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雑草

『水を得た魚のような』という言葉があるが、『水を得た雑草』とも言う言葉も使えると思う。

この長雨で庭に出ることを忘れてしまっていたが、『今朝の晴天』、清々しい気持ちで庭に出たところ雑草たちが我が世を楽しんでいる。

足の踏み場がない、大慌てで草刈り鎌で通路を切り開いたところ、見覚えのある枝が。

先月購入した山アジサイを切り飛ばしていた。

草刈り鎌はそこにあるもの全て刈り取ってしまうので、『引っこ抜き』に作業を変更した。数分後、見覚えのある枝が手の中に握られていた。

春先に購入した雪椿だ

妻にバレないうちにそっと埋め戻した。

鬱蒼とした茂みがあったので慎重に周りから手で引き抜いていった。手にとげの痛みが走ったのでバラだなと気がついた。毎年黄色い花を楽しませてくれるバラだった。幹が茶色に変色している。

黄色系のバラは弱いので注意していたのだが手遅れかもしれない。

たかだか1時間ほどの作業で全身ずぶ濡れ、滝のような汗どころではなく滝壺に飛び込んだくらいの汗をかいた。

ここで水分補給を制限すると体重が減るのだが、十分すぎるほど補給をしてしまった。

この分だと、あと5日はかかりそうだ。『今日はここまでにしておいてやる』と雑草どもに捨て台詞を残してシャワーを浴びた。


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