完結『陰キャのバズりかた』制作与太話
マンガワンにて連載中の
タテスク（WEBトゥーン）マンガ
「陰キャのバズりかた」
の作画担当をしている
児玉直樹です。
本日5月8日に30話先読み公開
最終回を迎えました！
5月14日まで1から29話まで無料一気読みできます！！
読者の皆さん最後までお付き合いください！
マンガ「陰キャのバズりかた」を
読んでくれた人に向けた内容ですので
ネタバレ豊富です！
マンガを読んでない人、興味ない人は
読まなくて結構です！！
というわけで、
より作品を楽しめる（？）
最後の与太話です！
追加エピソード
最終回ですが
元々は、藍野ちゃんがベッドでつぶやいて
フェードアウトして終わり。
という形でした。
最終回作業も終わっていたのですが、
担当さんから
「その後少し先の未来を追加しよう」
ということになったのです。
堕天氏くんが死んで、
藍野ちゃんはどうなったのか？
メインキャラの姿をちょっと見せようと
原作秋本さんがネームを起こし
お墓参りシーンが作られました。
漫画タイトルの回収としては
最初の終わり方で良かったのですが、
追加エピソードにより
良い読後感と、
キャラの印象を残すことができたと
思ってます！
作画に関してのあれこれは
もう少し後で↓
同級生リヨ
リヨちゃんというキャラ
中学時代、つぐちゃんにいじめを
強要している主犯格の女の子。
彼女は後半でも少し顔を、
見せることになります。
藍野ちゃんが刺された時の現場撮影者
それは、大学生になったリヨちゃん。
25話の後半で、
友達とカラオケに行こうと
街にいましたね。
そして27話では
みそらの暴露に対して
堕天氏を潰そうと友達グループに
声かけてます。
近い距離ではないのですが
物語にアクセントを加えている
重要な人物だったのです。
秋本先生上手いな！と思いましたっっ
花言葉と数字
作画時にちょっと仕込んだ小ネタです。
25話の藍野ちゃんの病室ですが
「なでしこ」の「358号室」です。
なでしこの花言葉、「無邪気」、「純愛」、「貞節」
数字の358はエンジェルナンバーの最強数字
何かしら藍野ちゃんを表すものとして
この部屋に居てもらいました。
花言葉とか数字の意味とか好きですw
変わって、29話
樋本が入院している部屋は
気づいた人も多いと思います。
「おとぎりそう」の651号室…
おとぎりそうの花言葉は「秘密」、「恨み」
数字は、651→むごい
忌み数字です。
絶対ないであろう病室にしました。
結末を象徴する場所になってます。
お墓参りシーン
30話最後のシーンで
藍野ちゃんは樋本のお墓参りに来ています。
事件の後から数年後です。
藍野ちゃんは堕天氏関連で、
普通に大学生活を過ごすことは
できませんでした。
就職もしないまま、パートやアルバイトを
点々としましたが…
近々、採用面接を受ける様子。
相変わらず、推し活に励んでいるものの
「堕天氏くん」という存在は
過去のものになったようです。
最後、スマホに連絡が来たのは
新しくできた友達…
何気ない日常ですが、
藍野ちゃんは少しずつ歩いていきます。
シーンに描いた
「蝉」と「菜の花」は季節が違うのですが、
どうしてもこの２つを使いたかったのです。
蝉は「儚さ」「短命」という象徴
SNSのバズりかた
堕天氏くんの名声
に対して象徴になると思いました。
さらに外国では「生命力」の象徴ですしね。
「菜の花」の花言葉は
「快活」、「明るい」、「小さな幸せ」
という所が今の藍野ちゃんを象徴するなと。
今では気候変動で起きてもおかしくなさそうですが
「蝉」と「菜の花」が同時にある
違和感、気持ち悪さも
この作品にベストと思い仕込みました。
『湿度100％の陰キャサスペンス』
「陰キャのバズりかた」はこれにて終幕です！
読んでくれた皆様ありがとうございました！！
作中の行動を誘起させたり、防止啓蒙する漫画でもありません。
エンターテインメントです。
瞬間に何かしら残るものがあれば幸いです。
ありがとうございました！
2024.5月吉日
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