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ネットでポリコレ議論を読んでイラッとした時に思い出してほしいこと ──ゲームゼミ週報

昨今はインターネットで国境を超えて人々が直接的・間接的に議論しやすい環境が整っている。

その結果、ゲームコミュニティを見ても「ポリコレに屈したから今のゲームはうんぬんかんぬん」と欧米の「価値観」に関するツイートや動画が出ては、日本人が無駄にイライラしてそれを再生・拡散し、それによってゴシップ系YouTuberやインフルエンサーが大儲けする構図が繰り返されている。

毎日イライラするのが楽しいし、ゴシップ系インフルエンサーの懐を潤わせたいという人はともかく、普段「イライラしたくない」と考える理性が残っている人に一つ伝えたいことは、日本人は欧米人(=西欧と北米の知識人)は「価値観」が違うのではなく、「価値観」を導く「議論のやり方」が違うことを心得てほしいということだ。

これは2つの含意しており、1つは「日本人にとって欧米から発せられる主張は極論も同然」であること、もう1つは「欧米人にとって日本人はなんでも真に受けすぎ」という意味がそれぞれ含まれている。


これは実際に欧米の人々と会話したり、彼らのテキストを読むことが多い方にとっては、共感しやすい話かもしれない。

まず欧米におけるコミュニケーションは、それが普遍性、客観性のない主張でも、さも当たり前のことのように主張する。例えば、ポリコレに関する議論などでも、明らかにそれが特定の価値観や立場だけを重視し、それ以外のことは全く考慮していないような議論が多々ある。

一方、日本においてはこうした議論は反発を呼びやすい。日本であれば、

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