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中国の野菜

中国の野菜が農薬で汚染されているのは周知である。ただ悪意でやっているのかと思えば意外とそうでない場合もあるようだ。

中国の郊外を走っていると、広大な畑に出くわす。それはそれは広大な畑が続く。その畑の道路沿いに、面白くも奇抜な色使いの3階建ての建物が並ぶ。運転している P. C. に「ラブホテルみたいなあれは何か?」と聞くと、「あれは農家の建物」だそうだ。数年前は貧困の極みにあった農家が道路事情が良くなってきたのと、野菜の需要が伸びてきたおかげで急激に利益を得たそうだ。

「中国野菜は農薬汚染がひどいので怖くて食べられないよ。」と言ったら P. C. は「彼らは字が読めないんですよ。計算もできない」だから薬品の取扱説明書が読めずに1000倍2000倍に薄めて使う殺虫剤、殺菌剤を原液に近い濃度で使っているそうだ。濃い方が効果があると信じているとのこと。

白菜が売れるとなると皆が競って白菜を作る。大根が高く売れると聞くと皆が大根を作る。需要と供給の概念も理解していないので大混乱しながら作っているそうだ。その環境の中で虫が食ったり、病変が出たりした野菜は買ってもらえないので、念入りに消毒をするそうだ。

統計資料で国別識字率というデータを見たことがある。調査元によっても著しく結果が違っている。異なったデータが散見される。

識字率と文章理解能力は別物だと思うが、英語圏は26文字読めれば良く、漢字圏は最低でも1200文字を読む必要がある。これを識字率と呼ぶのか、文章理解力まで考察するのか、重要な課題である。


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