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学問のアジェンダ・セッティング

事実は一つなのにどうして両極端の意見が出るのだろう。歴史上稀に見る冤罪事件といわれている「慰安婦」について。

なぜ、ラムザイヤーは孤立するのか。その理由は学問の世界の構造的な歪みにある。そこにいると、真実を唱えるものは、「荒野に叫ぶ預言者」にならざるを得ないのだ。
歴史的事実は一つである。いくつもあるわけではない。なのに、なぜ歴史をめぐる議論は対立するのだろうか。議論することによって意見の一致を見ないのだろうか。
それは、歴史的事実の見方がいろいろあるからだ。そして、何より、アジェンダ・セッティングが違うからだ。
慰安婦は皆合意契約をしていた 有馬哲夫
アジェンダセッティング〖agenda setting〗
マス-メディアで流通する情報の範囲や頻度などによって、受け手の中にその情報を議論するときの文脈・枠組みが習得されていくこと、またその現象。マスコミュニケーション研究の主要トピックの一。議題設定。
大辞林

人間の考えを変えさせることは非常に難しいことだ。人の意識を変えさせるのではなく自分の意見を変えろ、との提言があるくらい、困難なことだ。

ところが設問の設定の仕方で結論をある程度コントロールできるのだ。
これは恐ろしい技術で、公開討論会などで、自分の意見を言わずに質問ばかりする人がいる。

明らかに、みんなの意見を誘導しているのだ。
自分の意見を述べずに、欠点をついたり、質問ばかりしている人は、悪意の先導者として警戒感を持って対応していく必要がある。

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