べログ)、インフルエンサーマーケティング
得意なこと:興味喚起・共感⇔自社でなく、好意度を上げることが得意
苦手なこと:自社でコントロールができない(口コミの統制など)

5.ZMOTを攻略せよ

人は商品を4回評価する。
①ZMOT…買う前(ECやSNSで見たとき)
②FMOT…店頭やECサイト買うとき
③SMOT….商品を使用したとき(トライアル購入時)
④TMOT…リピートしているとき(リピート購入)
想起のされやすさを高めるためには①ZMOTで顧客に想起してもらう必要がある。ではZMOTはどのように構成されているか
SNSでは口コミで顧客はZMOTを形成する。そのため、TMOTの顧客が重要である。


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