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中村理浩さん 冬物語でウィンタースポーツ用品販売経営に挑戦

人々の生活も徐々に元通りになりつつあります。街や通りも賑わいを見せるようになってきました。そうした中、昨年末から今年にかけての冬、ウインターリゾートを楽しむ人たちも戻ってきたようです。ニセコやルスツといった北海道各地のスキー場には外国人観光客の姿が多く見られたという報道もありました。

そうした中、本州のスキー場にも海外からウインターリゾートを楽しもうとやってきた外国人観光客が増加しているようです。新潟県妙高市のスキー場でもインバウンドが8割戻ったといいます。今回のニッポンの会社は妙高市でロッジやコテージの運営・管理から、ウィンタースポーツ用品販売までを手がける冬物語と代表の中村理浩さんをご紹介いたします。

中村理浩さんが経営する冬物語はどんな会社?

中村理浩
中村理浩さんは妙高高原で会社を経営

中村理浩さんは初代が経営していたペンション・ロッジ「冬物語」の跡を継ぎ、その後、事業を拡大。現在はコテージ「冬物語」、ロッジ「北風」の運営と管理、さらにはウインタースポーツ用品を販売する「冬物語~winter tale~」を経営されています。

コテージ「冬物語」

中村理浩
中村理浩さんが先代から引き継いだときに最も考えたのは料理の味

中村理浩さんの事業の原点となったのが、このコテージ「冬物語」です。コテージ冬物語があるのは、温泉王国である新潟県赤倉温泉地帯。背景には妙高山が鎮座し、四季の絶景が楽しめます。

目玉となっているのはそのお食事。「先代は料理人だったんです。地元の食材を生かした料理が冬物語では好評をいただいておりました。私自身は料理の道に進みませんでした。ですからこの事業を引き継いだとき、リピーターになっていただいているお客さまの期待に応えるためにも、お出しする料理の味を落とさないこと、そのためにはどうするべきかを考えました」(中村理浩さん)。

中村理浩さんは先代の味を再現するのではなく、新たな、別のアプローチで美味しさを追求する若手のシェフと組んだのだそうです。「先代からのリピーターになっているお客さまからもお褒めの言葉をいただきました」(中村理浩さん)。

コテージ冬物語は都会の喧騒を離れてのバカンスに家族・友人との宿泊先として、また小規模の団体旅行客向けとして利用されています。上越地方の玄関口である上越妙高駅は、関東圏から新幹線で約1時間半。無料シャトルバスによる送迎も行っています。

「ロッジ北風」の運営・管理

中村理浩
妙高高原は中村理浩さんの地元

赤倉温泉地帯でロッジ北風の管理・運営を行っています。コテージ冬物語はどちらかといえば個人客が中心ですが、ロッジ北風は全国の学校部活・実業団の合宿先など中規模の団体向けに利用されています。もちろん個人客も宿泊可能となっています。高山地帯であることから、避暑地として多くのペンションが立ち並ぶ赤倉温泉地帯。自然豊かな環境の中で、運動・練習に臨むことができることから公表を得ています。コテージ冬物語同様に地元の食材をふんだんに取り入れた食事も、ロッジ北風の目玉です。上越妙高駅からは無料シャトルバス送迎があります。

ウィンタースポーツ用品販売 冬物語~winter tale~

中村理浩
中村理浩さんが扱うのは初心者向けからプロ用までと幅広い

赤倉温泉スキー場、赤倉観光リゾートスキー場、池の平スキー場、杉ノ原スキー場、関温泉スキー場、斑尾高原スキー場、ロッテアライリゾートスキー場と、妙高市は日本有数の豪雪地帯で、スキー場が数多くあります。

代表の中村理浩さんはスノーボーダーであったことから、冬物語を先代から引き継いだときに、自分の得意分野であった、ウィンタースポーツ用品についてのビジネスもスタートさせたいと考えたそうです。機会があれば海外でもスノーボードやスキーなどのウインタースポーツを楽しんでいた中村理浩さんは自身のネットワークで、国内未上陸のブランドやメーカーの商品を含む世界のウィンタースポーツ用品を取り寄せて、ウィンタースポーツを気軽に楽しんでいる方々から、プロ志向の方々まで、幅広い層に向けたスキー用品・スノーボード用品を取り扱っています。

「特別な瞬間を、薄れない記憶として持ち帰ってもらいたい」(中村理浩さん)

冬物語の2代目、代表の中村理浩さんはスノーボーダーだった時代、ベストなコンディションの雪を求めて国内外の旅をしていた際に感じた、滞在先の高いホスピタリティを自身の経営する「コテージ冬物語」「ロッジ北風」でも提供していきたいと、サービス向上に取り組んでいるそうです。「私たち冬物語は、皆様の特別な瞬間を、薄れない記憶として皆様に持ち帰っていただければ」(中村理浩さん)。「冬物語」「北風」に訪れる多くがリピーターとなっている顧客です。これは中村理浩さんらの高品質のサービスがもたらしているといえるでしょう。

中村理浩さんはどんな人?

中村理浩さんは国内未上陸のブランドやメーカーの商品も扱う

ところで、「冬物語」の代表である中村理浩さんはどんな経歴を持っているのでしょうか。

中村理浩さんは1979年、富山県富山市生まれ。子供の頃に新潟県妙高市に引っ越し、新潟県立新井高校から、新潟大学経済学部に進学されました。妙高市は高山地帯であり、雪が降り始めるのは12月、長くて3月まで雪景色が続きます。そうした環境で育った中村理浩さんは子供の頃からウインタースポーツの虜になっていたそうです。

中村理浩さんが跡を継ごうと決心したきっかけは?

国内外、特にベストコンディションの雪を求めて、海外を旅したこともあったといいます。「跡を継ぐかどうしようか迷っていたとき、ヨーロッパの小さい古いホテルで受けた温かいサービスが、自分もこういうサービスをしたい、と決心させてくれました」(中村理浩さん)。

「北物語」「北風」の事業が順調になって、中村理浩さんが立ち上げたのがウインタースポーツ用具の販売事業です。国内未上陸のブランド、メーカーのものも扱っておられるそうです。

「越境ECの時代ですから、インターネットでお取り寄せは誰もができるようになりました。しかし、届くと予想していたものと違ったといったことが多いです。私自身、あるいは海外に住む私の仲間が使って、その結果、これはいける、と思ったものだけを輸入しています」(中村理浩さん)。

今後の事業方針をうかがったところ、中村理浩さんは取り扱う商品を大きく増やすつもりはないといいます。しかし、「まだ国内未入荷・未上陸のもので面白いものや特徴的なものはあります。そういった商品を紹介していきたい」(中村理浩さん)。

まとめ

コテージ「冬物語」、ロッジ「北風」、そしてウインタースポーツ用具の専売を行う「冬物語~winter tale~」、この三つの事業を展開する中村理浩さん。日常生活が戻ってきたことで、日本国内からの宿泊客だけでなく、海外からの宿泊客にも期待を寄せています。これまで海外からのウインターリゾート客は北海道に集中していました。しかし、「私たちのコテージ、ロッジがある妙高・赤倉温泉地帯へは上越地方の玄関口である上越妙高駅からシャトルバスになります。上越妙高駅までは関東圏から新幹線で約1時間半です。このアクセスの良さが妙高の売りだといえます。今後はインバウンド客の取り込みも進めたいと考えています」(中村理浩さん)。

企業概要

会社名:冬物語
代表者名:中村 理浩 (代表)
所在地:〒949-2111 新潟県妙高市赤倉549-18
設立:2014年07月31日
創業:2014年07月31日
代表就任年度:2016年就任 (代表)
資本金:750万円
前期の年商:2800万円
従業員数:1~5人未満
代表・役員の2名で経営
従業員の平均年齢:40~45歳
業種:レジャー・アミューズメント

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