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葉山江美さん ホープチャイルド学習塾はオーダーメイドの教育を実施

大手系列の学習塾の人気講師から地域に根付いた学習塾の経営者に転身した葉山江美(はやまえみ)さん。葉山江美さんが代表を務めるホープチャイルド学習塾は進学、志望校の合格を目的とする生徒、苦手科目を克服する、学校での授業の補習を目的としている生徒、というように学びに通う生徒が目的としている学習スタイルに合わせたオーダーメイドの教育を行っています。


学校教育?学習塾?その教育の違いは?

葉山江美

文部科学省は学校教育を集団で行う授業をベースとして、学習指導要領に沿ったカリキュラムで教育を進めるところ、としています。そしてそこで身につける三票素、育成すべき資質・能力の三つの柱として「基礎的・基本的な知識・技能の習得」「これらを活用して課題を解決するための思考力・判断力・表現力など」「主体的に学習に取り組む態度」の3つを挙げています。では学習塾における教育は何を目的としているのでしょうか。

学習塾における教育は?ホープチャイルド学習塾の教育は?

葉山江美

学習塾は大きく分けて、進学の際の志望校受験対策を目的としている、いわゆる「進学塾」と、学校の授業の予習・復習を目的として運営されている「補習塾」の2つに分けることができるのではないでしょうか。葉山江美さんが経営しているホープチャイルド学習塾はどのどちらにも入らないといいます。「わたくしどもは学ぶ生徒さんの希望する、目的とする学びに合わせたオーダーメイドの教育を行っている学習塾です。そのために入塾の際、上の学年に進級する際には個別に面談を行い、希望を取り入れたカリキュラムを一緒に組み立てていく、そういった方法を採っています」(葉山江美さん)。

葉山江美さんが掲げるコンセプト

葉山江美さんが塾長を務める学習塾「ホープチャイルド学習塾」は個別指導に近い形で運営されているといえるでしょう。「個別か少人数かあるいはもうすこし多い人数でのグループといったように授業形式を選択してもらえるようにしています。受講科目についてもできるだけ習熟度や目的に合わせてあげられればと考えています。全教科のボトムアップを行いたいという生徒さんもいらっしゃるでしょうし、理数だけ、あるいは英語を中心にといった要望もあるかと思います。内申点をアップさせたい、あるいは志望校合格に向けた徹底指導を求めるといった生徒さんもいらっしゃいます。個別指導に近い形でカリキュラムやプログラムを組むことで、個々の生徒さんの学力や目的にあわせることができるんです」(葉山江美さん)。

葉山江美さんの人物像を探ってみる

1983年8月3日生まれ、千葉県千葉市出身の葉山江美さんは大学卒業後、地元の大手学習塾系列校で講師になり、そこから教育者の道をスタートすることになります。わかりやすい指導で人気の講師でしたが、少しずつ、自身の考える教育、目指す教育とは異なるのではないかという違和感を持ち始めたといいます。

「大手学習塾の系列校だったので、教育指導方針やカリキュラム、プログラムは本部が組み立てたもの。もう少し個別に近い形でできないか、もう少し個々に合わせたカリキュラムを組みたい、個々の習熟度に合わせた、いわばオーダーメイド的な学習をしたいと考えるようになりました」(葉山江美さん)。

葉山江美さんが設立したホープチャイルド学習塾

葉山江美

葉山江美さんは2013年、千葉県我孫子市に学習塾「ホープチャイルド学習塾」を設立します。「最初は試行錯誤が続きました。しかし、3年目からようやく軌道にのった感じがありました」と当時を振り返ります。設立当初は理想通りにいかず、悩んだこともあるとか。しかし、それを支えてくれたのは葉山江美さんのもとに集まってくれた講師やスタッフだったといいます。「何度も挫けそうになったのですが、ピンチを切り抜けることができたのは講師やスタッフのみなさんのおかげ。あの2年は本当に辛かったですね」(葉山江美さん)。

葉山江美さんが掲げる教育理念

葉山江美さん、そして講師一同は学びにくる生徒との距離を縮め、真正面から向き合い、一緒に夢を見つけていく、目標を定める、そういうお手伝いをしているといいます。「夢を持つことによって、将来進むべき道が見えてきます。そして、目標が具体的になり、定まります。夢を実現に近づくためにあと押しをする場所がホープチャイルド学習塾になればと思っています」(葉山江美さん)。

ホープチャイルド学習塾の教育に対する理念やスタンスは大手の系列校とは異なる、と葉山江美さんは語っています。その特徴的なもののひとつが「成績を上げるということは当たり前であり、塾に来られた方や、関わった方の全てを笑顔にする」というもの。何か嫌なことがあったときや、つらいことや苦しいときがあっても、とにかく塾に来れば笑顔になる。そんな空間を作れたら、葉山江美さんはそう考えているそうです。

葉山江美さんによると今後の運営方針については「通うことが楽しいと思ってもらえる塾、目を輝かせて学びに取り組んでもらえる塾、わたしたちの塾には、そんな子どもがたくさんいます。笑顔で自宅に帰ってくるお子様の様子をみて、保護者の皆様がその変化に気づいていただける。学校ではないもう一つの学びの場にしたい」ということです。

葉山江美さんが紹介するホープチャイルド学習塾のコース

葉山江美

では葉山江美さんに各コースについて概要やコンセプトなどをご紹介いただきましょう。

基礎学力をメインにする小学生コース

葉山江美さんは小学生向けの教育について、低学年から高学年にかけての基礎学力の定着を目指すべき、と考えていらっしゃるそうです。基礎学力はその後のすべての教科につながっていくのはいうまでもありません。「小学生のうちに、苦手分野を減らしていくこと、弱点分野を潰していくことがその後の中学、高校への学習につながっていきます。苦手を克服し、逆に得意なものにしていくための、一人ひとりに合ったオーダーメイドのカリキュラムを作成していくようにしています」(葉山江美さん)。そうした取り組みで大手系列の学習塾と差別化を図っていきたいということです。

第一志望校の合格に向けた講義を行う中学生コース

中学生の教育では学校の定期テストに加え、進学のための受験対策も行う必要があります。定期テストは学校の授業の範囲以内で対策を行えばよいのですが、受験となるとそういうわけにはいきません。志望校によってはその学校の特性に合わせた対策を講じる必要も出てくるでしょう。「生徒さんの志望校によって、個別に対策を組み立てます。推薦を狙うのであれば、内申書も重視する必要があります。定期テスト対策にウエイトを置くことも考えます。また自身の偏差値よりもワンランク上の学校を狙うのであれば、志望校の入学テストの傾向も見て、カリキュラムを組む、そういった取り組みを行っています」(葉山江美さん)。

大学受験対策は入試方法選択のアドバイスも、という葉山江美さん

大学入試対策は豊富な大学情報や、受験情報から、いきたい学校を選んでもらい、目標として設定してもらうそうです。その際、一般試験は勿論、推薦入試、さらにはAO入試など、どの方法で入試を受けるのが合格に近いのかを生徒と話し合って決めているそうです。

「大学はその後、自分がどんな人生を歩んでいきたいのか、ということまで考える必要があるのではないでしょうか。そういった、受験勉強だけではないことも話し合う機会を作っていければよいのですが、なかなか難しいと思うことも多いですね」(葉山江美さん)。

葉山江美さんが考える今後の学習塾運営

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学習塾の競争は少子化に伴って激化していくでしょう。今後はより一層、質の高い教育を提供するための様々な工夫を行う必要があるかもしれません。「その取り組みの一つが、AIやVRなどの新しい技術を活用した学習方法の開発ではないかと考えます。AIやVRなどの新しい技術を活用することで、生徒はより効果的に学習することができます。こうした取り組みは学校教育で進んでいますが、わたくしども学習塾でも取り入れられるようになっていくのではないでしょうか」(葉山江美さん)。

葉山江美さんはTikTokで教育に関するショート動画を公開

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葉山江美さんのTikTok画面より

葉山江美さんはショート動画サービスのTikTokで教育について思うこと、考えること、感じることを公開しています。現在公開されている動画は6つ。

「教育は人間に課することのできる最も大きい、難しい問題である」「子どもたちを正直でいられるようにすることが、教育の始まりである」「教えることとは希望を語ること。学ぶとは誠実を胸に刻むこと。」「教育もまた、教育を必要としないだろうか?」「教えることのできない子供というものはない。あるのは子供達にうまく教えられない学校と教師だけである。「塩の辛さ、砂糖の甘さは学問では理解できない。だが舐めてみればすぐわかる。」

中でも「教えることとは希望を語ること。学ぶとは誠実を胸に刻むこと。」は葉山江美さんが運営している「ホープチャイルド学習塾」の「ホープ」の原点とも言える考え方。

「こういうのを掲載するのは最初、恥ずかしかったのですが、でも自分が考えていることを知ってもらえたら」とやってみることにしました。動画を作るのも今は簡単にできるのですね」(葉山江美さん)。

もっとも、動画制作は塾に通う生徒に教えてもらいながら、だったとか。「普段は教えている方が教えてもらうことになりました。でも教えてくれた生徒さんも楽しみながら教えてくれていたようです。こういう機会がもっと増えるかもしれませんね」(葉山江美さん)。

まとめ

葉山江美さんは大手系列の学習塾講師から転身し、地域に根付いた、そして独自のカリキュラム、プログラムで学ぶ生徒の希望に合わせたオーダーメイドの教育を行っています。大手系列校にはない、個々の生徒に寄り添った教育の場を創ってきたことによって、地域の家庭から高い評価を得ています。


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