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論理的

日本史の謎は「地形」で解ける。
このタイトルは興味をそそる。
最近興味を持ち始めた歴史についてだが、読めば読むほど、わからなくなってくる。
歴史の専門家が色々な方面、立場から述べるので混乱していた。
歴史の研究員は大変だと思う。指導教授や専任研究者の意見を無視できないので新発見があってもなかなかそれについて述べることができない。

最近は縄文に興味がわき、縄文時代に関する本を買い集めている。
ただし、縄文が面白いのと同時に新石器時代、遡って旧石器時代にも興味が移ってしまう。

最近の研究では、歴史とは直接関係のないDNAの解析で人類の分布、構成がわかってきたことや、新しい事実の発見で今までわからないと放置されていた史実が解明されてきている。

今回は地図に詳しい著者の地形による解説が述べられている。
こんな面白い観点から歴史の不明な点が解明されていくなんて、
ワクワクしてくるほど嬉しくなっている。

伊豆の小島
頼朝が配流された伊豆の島は「蛭ヶ小島」という名前であった。確かにその名前には「小島」とある。そして、その小島がある街は韮山町とあった。
韮山町?
気になったので地図で調べてみた。なんと韮山町は伊豆半島の中央にあった。
(中略)
「伊豆の島へ配流になった」と聞けば誰でも伊豆諸島の一つと思ってしまう。うっかり者の私だがこの間違いに関しては私の責任ではない。頼朝は温暖で住みごこちの良い伊豆半島にいたのだ。
日本史の謎は「地形」で解ける 竹村公太郎

この韮山という位置は平氏からの監視を逃れる絶好の位置だったのだ。
地図を読めば、歴史上の事実も違う角度から理解できるということをこの本は教えてくれた。


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