財布が崩壊寸前

財布が崩壊寸前。いつ買ったのか、どこで買ったのかも覚えていないのだけど死ぬまでこれを使いたかったので残念。
もしAmazonで買ってたらこういう時に購入履歴から全く同じ商品を購入できるので便利だなぁと思う。とはいえ、そういう暮らしがセレンディピティを下げているんだろうなぁなどと感じたりもする。

最近はいろんな商品が便利に改良されて、買いたければAmazonで次の日には届くので、ずっと使っているものがほとんど無くなってしまった。
ずっと使っていたやかんがあって、上京の時に買ったものなのだけど、自分で家のものを買うのが初めての経験だったのでそういう思い出も込みでかなり気に入っていた。でも、やかんでお湯を沸かすと室内のCO2濃度があからさまに上昇するのでとうとう電気ケトルを買ってしまった。
今まで電気ケトルに対し少し抵抗感があったのだけどまあ使ってみるととにかく便利。CO2濃度は上がらないわ、沸くのが早いわ、沸いたら音が鳴るわで。もうやかんを持つ理由がなくなってしまった。しかし捨ててしまうと長い年月を共にした思い出まで霧消してしまうようで捨てられずにいる。

もうずっと使っているアイテムは皿だけになってしまった。この皿も上京以来ずっと使っている。親が持たせてくれたものだ。この皿でいろいろな料理を食べてきた。
このまま一生使うかもと思っていたのだけど、少し前にショッキングなことがあった。枝豆を食べた際の殻を皿に放置していたら、その殻から茶シブみたいなものが発生して皿に染みてしまったのだ。このシミが石鹸とスポンジでいくら洗っても取れない。結構汚らしい感じになってしまった。結構凹んのだけど、まあ柄だと思って凌ぐことにした。

そのまま我慢して使い続けて2年くらい過ぎたある日、シンクを掃除していたら、もしかしたら重曹が効くんじゃないか?とふと閃いた。すぐに皿に湯を張って重曹を投入ししばらく漬け込んだ。時間を置いて皿をスポンジで擦ると、もう一生取れないと思っていた汚れがみるみると落ちていき、新品同様の姿に生まれ変わった。パスタだろうがハンバーグだろうが生姜焼きだろうが、なんでもいい。俺の上に乗せてみろ。そういう自信に満ち溢れているようだった。皿が。

普段は最近作られた商品の性能の高さに感動することが多くて、今使っているモノもまた数年後にさらに良いものが出て買い替えるのだろうけど、この皿は割れるまでずっと使い続けられそうだなと思った。皿は今も昔も変わらない。
まだまだよろしく頼むぜ、相棒。

しかしふと思ったのだけど、なんか性能の高い皿もひょっとしたらあるんじゃないか?
と思って軽く調べたら、汚れの落としやすい皿があるらしい。

ん、なんか気になるな。買っちゃおうかな…

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