謎の物体
平積みの本が片付いてきましたが、次々と発見が続いています。
積み重なった本の下になっていた籠の中から、台形の木片が出てきました、一瞬『なんだろう?』と考えましたが、直ぐに数十年前に無くしていたメトロノームの蓋ではないかと思い至りました。
心当たりのある座敷の書棚の上を探るとありました。積年の埃が積もっています。
蓋と合わせてみるとピッタリと合致します。
埃を振り払って、ネジを巻いて動かしてみると、軽く動きます。
電子式でない、振り子で刻むリズムは心地よいものです。
振り子の振り返しで、リズムの予測ができるんですね。ゆとりのあるリズムが感じられます。
改めて、目盛を見ると GRAVE, LENTO, ANDANTE, MAESTOSO 等アルファベットが刻まれています。すべてイタリア語だったんです。
ここまできて、鈴が鳴らないことに気づきました。
鈴が鳴らないと三拍子四拍子等の拍子が取れません。
底蓋を開けて、鈴の調節をしていますが中々微妙で、音が出る時もありますが小さくてはっきりしません。
メトロノームは時計と似た構造なので、油は注したくないのですが念のため、軸受にだけに注油してみました。
動くのですが、鈴が小さな音でしかなりません。
機械部分を分解しないといけないのか、と考え、「書棚の整理がまた遅れるな」と楽しい困惑に包まれています。
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