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こだわりのレストラン

今日は楽しい1日だった。
手造りベーコンの在庫が少なくなり、ボーノポークを買いに瑞浪「キナータ」まで出かけた。今回も美味しそうなバラ肉が手に入った。

お茶を飲みたくなったので恵那まで足を伸ばした。
恵那まで行けば『恵那寿や』の栗きんとんがあると思い駅前まで車を飛ばした。
スピードを出しすぎていたので角を曲がりきれずに通り過ぎてしまった。

大回りして戻ってくるつもりで恵那駅の周辺を回って戻る途中に『じーぞ』という自家焙煎のコーヒー店を見つけた。ここでコーヒーを飲んで行こうと入ってみたが、大成功。

老夫婦が営業している古いお店だが、間違いなく自家焙煎だった。さらにセットで栗きんとんがお茶請けに出てきた。目的の『恵那寿や』のものだった。

『栗きんとん』をわざわざ買いに行く必要も無くなったので、気分転換をして、「夕飯をどこで食べようか?」と妻と相談の上、ネットで見つけた「cafe sue is fine」に向かうことにした。

距離は25km、 カーナビに出ているので、気軽に向かった。この時住所をよく確認しておけばよかったのだが、いつもの調子で出発してしまった。

山道 途中熊が出ますとの注意書き

細い一本道の山道を走り、長野県下伊那郡平谷村中平443−1にようやくたどり着いた。妻は怖がって「二度と通りたくない道だ」という。

現地で、お店を見過ごしてしまって道に迷ったのでネットで調べた番号に電話した。
ご主人が親切に案内してくれたのでなんとか到着したが、なんの変哲もない小さなお店だった。

「予約制なので事前に連絡してほしい」とのことだったが、「有る材料で何か作ります」とのことで出された突き出しが『白グジのマツカサ焼き』、なんでこんな山の中にアマダイがあるのか意味がわからない。
相当レベルが高いぞ!と期待した。

白グジのマツカサ焼き

「肉は売り切れたのでパスタしかできない」とのことで見せてくれたのが『天然のきのこ』、毎朝4時に起きて自分で採りにいくそうだ。
見せてくれたのは今朝採れた『ホテイしめじ』と『赤ヤマドリタケ』。
嬉しくてワクワクしてくる。
ヤマドリタケはポルチーニの近似種なので味は期待できる。

天然のヤマドリタケ ホテイしめじ

ヤマドリタケは色が出るのでカルボナーラにします。と言って作って出してくれたのが絶妙なアルデンテ、この硬さを味わいたいので写真を撮るのを忘れて食べてしまった。

次に出してくれたのが『ホテイしめじ』と『黒ラッパ茸』の『ペペロンチーノ風ペンネ』

ホテイしめじ 黒ラッパ茸のペンネ

あまりのこだわりの凄さに、ご主人との話が弾んでしまって、すっかり意気投合してしまった。食事の途中に近所の猟師が鹿肉を持ち込んできたが、妻がジビエが苦手なことを思い出して、鹿肉料理の注文はしなかった。

この店の料理は味が天然物で、決められていて素晴らしかった。
ご主人は、化学調味料、添加物が嫌いで一切お客様の料理には入れないようにしていると言っていたが、信用できる。

明太子の話をしたら、彼はたらこを買って塩漬けをして自分で作るそうだ。

コストがかかって堪らないけど、お客さんには本物の味を知ってもらいたいという彼の姿勢に感動した。

帰りがけに店主が、「店の名前を『畔』に変えました。」と言ったので店を見つけにくかった理由がはっきりした。

妻は帰りにあの山道を通るのは絶対に嫌だというので、阿智村に出て園原から中央道に乗り帰途についた。
こんな素敵な店を見つけたので、人生が一段と楽しくなった。

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