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アメリカはなぜ日本を見下すのか? 2nd

今、後悔している。
なぜもっと早くこの本に気が付かなかったのか。

この本を先に読んでいれば本棚の中の空間を埋めている無駄な本を買わなくて済んだのだ。
また、マスメディアでコメンテイターが話すところの整合性の取れないコメントに振り回されずに済んだのに。

最近は読書スピードも落ち、複数の本の並行読みも困難になってきている。
乱読の癖は抜けないが、偶然見つけたこの本は読み応えがある。
急ブレーキをかけられたみたいに読書スピードが落ちる。気になったところは後で読み返すようにポストイットを貼ってみた。

何と、写真のように全ページに貼るくらいの騒ぎになってしまった。

今、ゆっくりと読み返しているが、刺激的な記述の多さに驚いている。
テーマの『アメリカはなぜ日本を見下すのか』に沿って読み進める。

日本が戦後、奇跡的とも言える経済発展を遂げ、アメリカの占領から解放されて半世紀以上経つというのに、アメリカの日本に対する高圧的な態度は止む気配がない。
その答えを一言で表現すれば、アメリカの政治、学会、メディアが、人種差別的、進歩主義的なリベラル陣営によって支配されているからである。

アメリカはなぜ日本を見下すのか?P5

やはりそうだったのだ。何度もアメリカに行って体験してきたが、どこに行っても人種差別をされていることを感じる。

著者の祖父は弁護士で、嘘が大嫌いなので著者にいつも言い聞かせていたそうだ。

そんな祖父にとってルーズベルト大統領は許せない存在だった。(以下略)
ルーズベルト大統領は「嘘つきの王様」であり、世界大恐慌が10年も続いた理由は彼が資本主義経済を社会主義経済にしようとしたことが原因である、とフーヴァー前大統領に罪をなすりつけ、ソ連の共産主義者を大歓迎し、ワシントンを赤化したルーズベルト大統領は忌まわしい売国奴であるとも言っていた。

アメリカはなぜ日本を見下すのか?P33-34

アメリカ人の意見だ。日本の教科書とは違う書き方をしている。
ルーズベルト大統領がアメリカを社会主義経済にしようとして引き起こした世界大恐慌についても、以下のように述べている。

しかし、世界大恐慌から脱する経済政策は大失敗し、景気回復のためにもはや戦争に突入する以外の選択肢はないとはらのなかでは思っていたのだ。
そこで他国にアメリカに戦争を仕掛けさせることができれば、「やむを得ず参戦するしかない」状態を作れるだろうというのが彼の計画だった。
そしてついにルーズベルト大統領と共産党の協力者の計画通り、アメリカが敷いた罠に日本が嵌まることになり、戦争の火蓋が切られたのである。

アメリカはなぜ日本を見下すのか? P35

どうしてこんなことになったかというと著者は丁寧に解説する。
1. ヘンリー8世が離婚して他の女性と結婚したかった。
2. ローマ法王から許可が出なかったのでカトリック教会の神父と司教を殺しイングランド教会を作った。
3. プロテスタントに改宗し、イギリスは排他的な帝国になった。
4. コントロールの効かなくなったイングランド教会は次から次へと分裂し、秩序がなくなってしまった。その中から過激派の清教徒という一派が生まれた。
5. 絶対主義の清教徒はアメリカに渡り、リベラルを名乗り社会主義に傾倒した。
6. 社会主義導入で破綻した経済を立て直すために日本を戦争に引き込んだ。

絶対主義者は交渉などしない。
アメリカが日本を見下す理由としては、清教徒から受け継いだ絶対主義の影響も大きい。(中略)
アメリカの歴史家たちは、戦争が勃発するまでルーズベルト大統領は辛抱強く日本と交渉していたと言うが、交渉とは名ばかりで、実態は一方的な最後通牒を突きつける、にちべいせんそうへと引きずり込んでいったのである。(中略)
絶対主義者は交渉をする気など端から持ち合わせていない。

アメリカはなぜ日本を見下すのか?P72

こうなってくると、昔に習った歴史など全く、すじの通らない話になる。
著者は何が言いたいのだろうか?
先に結論から読んでみることにする。

日本はアジアの悪魔ではなく、ヒーローである。
日本は白人による帝国主義、植民地支配を終わらせるべくアジアで唯一立ち上がった勇気ある国だ。アジアの人々のために自分達を犠牲にして戦った日本は、まさしく英雄である。中国や韓国に同じことができたか? 決してできはしまい。
今、日本の歴史はアメリカ、中国、韓国などの圧力によって捻じ曲げられている。しかし、多くの日本人がそのことを知らず、誤った歴史認識に洗脳されたままだとしたら、一部の歴史家が正しい歴史を主張しても聞く耳をもたないだろう。
日本人は卑屈にならず、日本人が堂々と築いてきた長い歴史に、もっと胸を張るべきである。

アメリカはなぜ日本を見下すのか?PP204-205

この本は日本人全員に読んでほしいと思っている。

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