Bybit Inverse Perpetual での「ポジション」について

海外取引所に初めて取り組もうとした際に思いの他混乱したのでメモ。

何を増やしたいのか?

「BTC を増やしたい」のか「fiat を増やしたい」のか?どっちも増えたら嬉しいので、同じようにも感じられるけど、ちゃんと考えようとすると変わってくる。

今回は、USD を増やしたいという視点で考える。

証拠金が BTC → ノーポジは実質 BTC 1倍ロング状態

BTCUSD Inverse Perpetualの場合、証拠金には BTC のみが認められるので、BTC をウォレットに所持しておく必要がある。USD 視点としては、この時点で BTC を 1 倍ロングしていることになる。

USD を増やしたい視点の人でも「そのぐらい BTC 現物を HOLD しとくのはポートフォリオ的に問題ない」って思う人も居るかもしれない。ただ、実際には証拠金の計算にも関わってくるので、それでもこの認識は必要だと思う。

-1 倍ショートすればヘッジできる?

大体できる。

ただ、当たり前だけど、-1 倍ショートした際に所有するのは、USD ではなく、BTCUSD 先物契約である。

これで、USD 視点での実質的なノーポジを取れるようになった。

Bybit 上で BTC のポジションを自由に取るには?

上の -1 倍ショートの例を一般化する。ちょっと計算をすれば分かるが、結論から言うと、Bybit 上では x + y / z 枚相当 BTC のポジションを取っていることになる。

・x = 証拠金 BTC 枚数
・y = BTCUSD先物契約数 (long ならプラス、short ならマイナス、単位は USD)
・z = エントリー価格

エントリーが複数有る場合、 x + y_1 / z_1 + y_2 / z_2 + ... となる。それか、エントリー価格 z として、各エントリーの重み付き調和平均を用いれば最初の式が使える。重みは契約数。(検証してないけど、恐らく Bybit 上で表示される「契約価格」はこの方法で計算されていると思う。)




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