些細なことなのだが、気になりだすとどうしても調べたくなる厄介な性格だ。
あるサービスエリアのトイレで気になることが発生した。
立ち位置に立って前を見ると「一歩前でおねがいします」と表示されている。
隣の立ち位置の前には「一歩前へおねがいします」と表示されている。
「で」の方は明朝体、「へ」の方はゴシック体で書かれている。違う人が書いたのだろうなと勝手に推測している。
そこでどういう趣旨で書いたのか気になって仕方がない。早速携帯の大辞林のお世話になった。
で
「で」は中世以降のかなり古い言葉だと理解した。「にて」の転用だったのだ。
意味は①と②を合わせたくらいの意味か。
「用を足すときは一歩前に出ろ」ということだと理解した。
それでは
へについて
へは意味が深く①②③④の合成のように思える。
「その方向で用を足すように、その方向に進み、その方向にたどり着いたら、そこで用を足せ。」
「で」は用を足す直前でもう立ち位置に立っている人に言うセリフで、
「へ」は立ち位置がまだ定まっていない人に言うセリフだ。
日本語は奥深い