コロナ禍のシーズン、ジェフの試合を見られるだけで幸せだけど、できれば勝って欲しいと切に願う件

これはジェフユナイテッド市原・千葉のアドベントカレンダー2020(https://adventar.org/calendars/5498)の記事です。

ジェフを愛する皆さま、こんにちは。昨年に続き、アドベントカレンダー(の締切効果)を利用して、今シーズンのジェフの振り返りを書いてみようと思います。

調べたら昨年の記事を書いたのが12/13で、偶然にも1日しか違わなかったのですが、今年はまだシーズンが続いています。もちろん新型コロナウイルスの影響でシーズンが4ヶ月にわたり中断していたからなのですが、まだ水曜日の栃木戦と日曜日の北九州戦が残っています。ただ、いずれも昇格がなくなったチーム同士の対戦なので、今シーズンの大勢に影響はないと言って良いでしょう。

今年は、突然試合がなくなったり、試合が再開してもスタジアムに行けなかったり、スタジアムに行けるようになっても手拍子ができなかったり、手拍子ができるようになっても声が出せなかったり(これは今も継続)と、本当に異例続きのシーズンでした。僕は、いつ以来か思い出せないくらい久しぶりに現地観戦数がゼロで、完全にリモーター(既に死語)になってしまいました。J2にすっかり慣れ切った体にはキツい水曜日開催の試合が続くなど、色々な条件が突然変わったことによって、ジェフが急に勝ちまくる可能性もあるのではないかと一瞬期待しましたが、ジェフはジェフでした。

しかし、考えてみればそれも当たり前かもしれません。世間では、ニュー・ノーマル(新常態)だ、ポスト・コロナだ、いや、ウィズ(with)コロナだと色々騒がれましたが、結局、コロナ前から強かった企業は、コロナ禍でも持ち堪えられそうですし、コロナ前から弱っていた企業はいっそう苦しくなった、というのが現実です。それはスポーツ界でも同じで、天上界では、川崎フロンターレが圧倒的な強さを見せて4年間で3回目の優勝を果たし、プロ野球界でもソフトバンクが圧倒的な強さで4年連続日本一を果たしました。ジェフは今のところ14位で、3年連続2桁順位でのフィニッシュが確定しています。どさくさに紛れての一発逆転はありませんでした。

そんな中でも、今年はジェフにとっても大きな変化のあったシーズンでした。最大の変化は、やっぱり尹晶煥監督の就任です。短期間で見事にジェフを組織的な守備をするチームに生まれ返らせました。昨オフに大きな選手の入替はありませんでしたが、昨年までのポゼッション重視のサッカーを考えると、これは十分レボリューションです。今シーズンで退任する髙橋悠太GMは、5年間の任期の間に2度の革命を成し遂げた男として、歴史に名を刻むこととなりました。

(最初のレボリューションは、クラブの次の25年間の礎となるはずでした‥)

しかし、実績十分の尹監督をもってしても、今シーズンは時間が足りませんでした。守備的なサッカーをしているにもかかわらず、なかなか失点が減らず、チャンスシーンも少なく、対戦相手の監督や解説者に守備的なスタイルをディスられることも少なくありませんでした。仕方がないことだと思いますが、シーズン終盤には新型コロナウイルスに感染した選手も出てしまい、なかなか明るい話題のないシーズンでした。そんな中でも、今年のジェフを応援し続けた人たちは、真のサポーターだと思います。あなたたちは偉い!

こんなご時世ですから、来年も試合が見られることや、クラブが存続することだけで御の字なのかもしれません。実際、リーグ戦が4ヶ月中断していたときのことを考えれば、「ジェフのある生活」が戻ってきただけでも幸せです。クラブに目を向ければ、髙橋GMに代わる鈴木健仁GMはどんな強化方針を持っているのか、ララ・アカデミーダイレクターが退任したアカデミーは今後どのような方針で運営されていくのか、これまで安泰と思われていた親会社(JR東日本と古河電工)は大丈夫なのか、特にJR関係のスポンサーは激減するのではないか、など心配はつきません。

しかし、未来の不確実性が高まり、あえてジェフを応援することの意味を考えさせられる時代であるからこそ、「ジェフの試合が見られるだけで幸せ」ではなく、本当に幸せな気持ちにさせて欲しいなというのが本音です。具体的には、来年は尹監督の下で「勝つサッカー」をするジェフが見たい(もちろん、今年の残り2試合も)。逆境を力に変え、新しい環境に他のチームより早く適応して欲しい。

おそらく今シーズン中、ジェフサポーターが一番盛り上がったのは、第12節、アウェイで磐田を倒して3連勝を飾ったときでしょう。森本社長が勇人のインタビューで語っていたとおり、ジェフが最も多くの人に期待されているのは、「J1復帰」だと思います。それが簡単でないことは痛いほど分かっていますが、やはりプロである以上、それを見せて欲しい。それが見られそうになれば、コロナ禍であっても、大勢の人がスタジアムに集うことでしょう。

「生きてジェフの試合が見られるだけで儲けもん」の精神で来年も応援しますが、できれば勝ってください!

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