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縄文土器

縄文土器は世界最古の土器とされ放射性炭素年代測定で紀元前16000年という古いものが日本で出土している。今から18000年前の土器だ。既にこれを作る技術を持った人類が日本にいたことになる。

学校では、『我々日本は野蛮であったが、中国の文明の影響を受けて文化的な暮らしができるようになった。』と教わった。

中国6000年の歴史と中国人がいうのを聞いたことがあるが、18000年前のことはまだ聞いていない。

中国は易姓革命により、前文化を否定し前王朝の男は全部殺してしまうので6000年文化が続いているのか疑わしいこともある。いまの中華人民共和国が1954年に憲法制定してからまだ70年しか経過していない。

改めて関裕二氏の『縄文文明と中国文明』を読む機会があった。非常に面白く出雲と九州との関係からヤマトに至るまでの経緯がわかりやすく解説されていた。今までスッキリしなかったことが整理できてありがたい。

世界中を見渡せば、多神教をいまだに守り続けている地域がほとんどないことに気付かされる。一神教を拒んだ日本は稀な国なのだ。帝国主義の時代、西欧列強の植民地にされた地域は広大な地域に及び、キリスト教の魔の手は極東の日本列島にもたどり着いた。(縄文文明と中国文明)関裕二 PHP新書

文中気がかりなことがあった。キリスト教を一神教と定義し、日本を多神教国家だと書いてある。

しかしキリスト教は他の神、例えばアラーの神を信じてはいけないと主張する。全知全能の神ならば自分が作った全てのものを拒絶することはできないはずだが。他の神を否定した時点で自己否定をしているというか、他の神を認めてしまっていてそれは多神教である。

何事の おはしますをば しらねども かたじけなさに 涙こぼるる 西行

西行が言うように、日本人はお寺、神社、教会等いろいろなものを拝んでいるがその奥に、人知では計り知れない唯一のものを感じているのではないか。日本人こそが一神教を感じているのだと思う。

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