レッサーパンダ

名前をつける際にわざわざ『レッサー』と付ける必要があったのか。

lesser    レベル 8、 発音 lésər、 @ レサー、 分節 less・er    
 形-1 より小さい[少ない・劣った・重要でない] 補 通例二つのものの比較に用いられる。
形-2 〔罪などが〕軽い
副 より小さく[少なく・劣って](handy栄次郎)

レッサーパンダという名前に可愛いパンダというイメージは湧かない。
パンダに成り損なった劣った奴くらいに聞こえる。
ネーミングは第一発見者に与えられた特権でもあるが、このような悪意のある名前をあえてつける必要があるのだろうか?
気になりだして世の中を見渡すと、おかしな名付けがされていることが散見される。

昆虫
マイコモドキ
オドリハマキモドキ
オビテンスモドキ

もどき【擬・〈抵牾〉・〈牴牾〉】
①もどくこと。非難。批判。「をさなき人を盗みいでたりと━負ひなむ/源氏物語若紫」
②日本の芸能において、主役を揶揄したり模倣したりして滑稽を演ずる役。一種の道化役。
③名詞の下に付いて、それと張り合うくらいのもの、それに匹敵するもの、そのものに似て非なるものである、などの意を表す。「がん━」「梅━」「芝居━」(大辞林)

貝類
ウネレイシガイダマシ
ウネシロレイシダマシ
(もうこうなると貝類を悪者扱いしている。)

植物
アスナロ(ヒノキ」に似た針葉樹の一種です。別名「ヒバ」)
(ヒバは決してヒノキになりたいわけではない。)
オオイヌノフグリ
(可愛らしい花の咲く雑草だがこの名称はいただけない、女性や子供が大声でこの名を呼んでいるところを想像すると)
ニセアカシア
(本人は偽のつもりではない。勝手に人間がつけた名前だ。ややこしいことにアカシア蜂蜜はこのニセアカシアの花から採れる。本来ならニセアカシア蜂蜜としなければならない。売れないだろうな。)
ニセゴシュユ

(江戸時代享保年間に日本に導入されたゴシュユ Evodia rutaecarpa を、日本ではいつの頃からかニセゴシュユと呼んでいた。日本には入っていない Evodia officinalis (= E.rutaecarpa var. officinalis)をホンゴシュユと言い、呉茱萸の基原植物はこちらが本物と信じられてきたようである。
 現代の中薬大辞典や中華本草では上のニセゴシュユが正条品、ホンゴシュユは中国名で石虎と言って同様に使えるものとしている。(小太郎漢方製薬株式会社)

どちらが偽でどちらが本物?もうゴチャゴチャ。

魚類
バカジャコ
メクラウサギ
イザリウオ
現代では許されないネーミングです

動物
ナマケモノ
レッサーパンダ

鳥類
アホウドリ
ハゲタカ

学識経験者がネーミングするのだろうけれどもう少し知性の感じられる名前を考えて欲しい。

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